「 新たな質的ねじれの解消 公明党に期待される役割 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年8月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 996 安倍自民党の圧勝に終わった参議院議員選挙を振り返ると、いろいろなことが見えてくる。NHKをはじめ各テレビ局が主催した党首討論会では、自民党対その他の政党という構図の中で、自民党が孤立しているかに思えた。 原子力発電、集団的自衛権の行使、憲法改正などを例に取れば、公明党および野党にニュアンス…
番組出演のお知らせ(2013年8月7日)
平成25年8月7日(水)20時~21時55分 BSフジ「PRIME NEWS」に生出演します。 外交問題です。是非ご覧ください。 …
「 日本人よ、中国人の学びを怖れよ 」
『週刊新潮』 2013年8月1日号 日本ルネッサンス 第568回 参院選挙後、日本は憲法改正、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など、多くの重要事案の解決に取り組まなければならない。そのとき、日本人と日本国がなすべき課題を無自覚に先延ばししたり、自主独立国としての揺らがぬ心構えを欠いたりする場合、日本は中国に席巻されかねない。彼らの風下に立たされ、屈辱を味わわされることも覚悟しなければな…
「 いまこそ憲法改正をはじめ根本的変革を目指すべきとき 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年7月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 995 安倍自民党政権の参議院選挙での圧勝を前提にして、選挙後の政治課題についての議論が盛んである。その中で安倍晋三首相周辺から発信されるメッセージの中に、気になるものがある。 例えば安倍氏の直面する課題は2つあるとして、それにどう対処するかを論じた元ベテラン外交官の提言である。2つの課題とは…
「 投票で示せ、憲法改正の国民世論 」
『週刊新潮』 2013年7月25日号 日本ルネッサンス 第567回 いま、憲法改正を論ぜずして、いつ論ずるというのであろうか。私たちに出された宿題は疾うの昔に期限切れだ。にも拘わらず、政党も候補者も、メディアを含む日本全体が憲法改正を論ずることを避けているのではないか。 眼前に迫る参議院選挙の最重要の争点は、紛れもなく憲法改正である。日本はいま、憲法改正を実行しなければ、自主独立…
「 防衛白書が詳述した中国の脅威 日本はいかに防衛を強化するか 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年7月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 994 2013年版の「防衛白書」が7月9日に発表された。冒頭に小野寺五典防衛相の言葉があり、目立つ縦書きで「国民の生命・財産と領土・領海・領空を守り抜く」と明記されている。従来の防衛白書に見られなかった表現であり、日本国政府の決意がうかがえる。 日本国民が日々感ずる国土や主権への脅威は何といっ…
「 明以来の中華帝国主義に備えよ 」
『週刊新潮』 2013年7月18日号 日本ルネッサンス 第566号 7月21日の参議院議員選挙を前にして、投票率が非常に低くなるとの予測が頻りである。自民一強野党多弱の情勢なら、投票しても結論は同じ、詰まらないから投票しないというのがひとつの理屈らしい。 そんなふうに考える人たちに是非勧めたい一冊がある。少し部厚いが、ロバート・D・カプランの『インド洋圏が、世界を動かす』(インターシ…
「 日本よりも中国を向く韓国の対外政策の危うさ 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年7月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 993 朴槿恵韓国大統領の中国訪問時の詳細を知るにつけ、韓国と朝鮮半島の未来が案じられる。6月27、28両日の北京訪問で、朴、習近平両首脳は計7時間半、会談した。中韓間には宗主国としての中国が韓国を属国として扱った過去の既視感が漂っている。 顔合わせの席で朴大統領が「韓国と中国は感性が合いますね」と…
「 独断専行で過つのか、原子力政策
『週刊新潮』 2013年7月11日号 日本ルネッサンス 第565回 菅直人元民主党代表は、最小不幸社会の実現という後ろ向きの公約を掲げて首相としての仕事を始め、3・11の大震災への無策極まる対応で国民に愛想をつかされて、政権を手放した。 その人物の思惑に沿って、いま、原子力発電所の全てが廃炉になる道が作られ、日本のエネルギー政策の根幹が蝕まれようとしているのではないか。 菅氏は…
「 日本の主張に耳を傾け始めた英国との絆を深めていく好機に 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年7月6日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 992 6月26日、英国公使のジュリア・ロングボトム氏と日本の憲法改正について語り合った。彼女の関心の一つは自民党憲法改正案の意味と改正の時期だった。「朝日新聞」などの報道故か、自民党改正案は保守的過ぎないかという感じ方があるのは興味深い。 自民党案は確かに「国防軍を保持する」と明記しているが、国…