「 日本人にとっての4月の意味 」
『週刊新潮』 2016年4月14日号 日本ルネッサンス 第700回 日本にとって4月は特別な月だ。28日はサンフランシスコ講和条約が発効し、占領下にあった日本が主権を回復して独立した日で、翌29日は昭和天皇のお誕生日である。 29日はいま「昭和の日」に改められているが、長年「みどりの日」という訳のわからない祝日だった。それがようやく「昭和の日」という本来の由来に適った祝日になったが…
「 中国の脅威に晒されている沖縄で静かに高まる自衛隊配備への賛成論 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年4月9日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1128 あらゆる意味で中国の脅威に最も晒されているのは沖縄県であろう。尖閣諸島の海域には武装した中国公船のみならず、軍艦もが出没する。東シナ海の領有権について一歩も引かない中国から沖縄県民と領土領海を守るにはどうすべきなのか。この点について、「琉球新報」など沖縄メディアは別にして、沖縄県民はいま目覚め始め…
「 日本も直視すべき過激派テロの脅威 」
『週刊新潮』 2016年4月7日号 日本ルネッサンス 第699回 3月22日、ベルギーの首都ブリュッセルの国際空港と地下鉄駅で同時テロ事件が発生するや否や、ベルギー原子力監督機構は国内の原発7基の現場で働く職員の大半に帰宅命令を出した。次に出社命令が出るまで自宅で待機せよという指示である。 原発稼働に必要な最小限の幹部だけを残しての突然の帰宅命令についてベルギー当局は、職員の氏素性…
「 イスラム国への核兵器使用に言及するトランプ氏を生み出した米国の変貌 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年4月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1127 ドナルド・トランプ氏の勢いと暴言はどこまで続くのか。3月23日、氏はイスラム国(IS)への戦術核兵器の使用に関して「どんな可能性も排除しない」と驚くべきことを語った。 バラク・オバマ大統領もヒラリー・クリントン氏も直ちに、「非生産的で米国の価値観に反する」「全てのイスラム教徒を悪魔扱いする…
「 米中の闘い、中国は死に物狂いだ 」
『週刊新潮』 2016年3月31日号 日本ルネッサンス 第698回 アメリカのオバマ大統領が3月10日、ホワイトハウスのローズガーデンでの会見で語った。候補者指名争いで彼らが互いを非難し合う様は「不快(nasty)」で「私はそうしたこととは無関係」だ、と。 すると16日の「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」紙に、大統領は自身の責任に口を拭っているとの批判が掲載された。 …













