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「北朝鮮は追い詰められているのになぜ福田首相は制裁を解除するのか」

2008年06月」の検索結果: 8
2008.06.28 (土)

「北朝鮮は追い詰められているのになぜ福田首相は制裁を解除するのか」

『週刊ダイヤモンド』   2008年6月28日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 745 6月13日、福田康夫首相は、「(北朝鮮に拉致問題で)話し合う姿勢が見えた。交渉プロセスの入り口に立ったと考えていい」と語り、日本の北朝鮮政策を転換させ、これまで続けてきた制裁措置の一部を解除することを発表した。 福田首相は、安倍晋三前政権の圧力に力点を置いた「対話と圧力」路線から、対話に力点を置く…

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2008.06.26 (木)

「脱北詩人の慟哭、北朝鮮の飢餓」

『週刊新潮』’08年6月26日号 日本ルネッサンス 第318回 手元に脱北詩人のチャン・ジンソン氏の詩集がある。氏は金日成総合大学卒、朝鮮労働党のお抱え作家だった。北朝鮮では詩人は「貴族作家」として優遇される。金正日総書記は独裁政権を維持するために個人の情緒までも政治利用するが、個人の心を金縛りにする道具として、詩人らの働きが重宝されるのである。 チャン氏の署名入りの詩はかつて労働新聞の紙面…

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2008.06.21 (土)

「“実利優先”“主義主張なし” 韓国・李大統領の政治危機」

『週刊ダイヤモンド』   2008年6月21日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 744 韓国の李明博大統領が政権発足100日あまりで早くも危機に陥っている。2月末の就任時には0%を超えた支持率が、現在10%台に急落。6月10日には全閣僚が辞意を表明した。 この緊急事態を招いた直接の原因は米国産牛肉輸入の全面解禁に踏み切ったことだ。4月19日の米韓首脳会談を前に、李大統領は盧武鉉前大…

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2008.06.19 (木)

「“モンゴル人ジェノサイド 実録”」

『週刊新潮』’08年6月19日号 日本ルネッサンス 第317回 モンゴルの研究で知られる宮脇淳子氏の『朝青龍はなぜ強いのか?』(WACBUNKO)に、「モンゴル人が中国人を嫌いな最大の理由」が次のように書かれている。 「清朝を継承したと主張する中華人民共和国が、清朝の領土をすべて回復しようと企んでいる点にある。清朝の支配者は中国人ではなかったし、満州皇帝はモンゴル人の同盟者だった。北のモンゴ…

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2008.06.14 (土)

「危機に直面する皇室継承 今こそ具体的な議論が必要」

『週刊ダイヤモンド』   2008年6月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 743 「諸君!」七月号に、高清水有子氏が秋篠宮家の悠仁さまのご成長ぶりを報じている。愛子さまに関する報道に比較して、悠仁さま関連の報道が少ないなか、同レポートは心和むものだ。 それにしても、悠仁さまご誕生を機に、それ以前に熱く議論されていた皇室典範改正問題が急速にしぼんでいった。問題は解決されたわけでも…

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2008.06.12 (木)

「自衛隊機はなぜ飛ばなかったか」

『週刊新潮』’08年6月12日号 日本ルネッサンス 第316回 中国四川省を震源地とする大地震の被災者に自衛隊機で救援物資を送ることを、なぜ中国側は提案したのか。そして同案はなぜ潰れたのか。 中国で進行中のさまざまな変化が自衛隊機派遣問題をきっかけに屈折した形で表面化した。福田政権下の日本は、はたしてそうした動きから、中国の実態を読みとることが出来ているのか。先に進む前に、ざっとこの間の経緯を…

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2008.06.07 (土)

「温室効果ガス問題に向けた洞爺湖サミットでの日本の使命」

『週刊ダイヤモンド』   2008年6月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 742 5月27日、千葉県幕張メッセで「世界の気候変動と二一世紀の国策」というシンポジウムが開かれた。 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授の松井孝典氏が座長を務めた同シンポジウムは、宇宙学、地球学、気候変動を専門とする研究者と、メディア、政治家の三グループを集めて行なわれた点で興味深かった。議…

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2008.06.05 (木)

「公務員制度改革に抗う過去官僚」

『週刊新潮』’08年6月5日号 日本ルネッサンス 第315回 社会保険庁や国土交通省道路局の事例を持ち出すまでもなく、日本の官僚の所業は異常である。国民の努力、勤勉、苦労を水泡に帰す税の使い方の出鱈目さと、彼らが立案する政策の、国益に反する実相はまさに許し難い。少数の例外を除いて、いまや、国家国民の利益よりも自己利益の確保に悪知恵を働かせる官僚の在り様を変えることなしには、日本の未来はない。そのた…

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