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「 米国メディアの情報源秘匿問題で“不可解な”新展開 対岸の火事ではない報道姿勢 」

メディア」の検索結果: 29
2005.10.15 (土)

「 米国メディアの情報源秘匿問題で“不可解な”新展開 対岸の火事ではない報道姿勢 」

『週刊ダイヤモンド』    2005年10月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 612 米国のメディアに再度不可解な展開が生じている。今回の“不可解”は9月29日、情報源の秘匿を理由に法廷侮辱罪に問われ収監されていた「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」紙のジュディス・ミラー記者が、それまで隠し続けていた情報源を明かし、釈放されたことだ。 そもそもこの事件は、保守系コラ…

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2005.07.14 (木)

「 屈服するのか米国メディア 」

『週刊新潮』 '05年7月14日号 日本ルネッサンス 第173回 米国のメディアがおかしい。 情報源の秘匿を理由に法廷侮辱罪に問われていた2人の記者の上告を米最高裁が却下し、最悪の場合、2人は1年6カ月の禁固刑を受けて収監される可能性が出てきたところ、一方の記者、マシュー・クーパーを擁する雑誌『タイム』側が6月30日、クーパー記者の取材ノートを連邦大陪審に提出すると発表したのだ。クー…

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2004.04.10 (土)

「 『週刊文春』の勝訴だけれど どうしても許せないのが地裁判決を支える危険な思想 」

週刊ダイヤモンド   2004年4月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 538 田中家と『週刊文春』の争いは、東京高裁で文藝春秋側の勝訴となった。だが東京地裁のメディア規制の思惑は、当初外に表れた現象よりもさらに厳しかったことも判明した。 田中家の長女の私生活を報じて出版禁止を求められた『週刊文春』3月25日号は、74万部が出荷され、3万部が文藝春秋に残っていた。地裁がその…

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2004.04.03 (土)

「 事実上プライバシー保護に役立たないにもかかわらず出版禁止決定の政治的意味 」

週刊ダイヤモンド  2004年4月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 537 『週刊文春』と田中家の長女の争いで、東京地方裁判所の大橋寛明裁判長、金子直史、塚田奈保両裁判官の下した決定は、どう考えてもスッキリしない。同時に、今回の裁判が言論、報道の自由を狭める結果につながることを、私は非常に危惧している。 田中家の長女のプライバシーを守るために、大橋裁判長らは「出版禁止」という…

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2004.02.12 (木)

「 誤報で躓いたBBC 」

『週刊新潮』 2004年2月12日号 日本ルネッサンス   第103回 1月28日に提出された700ページにのぼる英国独立司法調査委員会の最終報告書は、世界で2億人が視聴するという英国公共放送BBCの報道を完膚なきまでに否定した。 9・11、アフガニスタン攻撃、さらにはイラク戦争など、BBCの報道は英国の国益のみにとらわれることなく、報ずるべき情報を報じてきた点で、高く評価されてきた…

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2003.09.25 (木)

「 ブレアvs BBC 戦いの顛末 」

『週刊新潮』 2003年10月2日号 日本ルネッサンス 第86回 英国政府とBBCの争いは、BBCのアンドリュー・ギリガン記者が、報道には一連の誤りがあったと認めたことで、拍子抜けするような結末をみせた。9月17日の独立司法調査委員会で、同記者は「舌が滑って」不正確な報道をしたと述べたのだ。 今年3月20日に米英軍がイラク攻撃を開始して以来、戦争報道で最も冷静に、かつ自社の特派員を現地イラ…

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2002.12.16 (月)

「 かたち整えて内容置き去り個人情報保護法修正案の欠陥 」

『週刊ダイヤモンド』 2002年12月21日新年特大号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 474回 悪評高かった個人情報保護法案が廃案にされ、次の通常国会で新たに提出されることになった。だが、新たに提出される修正法案は、個人情報保護法と呼ぶにはいくつか見逃すことのできない欠陥を含んでいる。 個人情報保護法案には2種類ある。民間企業の有する個人情報を守る民間個人情報保護法案と、行政機関の…

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2001.05.10 (木)

「 メディアの責任を問う 」

『Voice』 2001年6月号 竹中平蔵・櫻井よしこ連載対談  目を覚ませ、日本人 第6回(最終回) 森前首相の訪ロは国民に対する背信行為だ 櫻井:3月の終わりに、森喜朗首相が、ロシアのイルクーツクに行ってプーチン大統領と会談をしましたが、この会談はあとで振り返ってみると日ロ交渉の歴史のなかでたいへんな汚点になるのではないかと思いますので、今日はこの話からさせていただきたいと思います。 …

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2001.04.06 (金)

「 大新聞の『悪知恵』 」

『GQ』 2001年4月号 COLUMN POLITICS このところ連日、新聞には森喜朗首相への批判が満ち、日本経済への不安が満ちている。3月13日の『朝日新聞』の「天声人語」には、森首相に関して「およそ首相としてふさわしくなかった」「致命的な欠陥」などの記述が目につく。  森首相に関しては、私もこの天声人語子と同じ感想をもつ。  しかし、と思う。『朝日新聞』自身にも、天声人語子が書いた…

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