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「 クリントン国務長官の退任後懸念されるオバマ政権の中国政策 」

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2012.11.17 (土)

「 クリントン国務長官の退任後懸念されるオバマ政権の中国政策 」

『週刊ダイヤモンド』 2012年11月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 961  2期目のオバマ政権の最重要課題の一つが、領土拡張の野望を隠さず、米国に挑む中国への向き合い方である。とりわけ注目すべきはクリントン国務長官が言葉通り来年1月に退任する場合のオバマ政権の中国政策である。 中国の習近平新体制の目指すところは依然として不明瞭だ。9月に突然、習氏が約2週間にわた…

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2012.09.06 (木)

「 歴史認識問題で日米分断の危険性 」

『週刊新潮』 2012年9月6日号 日本ルネッサンス 第524回 8月27日、駐北京の日本大使の乗った車を2台の乗用車が連携して停車させ、中国人とみられる男が日の丸の旗を奪い気勢を上げて逃走した。中国版ツイッターの「微博」では犯人を「民族の英雄」とする書き込みが相つぎ、尖閣諸島に関する中国の主張が掲載され続けた。「琉球も中国の領土」という主張も展開され、「反日無罪」というべき過激なナショナリズ…

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2012.03.15 (木)

「 『米中緊張』で求められる日本の自立 」

『週刊新潮』 2012年3月15日号 日本ルネッサンス拡大版 第501回 3月4日、中国全国人民代表大会の李肇星報道官は、2012年の国防予算が前年比11・2%増の2桁の伸び率となり、6,700億元強であると発表した。 円換算で約8兆7,000億と、日本の防衛費、4兆7,000億円を大きく上回る。しかも長年指摘されてきたように中国の実際の軍事予算は公表数字の2倍から3倍である。公表数字には…

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2011.10.20 (木)

「 30年、日本を見詰めたメア氏の証言 」

『週刊新潮』 2011年10月20日号 日本ルネッサンス 第481回 眼前の摩擦を恐れる余り、誰も言うべきことを言わないで、世界でも稀な現実遊離の脆弱な国家が出来上がった。それが日本であり、この虚構の壁を打ち破らなければ、日本の未来は開けない。ケビン・メア氏の指摘は、とどの詰り、このようにまとめられるのではないか。 氏は米国務省の前日本部長である。3・11の東日本大震災では「トモダチ作戦」を…

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2011.06.04 (土)

「 米大統領の要請を拒絶してなお好感を与えたイスラエル首相の演説 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年6月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 889 指導者の真価は試練のなかでこそ発揮される。国家と指導者にとって国難はテコのようなものだ。能力ある指導者を擁する国は国難を踏み台としてよみがえり、能力なき指導者の国は国難ゆえに沈没する。 菅直人首相は5月24日、主要国首脳会議出席のためパリに到着、翌夕方には経済協力開発機構(OECD)で演説した。首…

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2011.02.17 (木)

「 帰米日系人が辿った戦争の歴史 」

『週刊新潮』 2011年2月17日号 日本ルネッサンス 第448回 2月5日、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で「日系アメリカ人の戦時強制収容の記録」を見た。日系3世の伊奈さつきさんの家族史を軸に、帰米日系人が第二次世界大戦の前後、また大戦の最中、どのように扱われ、どのように生きたかを描いた約60分の実録映画である。 帰米とは、米国生まれで米国籍を持ち、教育などを日本で受け、再び米国に戻った日…

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2011.01.29 (土)

「 『これから30年間』米中摩擦の深まりを印象づける首脳会談 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年1月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 872 1月18日、中国の胡錦濤国家主席が国賓として米国を訪れた。翌朝の公式歓迎式典でオバマ大統領は、「一人ひとりに人類普遍の人権が認められ、すべての国家がその権利と責任を固く守るとき、社会は調和し、国家は成功し、世界に正義が通用することを歴史は示している」と述べて、人権問題を取り上げた。 続いて挨…

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2011.01.06 (木)

「 日本の生き残る道 」

刮目せよ 激動の2011年 日本の生き残る道 『週刊新潮』 2010年12月30日・2011年1月6日合併号 日本ルネッサンス・拡大版 第442回 惰眠を貪る日本の政治とは対照的に、国際社会は諸国が戦略を練り、素早い判断で行動しなければ食い潰されてしまう覇権争いの時代を迎えている。とりわけアジアでは中国、インド間で国益をかけた熾烈な駆け引きが展開されるだろう。それは、以降100年間の世…

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2010.09.16 (木)

「 軋む『米中』を看過ごす『民主党外交』で沈む日本 」

『週刊新潮』 2010年9月16日号 日本ルネッサンス 第427回 民主党代表選挙の虚しさは、いずれが勝利しても日本の展望が開けないことだ。教育も、外交も、安全保障もまともに論じられることなく、バラ撒き政策を主要な争点とする卑小な議論のまま、投票になだれ込もうとしている。 たしかに普天間飛行場移設についての質問が出て、小沢一郎氏は日米合意の見直しともとれる発言をした。菅直人首相はそれを批判し…

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2010.09.11 (土)

「 国益を失わしめる政治家 菅氏、小沢氏の代表選 」

『週刊ダイヤモンド』   2010年9月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 853 民主党代表の座を争う菅直人首相と小沢一郎氏が行った9月1日の共同記者会見は、首相としての「資質のない人」と「資格のない人」の会見だった。 日本の経済も安全保障も真に危機的状況に陥っているなか、民主党政権は無策無為であると断ぜざるをえない。そのうえ、権力闘争に余念がない。 首相は実績を「見せる」た…

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