「 台湾・総統選に立つ国民党の馬英九氏 過去の言動から見る、中国との親密度 」
『週刊ダイヤモンド』 2008年3月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 730 3月22日に行なわれる台湾の総統選挙は、少数与党、民進党の謝長廷(シャ・チヨウテイ)氏と、最大野党、中国国民党の馬英九氏の闘いだ。台湾人(本省人)と中国系の外省人のどちらが選ばれるかは、台湾の未来に決定的な影響を及ぼす。 台湾立法院(国会)は昨年12月の選挙で、国民党が四分の三に迫る議席を獲得した。…
「 台湾は親中反日に傾くのか 」
『週刊新潮』'08年3 月6日号 日本ルネッサンス 第303回 2月24日、台湾総統選挙の候補者、与党・民主進歩党の謝長廷氏と、野党・中国国民党の馬英九氏が初の直接公開討論に臨んだ。言葉の正しい意味において台湾の運命を決するであろう二人の対決を、民進党派でも国民党派でもない中立の第三者で、台湾事情に詳しい友人に聴いた。 この友人は、政策論と説得力において謝氏が馬氏に優っていた、馬氏は質問に答えら…
「 日本人が知っておくべき国際情勢を読み取る“ツボ” 」
『週刊ダイヤモンド』 2008年3月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 729 1979年のイラン革命のとき、世界は、イランが米ソいずれの陣営に入るのか、固唾をのんで見守った。国際社会では、米国に近かったパーレビ国王を倒したホメイニ師はソ連陣営に入るとの見方が有力だった。 だが、米国務省きってのアラブ通の人物は、イランは決してソ連の手には落ちないと断言した。なぜなら「ロシア人はけ…
「 高速道路、相変らずの騙しの術 」
『週刊新潮』'08年2月28日号 日本ルネッサンス 第302回 道路問題についての国会論戦が面白い。2月15日、衆議院予算委員会で民主党の馬淵澄夫議員に質問された冬柴鐵三国土交通大臣が、「私は、人間限界がありますよ」「能力が追いつかないですよ」などと悲鳴に近い答弁を繰り返した。 馬淵氏をはじめ、笠浩史氏ら民主党議員の質疑から、10年間で59兆円を費やす「道路の中期計画」に関して重大なことが判明し…
「 日本国籍を取得した者だけに参政権を与えるべきではないか 」
『週刊ダイヤモンド』 2008年2月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 728 福田康夫首相の下で特別永住者の参政権付与の問題が再浮上している。各政党内に賛否両論あり、根深い対立を引き起こしてきた同問題は、これまで関連法案が四度廃案となり、22回継続審議となった、いわくつきの課題だ。 特別永住者とは、日本の植民地だった朝鮮半島や台湾から、戦前戦中に日本に来た人び…













