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「 米海軍・コリアン漁師拉致事件 」

歴史」の検索結果: 71
2009.12.10 (木)

「 米海軍・コリアン漁師拉致事件 」

『週刊新潮』 2009年12月10日号 日本ルネッサンス 第390回 もうすぐ12月8日が巡って来る。68年前のその日の日本軍による真珠湾攻撃は、すでに険しくなっていた米国白人社会の日系人に対する視線を一層険悪なものにした。やがて日系人は敵国日本と通ずる危険性があると見做され、カリフォルニアやハワイで強制的に収容された。収容所には日系人に加えてドイツ軍やイタリア軍の捕虜、それに多くの朝鮮半…

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2009.10.17 (土)

「 鳩山首相と一郎元首相の共通項 甘い『友愛』への大いなる不安 」

『週刊ダイヤモンド』   2009年10月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 809 鳩山由紀夫首相の唱える友愛外交は祖父・一郎から学んだと、首相は「Voice」9月号で述べている。一郎の友愛は「博愛」を指し、「革命の旗印ともなった戦闘的概念」だという。 一郎は友愛を説くとともに日本の憲法改正と再軍備を主唱した。こうした考えは、後述のように、一郎の信念というより政敵・吉田茂への…

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2009.08.06 (木)

「 沖縄戦、県民疎開に尽力した知事 」

『週刊新潮』 2009年8月6日号 日本ルネッサンス 第373回 沖縄の星雅彦氏が興奮気味に電話をかけてきた。 「昭和19年11月3日、那覇市で県民決起大会が開かれ『県民一丸となって戦おう、元気な者は皆戦おう。老人と婦女子は日本古来の伝統にのっとり、後顧の憂いなからしめるために集団自決しよう』と決議したと報道されています。この決議があったのなら、集団自決は軍命と関わりないことが明らかになります…

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2009.07.16 (木)

特集 「 『集団自決に軍命はなかった』と口に出せない沖縄『言論封鎖社会』 」

『週刊新潮』 2009年7月16日号 日本ルネッサンス・拡大版 第370回 沖縄で生まれ育った上原正稔氏は、長年、沖縄戦を取材してきた。戦争という極限状況は、個々の人間の真の姿を、否応なく剥き出しにする。醜さとともに、至高の美しさも見せてくれる。その人間模様に魅せられて、上原氏は、ドキュメンタリー作家として戦争下の人間の行動を追ってきた。 沖縄戦の悲惨さが際立つ理由のひとつは…

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2009.07.04 (土)

 「 『すべての子どもに教育を』の信念で建てられた日本初の公立小学校 」

『週刊ダイヤモンド』   2009年7月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 795 明治新政府は誕生まもない時期から公立学校を設立し、国民教育に力を入れたが、日本で初めての公立小学校は、新潟県小千谷市で開校した。振徳館と通称された公立小千谷校は、山本徳右衛門という地元の豪商が私財を投げ打ってつくった。私事ながら、小千谷は私の母の生まれ故郷であり、私もひと月あまり住んだことがある。 …

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2009.07.02 (木)

「 藩校サミット、現代の殿様勢揃い 」

『週刊新潮』 2009年7月2日号 日本ルネッサンス 第368回 6月20日の土曜日、新潟県長岡市で、かつての大名家の末裔の方々30人が集い、「藩校サミット」が開かれた。藩校サミットは、2002年に、「日本の学校教育発祥の地」ともいわれる、東京お茶の水の湯島聖堂で始まった。 時代が変われば人も事物も変わるとはいえ、あまりにもいまの日本は日本らしくない佇まいになってしまった。だからこそ、かつ…

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2009.03.26 (木)

「 日韓歴史問題を解くか、新分析 」

『週刊新潮』 2009年3月26日号 日本ルネッサンス 第355回 韓国の対日歴史観を根底から変えるきっかけともなる本が出版された。ソウル大学経済学部教授、李榮薫(イヨンフン)氏の『大韓民国の物語 韓国の「国史」教科書を書き換えよ』(文藝春秋)である。 昨年7月、韓国で会ったとき、教授は『物語』の下書きともいえる『代案教科書』という本を、同僚の教授らと共同執筆したばかりだった。『代案』では…

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2009.02.19 (木)

「感情的反捕鯨論との闘い方」

『週刊新潮』 2009年2月19日号 日本ルネッサンス 第350回 2月6日、南極海で調査捕鯨船「第二勇新丸」が米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)の抗議船に体当たりされ、母船の「日新丸」には、目に入ると失明の恐れがある酪酸入りの瓶が投げ込まれた。 国内では、かつて外務副報道官を務めた谷口智彦氏の『WEDGE』09年2月号での主張をはじめ、日本は調査捕鯨から撤退すべきだとの意見が発表さ…

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2009.01.17 (土)

「日本を歴史の加害者とするためか 原書の一部を割愛した岩波文庫の訳書」

『週刊ダイヤモンド』   2009年1月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 772 64年前の1945年、広島、長崎に原爆が投下され、日本が瀕死状態にあったとき、「朝日新聞」は8月14日の社説でこう書いた。 「すでに幾多の同胞は戦災者となっても、その闘魂は微動だもせず、いかに敵が焦慮の新戦術を実施しようとも、一億の信念の凝り固まった火の玉を消すことはできない」 一方で、日本政府内…

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2009.01.15 (木)

「日中戦争、日本より中国に戦意」

『週刊新潮』’09年1月15日号 日本ルネッサンス 第345回 日本の政治的不安定を嘲笑するかのように、中国政府は、1月4日東シナ海のガス田「樫」(中国名・天外天)の掘削は「中国固有の主権の行使」と宣言した。また、昨年末には、東シナ海においては「実効支配」こそ必要で、「今後、同海域の管轄を強化する」と発表した。 いま、どんな強硬策をとっても、政治的混乱の続く日本は手も足も出せないと、中国政府…

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