櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2004.11.11 (木)

「 復旧に自治体主導の保険制度 」

『週刊新潮』 2004年11月11日号 日本ルネッサンス 第140回 新潟県を襲った中越地震は、日本のさまざまな断面をみせてくれた。そのひとつが旧きよき日本人の姿だ。 阪神・淡路大震災のときも、壊滅的な打撃を被った街で人々は助け合った。日本人同士だけでなく、日本人と在日外国人が少ない食糧を分かち合い、同じ焚き火で暖をとった。 今回の新潟県中越地震も同様だ。阪神・淡路大震災と同じく、震度は7…

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2004.11.06 (土)

「 日本だけ稼働の動きが止まらない核燃料再処理問題 原子力政策への信頼危うし 」

『週刊ダイヤモンド』    2004年11月6日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 566   原子力委員会は、道路関係四公団のまやかしの改革と同種の、誤った結論を出そうとしているのではないか。青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理施設の稼働問題に関して、深刻な危機を感じざるを得えない。 再処理施設はもともと、原子力発電(原発)で使用されるウランが高価なため、使用済み核燃料に残って…

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2004.11.04 (木)

「 米国の戦略を日本のために使え 」

『週刊新潮』 2004年11月4日号 日本ルネッサンス 第139回 いま、米陸軍第一軍団司令部の日本への移転問題が論じられている。外務省は拒否しているが、その反応は未熟ではないか。また、理屈にも合っていないのではないか。 外務省は第一軍団司令部の座間基地への移行は、日米安保条約第6条に抵触するとして難色を示しているのだが、もっと広く高い視点から日米安保体制を戦略的にとらえることが必要である。…

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2004.10.30 (土)

「 拉致問題解決を後押しか 米国の『北朝鮮人権法』に見る日米両政府の対応の相違 」

『週刊ダイヤモンド』    2004年10月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 565   10月18日、米国ではブッシュ大統領が署名して「北朝鮮人権法案」が成立した。米国の北朝鮮政策推進において「人権問題は主要な要素」となると明記した同法は、拉致問題の解決を目指す立場を、力強く後押しする内容だ。 北朝鮮への支援の前提条件は「拉致された日本人、韓国人に関する情報をすべて開示す…

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2004.10.28 (木)

「 中国の意図を甘く見るな 」

『週刊新潮』 2004年10月28日号 日本ルネッサンス 第138回 10月17日、フジテレビの「報道2001」に出演した中川昭一経済産業大臣が「東シナ海の日本の排他的経済水域に中国が鉱区を設定したとの情報がある」と語った。 中国海洋石油開発公社(CNOOC、シーノック)のホームページにはもう2年以上も前から中国政府が開発を認めた鉱区として二桁の数の鉱区が掲載されている。いずれも日本側が…

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