【拡大版】「 人間「安倍晋三」の決定的評伝 」
『週刊新潮』 2023年7月13日号 日本ルネッサンス 第1056回 志半ばで斃(たお)れた元宰相は、「日本を取り戻す」という信念の下、国内外の様々な局面で“闘う政治”を実践してきた。その原動力はいったい何だったのか。公私ともに親交の深かったジャーナリスト・櫻井よしこ氏による人間「安倍晋三」の決定的評伝をお届けする。 安倍晋三総理は祖父、岸信介氏のことを「うちのじいさん」と呼んでいた…
「 露内乱、3悪人より怖い中国の脅威 」
『週刊新潮』 2023年7月6日号 日本ルネッサンス 第1055回 劇的に発生した対立は24時間で呆気なく終わった。だが、ロシアが内戦に陥り、ウクライナ侵略戦争にも局面の大転換が起きるかも、と一瞬思わせた事件はここで終わることなく、二幕目、三幕目と続くだろう。 6月23日金曜日、ウクライナ侵略戦争でプーチン大統領の手先となって戦う民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏…
「 習近平主席、沖縄争奪戦開始を指示 」
『週刊新潮』 2023年6月29日号 日本ルネッサンス 第1054回 明星大学教授の熊本博之氏らの研究グループが沖縄県内の軍事基地についての世論調査を行い、その結果が6月5日までに明らかになった。安全保障問題に関して、沖縄の若い世代の意識が大幅に変化しているのが見てとれる。 まず「沖縄に米軍基地が集中しているのは不平等」との問いに「そう思う」「ややそう思う」と答えたのは、65歳以上の…
「 「シラス」と「ウシハク」 」
『週刊新潮』 2023年6月22日号 日本ルネッサンス 第1053回 皇學館大学文学部教授、松浦光修氏の『神々の日本史』(経営科学出版)が深く心にしみた。本書は21年前の氏の初めての歴史評論集、『やまと心のシンフォニー』を書名を変えて再出版したものだ。 氏は書いている。皇學館に入学する学生たちでさえ、初代天皇(神武天皇)の名前を言えない、或いは今上陛下が何代目の天皇であるかを知らない…
「 米国の対中宥和策は有害無益だ 」
『週刊新潮』 2023年6月15日号 日本ルネッサンス 第1052回 6月2~4日、シンガポールのシャングリラホテルで「アジア安全保障会議」が開催された。オースティン米国防長官は3日に演説したが、事件はその直前に起きた。米海軍のミサイル駆逐艦「チャン・フーン」とカナダ海軍のフリゲート艦「モントリオール」が台湾海峡の国際水域を北上中、中国艦船がチャン・フーンを追い抜き、船首前方を二度横切った…