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「改めて問う、講和条約と村山談話」

歴史」の検索結果: 71
2008.12.25 (木)

「改めて問う、講和条約と村山談話」

『週刊新潮』’08年12月25日号 日本ルネッサンス 第343回 12月13日、『今あらためて問う! 東京裁判』というシンポジウムが東京千代田区の科学技術館で開かれた。私も講師の一人として参加したが、立錐の余地がない程の熱気だった。 東京裁判に関して、読者の皆さん方にはお正月休みにでも、是非、読んでほしい一冊がある。青山学院大学名誉教授の佐藤和男氏監修の『世界がさばく東京裁判』(明成社)であ…

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2008.12.11 (木)

「文民統制、曲解された日本の解釈」

『週刊新潮』’08年12月11日号 日本ルネッサンス 第341回 航空幕僚長の田母神俊雄氏が、民間企業主催の懸賞論文に応募し、世に発表した論文を咎められて更迭され、事実上退職させられた。 田母神氏退職前日の11月2日、『朝日新聞』社説は、「ぞっとする自衛官の暴走」の題を掲げ、田母神氏の主張は「一部の右派言論人らが好んで使う」「実証的データの乏しい」「身勝手な主張」と切り捨てた。 11月8日…

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2008.11.15 (土)

「航空自衛隊の前幕僚長の論文は全体像把握に必要な知的努力」

『週刊ダイヤモンド』   2008年11月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 764 航空自衛隊幕僚長の田母神俊雄氏が、世に発表した論文を咎められて更迭され、退職した。問題とされた「日本は侵略国家であったのか」と題された論文を読んでみた。 ワープロ打ちでA4九枚の小論文は、20世紀初頭の中国や朝鮮半島と日本とのかかわりを追った内容だ。毛沢東麾下の中国共産党がコミンテルンの指導下…

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2008.11.13 (木)

「沖縄集団自決、高裁判決を疑う」

『週刊新潮』’08年11月13日号 日本ルネッサンス 第337回 第二次世界大戦末期の沖縄、座間味島で、守備隊の梅澤裕隊長は住民に集団自決を命じたのか。大江健三郎氏は、著書『沖縄ノート』で、渡嘉敷・座間味両島での集団自決は日本軍、つまり隊長命令によるものだと断定的に書いたが、それは真実なのか。梅澤氏らが、事実は全く逆であり、大江氏の記述は真実ではないと訴えた裁判は、10月31日、大阪高裁でまた…

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2008.06.19 (木)

「“モンゴル人ジェノサイド 実録”」

『週刊新潮』’08年6月19日号 日本ルネッサンス 第317回 モンゴルの研究で知られる宮脇淳子氏の『朝青龍はなぜ強いのか?』(WACBUNKO)に、「モンゴル人が中国人を嫌いな最大の理由」が次のように書かれている。 「清朝を継承したと主張する中華人民共和国が、清朝の領土をすべて回復しようと企んでいる点にある。清朝の支配者は中国人ではなかったし、満州皇帝はモンゴル人の同盟者だった。北のモンゴ…

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2008.05.08 (木)

「首相に任せられるか、中国外交」

『週刊新潮』’08年5月8日号 日本ルネッサンス 第311回 外交は勝れて国益のためにある。個人の名誉や趣味のためではない。5月6日、中国の胡錦濤国家主席を迎える福田康夫首相は、その点を履き違えているのではないか。 日中首脳会談では日本にとっての重要問題が、中国にとっての重要問題とともに取り上げられなければならない。日本の国益に関わる両国間の懸案事項はざっと考えただけでも非常に多い。 尖閣諸…

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2008.03.15 (土)

「 気概薄弱で、事なかれ主義になりがちな現代の日本人に観て、考えてほしい映画 」

『週刊ダイヤモンド』   2008年3月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 731 安倍晋三氏が首相だったとき、米国下院で慰安婦問題に関して日本政府に謝罪を求める決議案が可決、成立した。 福田康夫首相の訪中に先立って、中国では「南京大虐殺記念館」が大幅改修されて再開された。 いずれのケースにおいても、事実は大幅に曲げられ、捏造されており、日本は理性的に反論すべきだった。しかし、政府…

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2008.02.21 (木)

「 南大門炎上、失われた韓国の10年 」

『週刊新潮』'08年2月21日号 日本ルネッサンス 第301回 韓国の首都ソウルで、南大門が焼失した。燃え盛る炎と噴き上げる煙、李氏朝鮮の代表的建築物の炎上を伝える映像を見ながら、他国のことながら、動悸が高まった。まさかという驚き。610年の歴史が消え去ることへの痛恨と悲しみ。諸々の想いが日本人の私の胸にも満ちてくる。年来の友人で、韓国を代表する言論人の趙甲済(チヨカプチエ)氏が電話で語った。 …

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2007.12.06 (木)

「 集団自決命令、大江作品の歪曲 」

『週刊新潮』'07年12月6日号 日本ルネッサンス 第291回  第二次世界大戦末期の沖縄で、果たして日本帝国陸軍は住民らに集団自決を命じたのか。大江健三郎氏の『沖縄ノート』(岩波新書)は、軍命令を揺るぎない前提として書かれ、1970年の初版以来、今日まで50刷を重ねてきた。  慶良間列島の渡嘉敷及び座間味両島で集団自決を命令したとされた守備隊長、赤松嘉次大尉と梅澤裕少佐らを、大江氏は〝屠・ー者〟…

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2007.11.03 (土)

「 数字をねじ曲げてまで一方的報道に走る沖縄・2大新聞の姿勢は戦死 」

『週刊ダイヤモンド』   2007年11月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 713   沖縄で計98%の市場占有率を誇る「琉球新報」と「沖縄タイムス」を読んでいると、息詰まるような気分に陥ることがある。あまりにも一方的な紙面構成がなされ、特定のものの見方のみが強調されているからだ。  第二次世界大戦の末期、日本軍が住民に集団自決を命じたとの主張においても同様だ。この件については、梅…

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