「 国は薬害肝炎判決を受け入れよ 」
『週刊新潮』 '06年7月6日号 日本ルネッサンス 第221回 提訴から3年8か月、薬害肝炎(C型肝炎)訴訟の判決が6月21日、大阪地裁で言い渡された。大阪訴訟の原告13名の内、女性が12名を占めるように、多くのC型肝炎被害者は、出産時に止血剤として血液製剤「フィブリノゲン」などを投与された女性たちだ。 同様の提訴は、東京、福岡、名古屋、仙台でも行われており、原告総数は97名、大阪地…
「 かつての“接待汚職事件”で引責辞任した屈辱をお忘れか 福井氏に求めたい真のけじめ 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年7月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 647 国家の衰退は、その国のエリート集団の行ないに顕著に表れる。その意味で、福井俊彦・日本銀行総裁が村上ファンドへの投資を総裁就任以降も継続していたことを深刻に考えざるをえない。 日本の株価は外国資本の流れ方によって大きく左右される。加えて、個人投資家の資金も重要な要素の一つだ。それだけ多く…
「 中国の陰謀、カナダの反日教育 」
『週刊新潮』 '06年6月29日号 日本ルネッサンス 第220回 カナダ・トロント在住の日本人の方から憂慮すべき手紙を受け取った。カナダで反日教育が進行中で、背後に中国共産党の情報宣伝活動があるというのだ。寄せられた情報はざっと以下のとおりだ。 「第二次大戦アジア史保存連盟」(通称ALPHA)という団体が企画して、カナダのオンタリオ州の歴史、社会科の教員24名を2004年夏、上海、…
「 恫喝外交では効果なしと対日政策を切り替えるか、中国 問われる日本の外交スタンス 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年6月24日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 646 中国大使の宮本雄二氏が信任状を手渡すため胡錦濤国家主席を訪れた6月10日、胡主席は「条件が整い、適当な機会に貴国を訪問することを願っている」と語った。 このニュースは「産経新聞」と「朝日新聞」の二紙が伝えたが、私は「朝日」の記事に目を引かれた。そこには、中国政府は小泉純一郎首相の今年…
「 一層進む、北朝鮮の韓国併合 」
『週刊新潮』 '06年6月22日号 日本ルネッサンス 第219回 盧武鉉政権の狂乱が続いている。まともな政権では考えられない異常事態が続出し、北朝鮮による事実上の韓国併合の危険性が高まりつつある。北主導の統一政府は、金大中前大統領が長年提唱してきた連邦政府の形をとると見られている。 金大中氏は対北朝鮮宥和策を進め、韓国を大きく左に傾かせてきた。2000年には金正日総書記との南北首脳会…













