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「 大使の国旗を奪われても強国の中国には怒れない日本 」

中国・領海」の検索結果: 224
2012.09.08 (土)

「 大使の国旗を奪われても強国の中国には怒れない日本 」

『週刊ダイヤモンド』   2012年9月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 951 8月27日夕方、北京駐在の丹羽宇一郎大使の乗った公用車が襲われ、日本の国旗が奪われた事件の意味の重大さを、野田佳彦首相は理解しているのだろうか。日本の外務省自身、日本の名誉を守り、日本の立場を主張し、国益を守る責務を忘れてしまっているのではないか。 事件発生当日、在北京日本大使館の堀之内秀久次席…

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2012.09.01 (土)

「 尖閣諸島を中国に奪われたとき日本はこれを奪還できるか 」

『週刊ダイヤモンド』 2012年9月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 950  南シナ海に中国が初めて軍事侵攻をかけたのが1974年1月だった。南ベトナム(当時)が領有していた西沙諸島の西半分を奪うため、海と空から攻撃し、南ベトナム軍哨戒艦2隻を撃沈、多数の兵を殺傷した。泥沼化していたベトナム戦争で南ベトナムを支援していた米国にはもはや対中反撃能力はないと見越した上での攻撃だった。…

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2012.08.25 (土)

「 外交は戦いである 全力で国を守らなければならない 」

『週刊ダイヤモンド』   2012年8月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 949 戦後最大の危機である。 北方領土、竹島、尖閣諸島から、日本の主権が切り崩されていきかねない。この最悪の状況は、自民党時代からの日本外交の失敗に基本的原因がある。とはいえ、国家観なき民主党政権誕生以来、特に際立ってきた。 外交は戦いである。背景には常に武力がある。どの国も自国の国益擁護に十分な…

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2012.08.04 (土)

「 現在の中国はいかにしてできたか 特異な隣国についての自覚を促す書 」

『週刊ダイヤモンド』 2012年8月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 947  少々前の本だが、あまりに興味深くて、書かずにはいられない。『もし、日本が中国に勝っていたら』(文春新書)である。著者は趙無眠氏、ネット上にしか存在しないペンネームだ。日本語訳は富坂聰氏。 「まえがき」で富坂氏は同書が中国で、少なくとも知識人の間では、驚くほど広く読まれていると指摘し、趙論文が、「天使…

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2012.07.21 (土)

「 尖閣諸島に一刻も早く日本人を常駐させる方策を 」

『週刊ダイヤモンド』 2012年7月21日号  新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 945  民主党の前原誠司氏に、野田佳彦首相を一言で表現すれば、と尋ねた。 氏は一瞬考え「鈍です」と答えた。少し間を置いて、「でも、ぶれません」と加えた。 実によく言い当てている。ぶれないのは首相の長所である。しかし鈍はぶれない美徳をも疑わしめるときがある。言から実行まで時間がかかり過ぎて節を曲げたかと…

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2012.07.12 (木)

後悔しても反省しない中国人

『週刊新潮』 2012年7月12日号 日本ルネッサンス 第517回 過日、常磐線の「スーパーひたち」に乗るために上野駅に向かった。13時発の列車を待っていると、「大変ご迷惑をおかけします。大変申し訳ありません」という放送があった。人身事故発生で電車の到着が大幅に遅れ、折り返し運転も同様に遅れるという説明だった。 詳しい事情はわからないにしても、本当に気の毒だ。ホームにいたかなりの数の人々は皆、…

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2012.06.09 (土)

「 中国のスパイ活動は巧みで包括的 急務の法整備と危機意識の覚醒 」

『週刊ダイヤモンド』  2012年6月9日 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 939  諜報活動をしていた疑いのある在日中国大使館の一等書記官(45歳)に警視庁公安部が出頭を要請したが、同氏はすでに出国していたことが報じられた。「朝日新聞」は5月30日の朝刊で一等書記官を「李春光」と特定した。 出頭要請の表向きの理由は外国人登録証の不正使用である。李書記官は身分を偽って2008年に葛飾区…

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2012.05.26 (土)

「 国民の力で全離島を守り日本国の領有を示そう 」

『週刊ダイヤモンド』 2012年5月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 937 民主党体制は機能を停止したかに見えるが、野田佳彦首相は闘い続け、頑張っている。5 月12日、日中韓首脳会談のために首相が北京入りすると、温家宝中国首相側から、少人数による日中2国間会談をまず行いたいとの意向が伝えられたと、政府関係者が語る。 翌13日の野田・温会談では、温首相が迫った。論点は、(1)日…

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2012.05.24 (木)

「 程中国大使、許し難い内政干渉 」

『週刊新潮』 2012年5月24日号 日本ルネッサンス 第510回 私の手元にとんでもない手紙の写しがある。日本の国会議員多数に東京都港区元麻布の中華人民共和国大使館から送られたA4用紙5枚のワープロ打ちの手紙である。 この5月8日付の程永華大使の手紙には、チベットとウイグルに関して多くの事実に反する事柄が書かれている。折しも日中韓首脳会談で北京を訪れた野田佳彦首相に対する温家宝首相の発言…

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2012.05.19 (土)

「 中国の脅威を前にTPP推進で経済基盤の健全化を図るベトナム 」

『週刊ダイヤモンド』   2012年5月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 936 シンクタンク「国家基本問題研究所」代表団の団長として、11年ぶりにベトナムを訪れた。30度台後半の気温と高い湿度で少々疲れたが、興味深い現象を見てきた。 首都ハノイは以前にもまして二輪車の洪水だった。信号待ちのバイクは言葉の正確な意味で無数であり、いまにもレースが始まるかのような雰囲気だ。二輪車…

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