櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

「 何があっても守れ、日本の立場 」

2006年03月」の検索結果: 10
2006.03.30 (木)

「 何があっても守れ、日本の立場 」

『週刊新潮』 '06年3月30日号 日本ルネッサンス 第208回 人間は真実を言われると、怒りがちである。国家も同様だ。 ロシアは中国を恐れている、中国に屈すること、中国の弟の如しなどというと、ロシア人は必死に反論する。しかし、彼らの否定は現実の前には虚しく説得力を失うのだ。 今月中旬にモスクワで開かれた「新しい日露関係第二回専門家対話」に出席して最も強く実感したのは、実はこのこと…

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2006.03.25 (土)

「 情報の取り扱いに混乱か 機密情報をめぐる両極端な判決に、司法は猛省せよ 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年3月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 634 一瞬、日本の裁判ではなく、発展途上の他国の判決ではないかと思ったほど、東京地方裁判所の判決は異常な内容だった。 東京地裁は14日、米国の健康食品会社への課税処分に関する報道をめぐって「読売新聞」の記者が民事裁判の証人尋問で取材源の特定を拒否したことについて、それを認めないとの決定を下…

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2006.03.23 (木)

「 論外の中国案、ガス田共同開発 」

『週刊新潮』 '06年3月23日号 日本ルネッサンス 第207回 東シナ海の天然ガス田をめぐるせめぎ合いで、日中両国が展開する外交は、余りにも対照的だ。 たとえ相手を騙してでも目的達成を目指す勢力と、相手を信じたいと虚しく希望する勢力が相対すれば、敗れるのは後者だ。この場合、前者は中国政府、後者が日本政府であるのは言うまでもない。 3月7日に終了した第4回日中政府間協議での、中国側…

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2006.03.18 (土)

「 金融制裁に明確な効果 金正日政権の不正とそれを支える国々の非を解明せよ 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年3月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 633 韓国の盧武鉉政権と鋭く対立を続けている「朝鮮日報」などが、北朝鮮が国際大会に送り込んできた“美女応援団”のメンバーを、強制収容所送りにしたと報じている。 各筋の情報をまとめると、ざっと以下のようになる。事が起きたのは昨年11月頃、被害に遭った女性は計21人で、彼女らは、咸鏡南道、端川…

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2006.03.16 (木)

「 自覚せよ、外交は冷徹な計算だ 」

『週刊新潮』 '06年3月16日号 日本ルネッサンス 第206回 「民主主義は単なる政体の形を超えて、我が国の国柄の精髄である」 米国のブッシュ大統領がこう語れば、インドのシン首相も応えた。 「民主主義と人権への情熱的誓い、法の前の平等原則への尊敬、言論と信条の自由への配慮が、我々をして一筋の道の同じ側に立たしめる」 ブッシュ大統領はさらに「我々は共通の価値観に基づいて戦略的パー…

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2006.03.11 (土)

「 米中が互いに牽制し合うなか中国の『以経促統』政策で懸念される台湾の内部崩壊 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年3月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 632 昨年12月の総選挙で台湾人の政党の与党民進党はなぜ大敗したのか。陳水扁(チンスイヘン)総統はその原因を、自分の政策が十分に台湾を意識したものではなかったからだと分析したのではないか。大敗後、陳政権は急速に台湾色を出しつつある。 まず、今年元日の演説で陳総統は、台中間の経済交流は「…

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2006.03.09 (木)

「 日米関係の重要性を再確認せよ 」

『週刊新潮』 '06年3月9日号 日本ルネッサンス 第205回 2月22日、イラク中部サマラで起きたイスラム教シーア派の聖地「アスカリ聖廟」の爆破をきっかけに激化したイラク国内の宗派の対立は、日本に対米、対イラク外交の注意深い再検討を迫るものだ。 アスカリ聖廟を爆破した犯人は特定されていないが、シーア派は対立するスンニ派への報復攻撃を繰り返し、死者は日々増え続けている。両派の対立には千数…

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2006.03.04 (土)

「 特会改革の方向は正しいが国益という発想が欠落している 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年3月4日号 特集 「特別会計」を解体せよ! 第2の予算400兆円利権をめぐる攻防 閣議決定された「特別会計の見直しについて」は、政治家が官僚群に太刀打ち出来なかったことを物語っている。改革自体は正しいにもかかわらず、なぜ、最終的に骨抜きにされてしまうのか。私は道路公団改革を連想せずにはいられない。 おカネは魔物である。それを持つ人、組織、国の…

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「 政府への批判・非難の噴出で中国にもようやく変化の予兆 今こそ強権外交に屈するな 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年3月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 631 2005年、中国では87,000件の政府への抗議および暴動があったという。日々238件である。共産党の一党専制的支配が徹底されている中国で、これほど多くの批判・非難や抗議が日々噴出していることの意味は大きい。 中華人民共和国政府は建国当時から、国民を農民と非農民に二分し、差別的統治を行…

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2006.03.02 (木)

「 中国で噴出する自由への渇望 」

『週刊新潮』 '06年3月2日号 日本ルネッサンス 第204回 人々が情報を手にしたとき、物事は大きく動いていく。その動きを止めることは誰にも出来ない。 ベルリンの壁が崩れ、ラジオやテレビで情報を知った東欧諸国の人々は、ルーマニアを除き、あっという間に無血革命で体制を転換した。もはやソビエトには鉄槌を下す力がないと知ったとき、西側の自由社会の情報を得ていた東欧の人々は、迷うことなく共…

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