「 いつでも米中は手を握れる 」
『週刊新潮』 2017年3月16日号 日本ルネッサンス 第745回 世界の大国である米中が共に不安定だ。指導者の言動は、双方共に信頼しにくい。ドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席がどのような世界戦略を考えているのか。どう動くのか。日本にとって最重要の外交問題である米中関係の展望は依然として明確ではない。 理由のひとつがトランプ大統領の発言の好い加減さであろう。台湾問題で「なぜ『…
「 施政方針演説は“安全運転”で好感されても本質は“はったり”のトランプ大統領 」
『週刊ダイヤモンド』 2017年3月11号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1173 2月28日夜、ドナルド・トランプ米大統領が、上下両院合同会議で施政方針演説を行った。「アメリカ人は世代を継ぎ一貫して、今日に至るまで真実、自由、正義の松明を掲げてきた。松明はいま我々の手にある。我々は松明で世界を照らす。ここに私は団結と力強さを発信する。それは私の心奥からのメッセージだ」。 …
「 なぜ日本史から聖徳太子を消すのだ 」
『週刊新潮』 2017年3月9日号 日本ルネッサンス 第744回 聖徳太子は、その名を知らない日本人など、およそいないと言ってよいほどの日本国の偉人である。だが、文部科学省が2月14日に突然発表した新学習指導要領案によれば、その名が子供たちの教科書から消されることになりそうだ。 聖徳太子は新たに「厩戸王(うまやどのおう)」として教えられるというが、神道学者の高森明勅氏が「厩戸王」の…
「 左派勢力主導で進む韓国大統領の弾劾裁判 異議を唱える保守勢力がデモで巻き返し 」
『週刊ダイヤモンド』 2017年3月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1172 朝鮮半島情勢は北も南も緊迫事態だ。北朝鮮は金正恩氏の指示による金正男氏殺害事件という国家犯罪を引き起こした。身内の異母兄を刺客を放って外国で殺害させた最大の要因は、正恩氏の恐怖心だと分析されている。 正恩氏を持て余す中国は、北朝鮮は開国すべきだという考えを持つ正男氏を支持していた。正男氏は…
「 日本もチベット支援の先頭に立て 」
『週刊新潮』 2017年3月2日号 日本ルネッサンス 第743回 先週、チベット亡命政府の首相、ロブサン・センゲ氏に会い、話を聞く機会に恵まれた。 センゲ首相は現在、政権2期目。2月14日には夫人のケーサン・ヤンドゥン氏と10歳のメンダ・レワさんと共に衆議院議員会館の講堂で「チベットと宗教の自由」の演題で45分間語った。中国という、世界で最も厄介な国に祖国を奪われ、圧迫され続けてい…













