「 沖縄の海に広がる珊瑚のがん 海中から見えてくる日本の病 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年4月30日・5月7日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1131 手元に圧倒的な迫力で迫ってくる写真集がある。『遙かなるグルクン』(NATIONAL GEOGRAPHIC)、中村征夫氏の作品だ。 氏は長年、東京湾を撮り続けるとともに、日本のみならず世界の海の写真を撮ってきた。主な受賞歴に木村伊兵衛写真賞、講談社出版文化賞写真賞、土門拳賞…
「 世界に流布、中国の慰安婦40万人説 」
『週刊新潮』 2016年4月28日号 日本ルネッサンス 第702回 「中国の新しい反日プロパガンダが本格化し始めました。彼らは慰安婦は20万人ではなく40万人だった、真の被害者は中国人慰安婦だったという資料を作成して欧米社会を説得しています」 明星大学教授の高橋史朗氏が4月15日、インターネット配信の「言論テレビ」の番組で語った。 高橋氏は、2014年12月16日の中国メデ…
「 どの候補も評価できない米大統領選 メディアの攻撃で人材劣化の米国政治 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年4月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1130 ハワイ大学で私が共に学んだ留学生仲間たちの幾人かはいま米国に住んでいる。さまざまな州に住み、仕事も多岐にわたる。共通点は米国籍を取得し、家族をつくり、米国を愛し、誇りを持って生きていることだ。級友たちは、どちらかといえば民主党支持者の方が共和党支持者よりも多い。 彼らが「いまなぜこの5…
「 ヤルタ協定が招いたモンゴルの悲劇 」
『週刊新潮』 2016年4月21日号 日本ルネッサンス 第701回 「日本はかつての植民地や勢力圏の国々に対して、もっと積極的に関与していった方がいい。フランスのように、旧植民地に対して責任ある前向きの関与があった方がいい」 こう語るのは静岡大学教授の楊海英氏だ。氏は南モンゴル(内モンゴル)のオルドスという高原で生まれた。これまでに『チベットに舞う日本刀』(文藝春秋)、『墓標なき草…
「 司法判断が割れた原発の安全性 重視すべきは専門家尊重の最高裁判断 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年4月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1129 4月6日、九州電力川内原子力発電所1、2号機の運転差し止めを求めた周辺住民の仮処分申し立てを、福岡高裁宮崎支部の西川知一郎裁判長が棄却した。約ひと月前の3月9日、福井県の関西電力高浜原発3、4号機に運転差し止めの仮処分決定を下した滋賀県大津地裁とは正反対の判断を示した。 司法判断は真っ…













