「 平壌でも謝罪を計画していた吉田清治 」
『週刊新潮』 2018年3月1日号 日本ルネッサンス 第792回 2月5日、元自衛官の奥茂治氏に会った。氏は、慰安婦問題で嘘をつき、現在の日韓関係のこじれの原因を作った吉田清治氏の、まさにその子息の依頼で、清治氏が1983年暮れに韓国忠清南道天安市の「望郷の丘」に建てた「謝罪の碑」を損傷した人物だ。奥氏は自分の行為を韓国当局に自ら報告し、召喚に応じて韓国に赴き、身柄を拘束され、出国禁止措置…
「 予測できない金兄妹の韓国呑み込み作戦 日本は憲法改正の一日も早い発議を 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年2月24日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1220 北朝鮮の独裁専制君主、金正恩氏の妹の金与正氏は「氷のような女性」だった。アゴを上向きにし、人を見下すような目線が目立った。金王朝支配の死臭の漂うような北朝鮮では、人々は高官も含めて、一人の若い女性のこのような目線に怯えるのであろうか。 2月9日の韓国入りから滞在3日間で、彼女は文在寅韓国…
「 精神的武装解除で北に呑まれる韓国 」
『週刊新潮』 2018年2月22日号 日本ルネッサンス 第791回 文在寅韓国大統領は待ち望んでいたマドンナを迎えたかのように、その全身から喜びを湧き立たせ、嬉しさを隠しきれない様子だった。 2月9日に金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏が訪韓すると、文氏は11日まで3日連続で彼女を国賓級にもてなした。与正氏は10日には文氏に正恩氏の親書を渡し、ピョンヤンに招いた。そのとき与正氏が文…
「 韓国大統領が指示続ける「革命的政変」 わが国の憲法改正は隣国の危機踏まえよ 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年2月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1219 韓国の文在寅大統領が、「革命的政変」の指示を出し続けている。 日本では韓国系の「統一日報」が2月7日付で報じただけだが、同月5日、文大統領が政策企画委員会の丁海亀委員長に憲法改正の準備に入るよう指示した。韓国では憲法改正を大統領もしくは国会が発議できる。大統領発議の場合、国会で3分の2の…
「 戦中世代の歴史証言を真摯に聞け 」
『週刊新潮』 2018年2月15日号 日本ルネッサンス 第790回 昨年10月の第19回中国共産党大会で習近平国家主席がとりわけ強調したのが国民教育の重要性である。中国での教育は、中国共産党が如何に優れた愛国の党であるかを軸とし、中華民族の偉大さを徹底的に教える内容だ。共産党に対する国民の忠誠と中華民族の誇り、そこに強い経済力と抜きん出た軍事力を加えて国家の柱とする。こうして中国は21世紀…
「 韓国の朴前大統領に続く苛酷な裁判 なぜ検察は北朝鮮の法律を持ち出すのか 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年2月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1218 韓国では朴槿恵前大統領に対して、裁判とは到底言えない苛酷な裁判が続いている。公判は週4回も行われ、それぞれが10時間を越える長さに及ぶ。朴氏の弁護人は、これは司法の名を騙った拷問だとして全員が辞任した。朴氏も出廷を拒否している。米国のメディア、CNNも「人権侵害」として報じた。 朴氏…
「 北朝鮮の船多数が漂着、備えを急げ 」
『週刊新潮』 2018年2月8日号 日本ルネッサンス 第789回 昨年日本海沿岸で確認された北朝鮮木造船の漂流・漂着は100件、12月だけで40件を超えた。北海道、秋田、山形、青森、新潟、佐渡、福井、石川、島根、京都、鳥取と広範囲に及ぶ。今年も漂着は続いている。「特定失踪者問題調査会」の荒木和博氏の調査から拾ってみる。 ・平成30(2018)年1月4日、秋田県三種町釜谷浜海水浴場に木…
「 反対強い中での安倍首相の訪韓決意 政治家としての判断しっかり見守りたい 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年2月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1217 1月24日、安倍晋三首相が2月9日に行われる平昌五輪の開会式に出席するとの考えを、開会式出席に最も強く反対していた「産経新聞」のインタビューで明らかにした。 自民党内には反対の見地から大きな波紋が広がった。この開会式には主催国の韓国でも強い反対論がある。南北朝鮮の選手による合同行進で韓国国…
「 米大統領の対中政策を活用せよ 」
『週刊新潮』 2018年2月1日号 日本ルネッサンス 第788回 ドナルド・トランプ氏の大統領就任から丸1年が過ぎた。アメリカのメディアは新聞もテレビもトランプ政権1年を振り返り、論評に明け暮れている。CNNはそのリベラル志向ゆえに徹底した反トランプの論調が目立つメディアである。そのことを念頭に置いて割り引いて視聴しても、徹頭徹尾のトランプ批判には、いささか疲れる。ちなみに、アメリカでは「…
「 庭に猛禽類飛来の大事件 愛でる小鳥が狩られた自然の摂理 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年1月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1216 わが家の庭には水溜まりのような小さな池がある。竹の樋からチロチロと流れ込む水がヤゴやおたまじゃくしの寝床をつくる。小鳥たちは樋に止まって小さな嘴で流水を掬い上げ、喉を潤し、浅い池に飛び込んで水浴びをする。 このところ度々飛来するのが一群の目白である。無駄のない素早い動きや抹茶色の美しい姿…