「 出でよ、第二の矢祭町 統一地方選は住基ネットと市町村合併見直しの好機 」
『 週刊ダイヤモンド 』 2003年4月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 488回 今日は少し嬉しくなる話だ。福島県矢祭町の女性から手紙をいただいた。 「政治は特別の人のものというような日本のなかで、ここには本物の地方自治があるような気がいたしました。このことをお伝えしたく、失礼かとは思いましたが、新聞のコピーも一緒に送付させていただきます」 茶封筒の中身を読んで、しみじみと、日…
「 日本は『過去の教訓』を生かし戦争終結後の貢献に準備せよ 」
『週刊ダイヤモンド』 2003年3月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 487回 日本時間の3月18日午前10時から、ブッシュ米大統領が演説した。約20分間の演説は、フセイン父子に48時間内の亡命を求める、文字どおりの最後通告だった。 亡命が実現する気配がないため、小欄がお手元に届くころには、米・英・スペイン連合にオーストラリア、ポーランドなどが参加するイラク攻撃が始まっている…
「 日本を脅かす中国の存在もまた“米国支持”が必要な理由 」
『 週刊ダイヤモンド 』 2003年3月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 486回 北朝鮮の発射したシルクワームの改良型ミサイルが、日本に与える軍事的脅威は小さくとも、長い目で見た場合の政治的影響は大きい。 射程110~160キロメートルといわれる同ミサイルの発射は、金正日政権の生残りへの戦いが、旧式の軍事装備を利用して、いかに政治的な副次効果を生み出していくかにあることを示…
「 高裁判決での逆転敗訴はジャーナリズム全体への冒涜 」
『 週刊ダイヤモンド 』 2003年3月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 485回 2月26日、東京高裁大藤敏(おおとうさとし)裁判長、高野芳久、遠山廣直両裁判官によって、私は逆転敗訴の判決を言い渡された。元帝京大学副学長安部英(たけし)氏から名誉毀損で訴えられていた件である。 高裁判決は、地裁判決とは正反対の内容だった。一審判決で真実、あるいは真実と信ずるに相当の理由があっ…
「 日本人学校への駆込み事件で問われる亡命者への国民意識 」
『週刊ダイヤモンド』 2003年3月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 484回 韓国の新大統領就任式前日に、北朝鮮が対艦ミサイルを発射した。 その北朝鮮に、国連は核開発放棄を条件に人道的な食糧支援を計画しており、ストロング事務総長特別顧問が来日した。同氏の食糧支援の協力要請に、安倍晋三官房副長官は、拉致被害者5人の家族の早期帰国が最低限のハードルだとして拒絶した。加えて、安倍氏…