「 最高裁で平等を担保するより責任ある大人として振る舞うこと 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年9月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1001 結婚していない男女間に生まれた非嫡出子(婚外子)の遺産相続分を嫡出子の半分とする民法の規定は法の下の平等を保障した憲法に違反すると、最高裁判所が9月4日、判断した。 発表文には、国民意識の変化、国際社会の勧告などに加えて、非嫡出子の相続を嫡出子の半分とすることの合理性が認められない…
「 日本の朝鮮統治、米国知識人の見方 」
『週刊新潮』 2013年9月12日号 日本ルネッサンス 第573号 人間が思い込みや偏見によってどれほど事実を見ることが出来ないでいるか。それでも知性ある存在としての人間は必ず、一定の時を経れば事実に気づき、物事の本質を読みとることが出来るようになる。歴史問題における不条理な日本非難についても、必ず、人間の知性は事実や真実に辿りつく日が来る。 私はそう信じてきたが、漸く人間の知性の証…
「 前を見つめる次元に立った日本 自らへの信頼が国力の基礎である 」
【1000回記念拡大版】 『週刊ダイヤモンド』 2013年9月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1000 自民党が政権を取り戻して半年余り、私は、「外交にも物理的原則が働く」と喝破した清澤洌の言葉をかみ締めている。外交は「厳にその国の実力の線に沿う」のであり、国の実力とはその国の総合力と同義である。客観的に測れる経済力や軍事力とともに、数量では表現できない国民の良識や気概、…
反日韓国の直面する知られざる「内戦」
『週刊新潮』 2013年9月5日号 日本ルネッサンス 第572回 韓国の反日は常軌を逸している。竹島や慰安婦に関する根拠なき日本非難を世界に広めるべく、彼らは凄まじいエネルギーを注ぐ。理論的に日本に立ち向かえない分、感情論を燃え上がらせ日本非難の波を国際社会に広げるのだ。感情論の下で事実は置き去りにされ、米国各地に慰安婦の像建立が議論され、対日非難決議も可決され始めた。 今回驚…
「 根本において動物である人間の生後3年間に必要な安心感 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年8月31日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 999 6年前に創設したシンクタンク「国家基本問題研究所」でこの秋、教育問題委員会を明星大学教授の髙橋史朗氏を迎えて設置することになった。 教育は長年考えていたテーマの一つだ。だが教育ほど幅広く、奥深い課題はない。大学以上の専門的な知的分野、中学高校を中心とする分野、基本としての小学校、根源的に…
「 呉善花氏、入国拒否の蛮行を悲しむ 」
『週刊新潮』 2013年8月29日号 日本ルネッサンス 第571回 日韓関係が険悪である。日本側から見れば理解し難い理由を掲げて日本非難を強めるのが朴槿恵政権だ。日本は韓国の反日理由を分析し、間違っても韓国に好かれようなどと思ってはならない。一目も二目もおかれる強くしっかりした国として、筋を通さなければ問題は永続する。 韓国人の理不尽さを振り返ってみよう。安倍晋三首相が震災被災地の宮…
「 日本に殉じた英霊は等しく心を込めて祀るのがよい 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年8月24日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 998 8月15日の「産経新聞」1面に北京発時事伝が掲載された。それによると、中国共産党の毛沢東政権が1956~57年当時、日本との関係正常化を目指して日本の元軍人を含む「右派」への工作を展開し、「A級戦犯」の畑俊六(しゅんろく)元帥の訪中を熱望していたという。 日中友好促進のために中国共産党が…
「 呉氏の韓国入国拒否事件 背景に内戦と情報戦あり 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年8月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 997 呉善花氏が韓国入国を拒否された事件は、「産経新聞」が一面トップで報じるなど、日本では大きく扱われた。拒否の理由は不明だが、彼女の韓国批判が原因であるのはほぼ間違いないだろう。呉氏は15年前に日本国籍を取得した。元韓国国民による祖国に対する批判は許せないという感情が、韓国内にあるのは確かだ。しか…
番組出演のお知らせ(2013年8月18日、9月1日)
平成25年8月18日(日)13時30分~15時00分 平成25年9月 1日(日)13時30分~15時00分 読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」に出演します。 是非ご覧ください。 なお、一部放映していない地域があります。…
「 行き詰まるオバマ政権と日本の役割 」
『週刊新潮』 2013年8月8日号 日本ルネッサンス 第569回 オバマ大統領の凋落が著しい。 世界最強国である米国で政権の求心力低下が急速に進みつつある。台頭した中国の前でオバマ政権が顕著に力を落とし続けることは、アジア・太平洋地域のみならず全世界に大きな影響を与える。日本も、その他すべての国々もオバマ政権凋落の影響を測ったうえで、賢く行動しなければならない局面である。 …