櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2024.01.11 (木)

「 24年、政界全体に必要な遵法精神 」

『週刊新潮』 2024年1月4・11日号 日本ルネッサンス 第1080回 岸田文雄首相の支持率が下げ止まらない中、自民党の複数の派閥による政治資金不記載問題が露見した。政治とカネについて政治家に問題があるのは確かだが、メディアの報じ方にも大きな混乱があり、政治不信をさらに高める要因となっている。 12月22日の「言論テレビ」で元東京高検検事の髙井康行氏が、政治に関わるカネには2種類、…

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2023.12.28 (木)

「 朝日が歪める政治資金「不記載」問題 」

『週刊新潮』 2023年12月28日号 日本ルネッサンス 第1079回 自民党派閥、とりわけ安倍晋三氏が会長を務めた清和会による政治資金規正法違反疑惑で岸田政権が大揺れだ。支持率はどの社の調査でも最低水準となり、来年の総裁任期満了を待たずに退陣か、との見方が強まる。 今回の事態は政治資金を巡る清和会の脇の甘さ、検察のリークに踊らされるメディアと、その報道に振り回される岸田文雄首相の信…

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2023.12.21 (木)

「 中国の海洋戦略、驚くほどの実利志向 」

『週刊新潮』 2023年12月21日号 日本ルネッサンス 第1078回 米政策研究機関「戦略予算評価センター(CSBA)」の上級研究員、トシ・ヨシハラ氏は中国人民解放軍(PLA)の海洋戦略研究における第一人者だ。その人物による近著『毛沢東の兵、海へ行く』(扶桑社、田北真樹子訳)は衝撃的だった。 今でこそ、米国に迫る海軍大国だが、中国は元々陸軍の国だと定義されてきた。彼らの海軍への関心…

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2023.12.14 (木)

「 終戦時、人の為に働いた珍吉と水軍隊 」

『週刊新潮』 2023年12月14日号 日本ルネッサンス 第1077回 尖閣戦時遭難事件・大東亜戦争で日本が敗戦する直前の昭和20(1945)年7月から8月にかけて起きた悲劇について、私は門田隆将氏の近著『尖閣1945』(産経新聞出版)を読んで知った。 大東亜戦争の末期、米軍の沖縄、八重山諸島への上陸を恐れた日本は石垣島住民の台湾疎開を進めていた。石垣島には4、5、6の各月、延べにし…

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2023.12.07 (木)

「 米中関係の「新常態」、日本よ諦めるな 」

『週刊新潮』 2023年12月7日号 日本ルネッサンス 第1076回 米軍が研究開発費34億ドル(約5100億円)を投入した輸送機C-17の技術を、中国がわずか270万元(約5850万円)で入手、つまり、盗んだ。費用は米国の1万分の1だった。 右の事件の深刻さを理解するためにまずC-17とは何かを知っておきたい。米軍の強さの秘密はその圧倒的な空輸力にある。空輸力の2本柱がC-130と…

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