「 元記者が暴露する捏造だらけの朝日新聞 そのコア読者に嫌われるのは至上の名誉 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月31日・2017年1月7日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1164 世界は大乱世の時代のとば口に立っている。2017年、戦後見慣れてきた国際社会の安寧と秩序が脅かされる危険がある。そのとき、日本を取り巻く国際環境を正確に読み取ることができれば、私たちは必ず問題の突破口を開き、乗り越えていける。希望的観測や過度の悲観論を横に置いて、内外の…
「 日露交渉、一本とられた日本 」
『週刊新潮』 2016年12月29日、2017年1月5日号 日本ルネッサンス 第735回 柔道流に表現すれば、日本は一本とられたということだ。 12月15、16の両日、山口県長門市と東京で行われた日露首脳会談には辛い点をつけざるを得ない。平和条約締結にも北方領土の帰属問題にも進展は見られないまま、経済プロジェクトが先行する形になった。 日本の「敗北」の背景には、都合16回の…
「 朴大統領弾劾運動の背後に北朝鮮勢力 現実になりそうな「韓国の消滅」 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月24日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1163 大韓民国という国が消滅する。フィクションのようなことが、現実になるかもしれない状況が生じている。 崔順実(チェ・スンシル)という女性実業家に便宜を図り、国政への介入を許した朴槿恵大統領は弾劾されたが、機密情報を民間人に漏らすなどしており、仕方がないことだろう。同時に、弾劾に向けて暗躍…
「 日本が「拉致」を解決できない理由 」
『週刊新潮』 2016年12月22日号 日本ルネッサンス 第734回 10月下旬、都内の友愛会館で開催された拉致問題解決を目指す集会で横田早紀江さんが近況を語った。 「主人の具合がはかばかしくありません。私自身も、あちらこちら具合が悪くて困っています」 めぐみさんが拉致されて来年で40年、北朝鮮にいると判ってからでもすでに20年が経つ。13歳の少女は来年53歳になる。 …
「 トランプ氏の台湾政策に中国が反発 求められる現実政治の注意深き戦略 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1162 次期米国大統領、ドナルド・トランプ氏は大統領に当選して以来、中央情報局(CIA)をはじめとする米国の16に上る主要情報機関のブリーフィングをほとんど受けていない。 通常、次期大統領は当選から実際にホワイトハウス入りするまでの2カ月余りの間、熱心にこれら情報機関の進講を受け、大国米国の…
「 日露関係を左右するプーチンの人柄 」
『週刊新潮』 2016年12月15日号 日本ルネッサンス 第733回 ウラジーミル・プーチンロシア大統領の来日が近い。12月15日には安倍晋三首相の地元、山口県長門市で、翌日には東京で、会談が行われる。 首脳会談に向けた最後の準備に岸田文雄外相がロシアを訪れたが、岸田氏を迎えるロシアの雰囲気は控え目に言っても厳しかった。 2日、氏はサンクトペテルブルク市で1時間50分待たさ…
「 天皇の譲位問題は時間をかけた議論が重要 それ以前に必要な秋篠宮家への手厚い支え 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1161 天皇の譲位を認めるべきか否かについての専門家16人からの意見聴取が11月30日に終わった。意見は大きく3つに分かれている。(1)譲位を恒久的制度とする、(2)譲位を認めつつも、今回限りの特別措置とする、(3)譲位ではなく摂政を置く、である。 私は専門家の1人として、天皇陛下のお気持ちに…
「 時代の趨勢も、その本質も見ないメディア 」
『週刊新潮』 2016年12月8日号 日本ルネッサンス 第732回 11月23日、シンクタンク「国家基本問題研究所」のセミナーには約800人の聴衆が参加した。「トランプ政権と日本の決断」と題して約3時間半、活発な議論が続いた。会場後方には各テレビ局のカメラが並び、新聞社及び雑誌社の記者も取材した。 マスコミ席の近くに座っていた一般会員の若い女性が、私に語った。 「セミナーの間…
「 明治天皇に見る、存在するだけで国家の求心力であり得る皇室・天皇の役割 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1160 3・11の悲劇で日本人が意気消沈していたとき、日本研究の重鎮、ドナルド・キーン氏は日本国籍を取得して日本人となった。氏は『明治天皇を語る』(新潮新書)で明治天皇の人柄について詳述し、愛情を込めて「ようするにかなり変わった日本人だった」と評している。 「刺し身が嫌い、花見も嫌い、清潔さに興味…