「 五輪招致でも被災地の現実は厳しい その中で全てを前向きに捉える人々 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年9月21日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1002 日本が2020年の五輪開催を勝ち取った。安倍晋三首相は五輪は「明日の未来のためのスポーツ」であり、未来を担う人間への投資だと訴えた。 私がキャスターを務めるインターネットテレビ番組、「君の一歩が朝(あした)を変える!」で、スポーツジャーナリストの二宮清純氏は最後のプレゼンテーションはいわ…
「 最高裁で平等を担保するより責任ある大人として振る舞うこと 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年9月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1001 結婚していない男女間に生まれた非嫡出子(婚外子)の遺産相続分を嫡出子の半分とする民法の規定は法の下の平等を保障した憲法に違反すると、最高裁判所が9月4日、判断した。 発表文には、国民意識の変化、国際社会の勧告などに加えて、非嫡出子の相続を嫡出子の半分とすることの合理性が認められない…
「 日本の朝鮮統治、米国知識人の見方 」
『週刊新潮』 2013年9月12日号 日本ルネッサンス 第573号 人間が思い込みや偏見によってどれほど事実を見ることが出来ないでいるか。それでも知性ある存在としての人間は必ず、一定の時を経れば事実に気づき、物事の本質を読みとることが出来るようになる。歴史問題における不条理な日本非難についても、必ず、人間の知性は事実や真実に辿りつく日が来る。 私はそう信じてきたが、漸く人間の知性の証…
「 前を見つめる次元に立った日本 自らへの信頼が国力の基礎である 」
【1000回記念拡大版】 『週刊ダイヤモンド』 2013年9月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1000 自民党が政権を取り戻して半年余り、私は、「外交にも物理的原則が働く」と喝破した清澤洌の言葉をかみ締めている。外交は「厳にその国の実力の線に沿う」のであり、国の実力とはその国の総合力と同義である。客観的に測れる経済力や軍事力とともに、数量では表現できない国民の良識や気概、…
「 呉善花氏、入国拒否の蛮行を悲しむ 」
『週刊新潮』 2013年8月29日号 日本ルネッサンス 第571回 日韓関係が険悪である。日本側から見れば理解し難い理由を掲げて日本非難を強めるのが朴槿恵政権だ。日本は韓国の反日理由を分析し、間違っても韓国に好かれようなどと思ってはならない。一目も二目もおかれる強くしっかりした国として、筋を通さなければ問題は永続する。 韓国人の理不尽さを振り返ってみよう。安倍晋三首相が震災被災地の宮…
「 日本に殉じた英霊は等しく心を込めて祀るのがよい 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年8月24日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 998 8月15日の「産経新聞」1面に北京発時事伝が掲載された。それによると、中国共産党の毛沢東政権が1956~57年当時、日本との関係正常化を目指して日本の元軍人を含む「右派」への工作を展開し、「A級戦犯」の畑俊六(しゅんろく)元帥の訪中を熱望していたという。 日中友好促進のために中国共産党が…
「 行き詰まるオバマ政権と日本の役割 」
『週刊新潮』 2013年8月8日号 日本ルネッサンス 第569回 オバマ大統領の凋落が著しい。 世界最強国である米国で政権の求心力低下が急速に進みつつある。台頭した中国の前でオバマ政権が顕著に力を落とし続けることは、アジア・太平洋地域のみならず全世界に大きな影響を与える。日本も、その他すべての国々もオバマ政権凋落の影響を測ったうえで、賢く行動しなければならない局面である。 …
「 日本人よ、中国人の学びを怖れよ 」
『週刊新潮』 2013年8月1日号 日本ルネッサンス 第568回 参院選挙後、日本は憲法改正、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など、多くの重要事案の解決に取り組まなければならない。そのとき、日本人と日本国がなすべき課題を無自覚に先延ばししたり、自主独立国としての揺らがぬ心構えを欠いたりする場合、日本は中国に席巻されかねない。彼らの風下に立たされ、屈辱を味わわされることも覚悟しなければな…
「 いまこそ憲法改正をはじめ根本的変革を目指すべきとき 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年7月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 995 安倍自民党政権の参議院選挙での圧勝を前提にして、選挙後の政治課題についての議論が盛んである。その中で安倍晋三首相周辺から発信されるメッセージの中に、気になるものがある。 例えば安倍氏の直面する課題は2つあるとして、それにどう対処するかを論じた元ベテラン外交官の提言である。2つの課題とは…
「 投票で示せ、憲法改正の国民世論 」
『週刊新潮』 2013年7月25日号 日本ルネッサンス 第567回 いま、憲法改正を論ぜずして、いつ論ずるというのであろうか。私たちに出された宿題は疾うの昔に期限切れだ。にも拘わらず、政党も候補者も、メディアを含む日本全体が憲法改正を論ずることを避けているのではないか。 眼前に迫る参議院選挙の最重要の争点は、紛れもなく憲法改正である。日本はいま、憲法改正を実行しなければ、自主独立…