櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2022.04.28 (木)

「 日本も参考に、英国の国防と核抑止力 」

『週刊新潮』 2022年4月28日号 日本ルネッサンス 第997回 ロシアがマリウポリに立てこもるウクライナ軍に時限付きの投降を呼びかけた。プーチン大統領の恫喝は米国にも発せられた。4月15日の報道によると、バイデン大統領あての外交文書で、ウクライナへの高性能兵器の供与は戦闘を激化させ、「予測不能な結果を招く」と警告した。それでもゼレンスキー大統領は屈せず、シュミハリ首相は「最後まで戦う」…

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2022.04.21 (木)

「 専守防衛を捨てても周回遅れの日本 」

『週刊新潮』 2022年4月21日号 日本ルネッサンス 第996回 プーチン露大統領の考え方は「MICE」で表現されるという。人を動かす力は金(money)、イデオロギー(ideology)、弾圧(coercion)、エゴ(ego)だと見るところが、KGB(ソ連国家保安委員会)のインテリジェンス・オフィサーの特徴だというのだ。 対ウクライナ侵略戦争はすでにひと月と3週間に及ぶ。戦費は…

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2022.04.14 (木)

「 いま日本に必要な正しい政軍関係 」

『週刊新潮』 2022年4月14日号 日本ルネッサンス 第995回 有事に近くなればなるほど、政治と軍事の関係、政治家と軍人の関係が正常に保たれ十分な意思の疎通があることが大事になる。しかし、昭和20年の敗戦以降、日本は軍事に関するおよそ全てのことを忌み嫌うようになり、正常な政軍関係と言えるものも消え去ってしまった。 ロシアによるウクライナへの侵略戦争を見て、多くの人が日本の守りは大…

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2022.04.07 (木)

「 ウ軍大奮闘は国防精神と準備の成果 」

『週刊新潮』 2022年4月7日号 日本ルネッサンス 第994回 本稿執筆中の3月29日、トルコでウクライナとロシアの4回目の交渉が行われる。予断は許さないがゼレンスキー大統領側もロシア側も停戦合意に達する可能性について言及している。 他方、米国のバイデン大統領は、3日前の26日、訪問先のポーランドの首都ワルシャワでプーチン露大統領によるウクライナ侵略戦争は「長い戦いになる」と語った…

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2022.03.31 (木)

「 自民安保調査会、国民を裏切るな 」

『週刊新潮』 2022年3月31日号 日本ルネッサンス 第993回 自民党安全保障調査会(以下、安保調査会)は視野狭窄症か。小野寺五典元防衛相が会長を務める同調査会に、現実を踏まえた議論を期待するのは無理なのか。 3月16日、安保調査会は「有識者」3人を招いて「拡大抑止」や「核共有(ニュークリア・シェアリング)」について意見をきいた。 拡大抑止とは、日本が核攻撃を受けた場合、米…

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