「 石破氏、嘘と80兆円の負の置きみやげ 」
『週刊新潮』 2025年9月18日号 日本ルネッサンス 第1163回 ようやく辞めた。 9月7日夕方、遅きに失した石破茂首相の辞任表明は、自民党議員によるリコール回避のための窮余の策だった。世の中の多くの人々が歓迎する石破退陣で東京株式市場は急騰し、各種指数は史上最高値を更新した。 会見によって石破氏は徹頭徹尾虚言を弄する人物であることが改めて鮮明になった。辞任表明は典型的な石…
「 自民保守勢力は今、石破氏と戦え 」
『週刊新潮』 2025年9月11日号 日本ルネッサンス 第1162回 「8月31日、官邸前でデモがありました。石破辞めろ!のデモです」 長年の読者が弾んだ声で語った。 「僕も参加したかったけれど、行けなかった。けれどこの前の『石破辞めるな』デモよりずっと大規模で、嬉しいです」と読者氏。 ユーチューブで動画を見ると、多勢が官邸前に集っている。そこにおさまり切れない人々が列…
「 日韓首脳会談を評価できない訳 」
『週刊新潮』 2025年9月4日号 日本ルネッサンス 第1161回 8月23日、東京で日韓首脳会談が行われた。新聞、テレビはおおむね好意的に評価した。これまで度々わが国を「敵国、敵性国家」と非難してきた「共に民主党」前代表の李在明氏ではあるが、大統領となって初の外遊先に日本を選んだり、歴史問題で烈しく日本を非難してきたのに今回は歴史に全く触れなかった点などが、氏が未来志向に変化したことを示…
「 朝日は萩生田攻撃で石破を支援する 」
『週刊新潮』 2025年8月28日号 日本ルネッサンス 第1160回 なぜ石破茂氏は首相の座にしがみつくのか。「この国を滅ぼしたくない」からだと、本人が周囲に語っているらしい(8月17日『産経新聞』1面、「辞めない首相 腹の内」、末崎慎太郎記者)。 国民の声を「真摯に謙虚に聴く」が氏の売りだ。ならば、国民が衆参両院で石破氏に鉄槌を下したその声に、耳を塞ぐ石破氏は嘘つきか。7月28日に…
「 櫻井よしこ×橋本英二 『USスチール買収』の舞台裏と対中戦略 」
『週刊新潮』 2025年8月14・21日合併号 日本ルネッサンス 第1159回 風雲急を告げる日米関係において唯一の朗報といっていいだろう。米・鉄鋼大手「USスチール」の買収を完了した日本製鉄は、いかに超大国と渡り合ったのか。その舞台裏と今後の対中戦略を、同社の橋本英二会長がジャーナリストの櫻井よしこ氏に明かしてくれた。 櫻井 USスチールの買収が実現するまでの1年半、アメリカの大統…
「 櫻井よしこ×垂秀夫 今夏、習近平が企む『反日キャンペーン』を斬る 」
『週刊新潮』 2025年8月7日号 日本ルネッサンス 第1158回 本誌発売日の7月31日、中国では旧日本軍を題材にした映画が公開される。これを機に習近平主席は大々的に「反日キャンペーン」を展開するという。その企みをジャーナリスト・櫻井よしこ氏と前駐中国大使の垂秀夫氏が一刀両断。今後の日中関係に警鐘を鳴らす。 櫻井 日中関係は今、新しい局面に入っています。習近平政権になってから、日中…
「 比較第一党論、驚きの卑劣戦略 」
『週刊新潮』 2025年7月31日号 日本ルネッサンス 第1157回 参院選大敗を受けて石破茂首相が放った言葉に驚いた。 「比較第一党の議席をいただいた」「政治には一刻の停滞も許されない。比較第一党としての責任を果たさなければならない」 これまで聞いたことのない「比較第一党」という語が突然出てきた。この悪知恵は誰が編み出したのか。 氏は敗北を受けての記者会見に臨む前に、森…
「 相次ぐ中国発信、又もや欺しの構図か 」
『週刊新潮』 2025年7月24日号 日本ルネッサンス 第1156回 不気味な中国の発信が続いている。一言で言えば、中国は台湾を侵攻できるほど強くはないという発信だ。後述するように、それはある種、既視感のある欺しの発信である。 『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』(SCMP)紙は中国問題を論ずるときに読んでおかなければならないメディアのひとつだ。同紙は4月21日に上海国際問題研究院…
「 創生「日本」よ、石破に取ってかわれ 」
『週刊新潮』 2025年7月17日号 日本ルネッサンス 第1155回 わが国を真っ当な独立国として立て直したいと願ってきた人々は参議院議員選挙を控えた現在、自民党を支えるのがよいのか、突き放すのがよいのか、迷っているに違いない。ここで判断の基準となる大事な要素は、現在の自民党はこれまでの自民党とは全く違う政党になっているという点だ。 石破茂氏を党総裁に選んで以降、氏を選んだ当の自民党…