「 テロとは闘うしか方法はない スペインの政権交代は真に平和の道につながるか 」
週刊ダイヤモンド 2004年3月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 536 スペインのマドリードで200人もの命を奪った列車同時爆破テロが、国際テロ組織アルカーイダの犯行であることは、ほぼ間違いなさそうだ。 当初疑われたスペインの武装テロリストグループ、ETA(バスク祖国と自由=北部バスク地方の分離・独立を主張する組織)は、過去36年間の活動を通して、主として政府や司法…
「 反米韓、親北が弾劾の引金 」
週刊新潮 2004年3月25日号 日本ルネッサンス 第109回 韓国の政治はサッカーのようだといわれる。過熱して我を忘れ暴走するというのだ。 3月12日、盧武鉉(ノムヒョン)大統領は政権発足1年で韓国憲政史上初の弾劾案可決に見舞われ、職務執行停止に追い込まれた。弾劾案が可決されたときの韓国議会の映像は、議員が床に転がり泣き叫び、投票箱が投げとばされる類のものだった。その場面が…
「 台湾総統選挙が如実に示す経済優先策と中国人化教育 戦後日本の姿と生き写し 」
週刊ダイヤモンド 2004年3月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 535 3月20日の台湾総統選挙が目前に迫るなか、3月9日付の「聯合報」は、連戰(レン・セン)・国民党主席への支持率が41%、再選を目指す陳水扁(チン・スイヘン)・民進党総統が38%と発表。連氏リードを伝えた同紙は、もともと国民党寄りのメディアだ。一方、民進党の調査は、陳氏が37.6%、連氏が36.1%で、陳…
皆様 いかがお過ごしですか
今年も桜の開花は随分と早いようです。街を走っていると、あちらこちらに美しく咲き始めた木々を見かけます。花の訪れは嬉しくても、環境が変化していることを実感し、少し心配しています。 3月16日の夕刊各紙に、太陽系に見つかった新しい天体、セドナのニュースが報じられていました。なんと氷点下240度以下の“星”だそうです。新聞にはセドナの想像図も出ていて、赤土の星のイメージでした。宇宙に目を向けると、胸が…
今年も桜の開花は随分と早いようです。
今年も桜の開花は随分と早いようです。街を走っていると、あちらこちらに美しく咲き始めた木々を見かけます。花の訪れは嬉しくても、環境が変化していることを実感し、少し心配しています。 3月16日の夕刊各紙に、太陽系に見つかった新しい天体、セドナのニュースが報じられていました。なんと氷点下240度以下の“星”だそうです。新聞にはセドナの想像図も出ていて、赤土の星のイメージでした。宇宙に目を向けると、胸が…
「 “拉致被害者”美保さんの行方 」
週刊新潮 2004年3月18日号 日本ルネッサンス 第108回 2月末に北京で行われた6か国協議で改めて突きつけられたのは、米国頼みの日本の外交の非力振りだった。これで、拉致も核も解決の道は、当面、閉ざされたといえる。 各国代表の署名もない議長総括には、協議プロセスの継続と次回会合を4か月先の6月末までに開くこと、準備のための作業部会を設置することが書きこまれたが、これはブッシュ外…
「 小学三年生になぜ必要か ジェンダーフリー教育と過激で下品な性教育教材 」
週刊ダイヤモンド 2004年3月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 534 信じがたいプリントを入手した。横浜市立のある小学校の三年生用副教材である。イヌの交尾と人間の性交を、微に入り細に入り、図解で説明するプリントだ。親が見れば破り捨ててしまうであろう下品なものだ。 なぜ、こんなものが小学三年生用の副教材になるのか。長年、教育問題に熱心に取り組んできた山谷えり子氏が指…
「 『民営化』直撃対談 」 近藤剛(日本道路公団総裁)VS櫻井よしこ
週刊新潮 2004年3月11日号 日本ルネッサンス 第107回 「最初は“乙女心”をときめかせたんですよ」 「厳しいご意見を励みに頑張ります」 政府・与党の道路公団民営化案は、是か非か。思わず自民党道路族が拍手を送ったこの決定に、民営化委員が2人とも辞任してすでに2ヵ月。委員が内幕を曝露する本を出版するなど、問題は今も燻り続けている。30兆円もの借金を抱えた道路公団再生は、果た…
「 公判停止で『永久の沈黙』 権威だった安部氏の責務は患者側の想いに応えることだ 」
週刊ダイヤモンド 2004年3月6日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 533 2月23日、東京高等裁判所の河邉義正裁判長は、薬害エイズ裁判で安部英被告の公判停止を正式に発表した。被告人が「現在、高度の痴呆状態にあると認定するのが相当で、心神喪失状態にあると認める」という理由からである。 刑事訴訟開始から7年、それ以前の取材や東京HIV訴訟も含めて考えれば、私にとっては10年以上取…
「 公判停止でも見えたこと 」
週刊新潮 2004年3月4日号 日本ルネッサンス 第106回 「鑑定人作成の精神鑑定書などによると、現在、高度の痴呆状態にあると認定するのが相当で、心神喪失状態にあると認める」 東京高裁の河邉義正裁判長は、23日右のような理由により、安部英被告の控訴審公判の手続きを停止した。元帝京大学副学長で血友病治療の権威とされた安部氏を被告とする薬害エイズ裁判は、事実上終了する。帝京大学病院で…