「 米中対立、中国の逃れられない弱み 」
『週刊新潮』 2018年11月22日号 日本ルネッサンス 第828回 11月9日にワシントンで米中外交・安全保障対話がもたれた。米国側からポンペオ国務長官、マティス国防長官、中国側から楊潔篪(ようけっち)共産党政治局員、魏鳳和(ぎほうわ)国防相が参加した。 この閣僚会議は、昨年、習近平主席が米国を訪問した際に、トランプ大統領と合意して設置したものだ。昨年6月に第1回目が開かれ、今回が…
「 韓国の徴用工問題の背後に広がる深い闇 ネット媒体も駆使して実態を伝えたい 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年11月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1256 ネット配信の「言論テレビ」を始めてよかったと思うことがふえている。本が好きで、雑誌も新聞も紙で読むことが一番しっくりする私でさえも、ネットの力、その可能性に驚かされる毎日である。 11月2日に配信した言論テレビの2時間の特別番組では韓国大法院(最高裁)判決を論じ、多くの視聴者に届けた。元…
「 韓国の左翼革命政権に、妥協は無用 」
『週刊新潮』 2018年11月15日号 日本ルネッサンス 第827回 親しい韓国人の友人のひとり、洪熒氏が憤って言った。 「日本の人達は文在寅政権と韓国を同一視しています。保守勢力を中心に、多くの韓国人が文政権のやり方に怒っていることを、日本のメディアは伝えてくれません。我々は文政権の下で起きている異常事態に、日本人と同じくらい怒っているのです」 洪氏は現在、日本で刊行されてい…
「 改憲案の提示が国民主権の一丁目一番地 国会は国民に投票の機会を与えるべきだ 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年11月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1255 臨時国会は10月24日に始まったばかりだが、その様子を見ていて、政党も国会議員も現実を見ていない、余りに無責任だと、腹立たしい思いになる。とりわけ焦眉の急である憲法改正について、なぜ、こうも無責任でいられるのか。 国際情勢の厳しさは、日本よ、急ぎ自力をつけよと警告している。国民、国家、国…
「 友好の中でも、中国に塩を送り過ぎるな 」
『週刊新潮』 2018年11月8日号 日本ルネッサンス 第826回 米中新冷戦が進行する中で、対米関係で窮地に陥った中国との日中首脳会談が10月26日に行われた。これまでの首脳会談では、およそいつも日本が攻めこまれていた。今回は初めて日本が中国に注文をつけ得る立場で臨んだ。安倍晋三首相は日本優位へと逆転したこの状況を巧く活用したと、評価してよいだろう。 日中間には日本国の主権に関わる…