「 こんなに違う、日米のテロへの反応 」
『週刊新潮』 2024年7月25日号 日本ルネッサンス 第1107回 米東部ペンシルベニア州バトラーで13日午後6時すぎ、演説中だったトランプ前大統領が銃撃された。トランプ氏は右耳を負傷、直後に身をかがめて次の襲撃を回避した。氏は14日に保守系の「ワシントン・エグザミナー」誌のインタビューでこう語っている。 「撃たれた際、後方を向くほんのわずかな動作で死を免れた」 ニュース映像…
「 若者が花開かせる安倍総理の志 」
『週刊新潮』 2024年7月18日号 日本ルネッサンス 第1106回 暗殺から2年、安倍晋三総理を追慕する人々の心情は少しも変わっていない。6月30日には夫人の昭恵さんが三回忌の法要を主催し、7月7日には「創生『日本』」の国会議員らが安倍氏を偲び志を継承するとの想いで集まった。 ちなみに創生日本は保守勢力の再結集を掲げて自民党の中川昭一元政調会長と安倍晋三氏らが創った派閥横断の勉強会…
「 ウ戦争、敗北の危機にあるのは我々か 」
『週刊新潮』 2024年7月11日号 日本ルネッサンス 第1105回 安倍晋三総理が暗殺されて2年が過ぎようとしている。1人の政治家がいなくなっただけで、こんなに世の中が不安定になるのか。この1~2年の日本社会の、否、国際社会全体の混乱振りが安倍氏の存在の大きさを痛感させる。 世界戦略と安全保障の視点から、安倍氏が常に警戒していたのが中露の結びつきだった。右の両国が緊密な関係を築くと…
「 自民再生へ、志ある政治家よ立ち上がれ 」
『週刊新潮』 2024年7月4日号 日本ルネッサンス 第1104回 国会が事実上閉幕した6月21日の金曜日、午後9時配信の「言論テレビ」の準備をしていたときのことだ。Xで岸田文雄首相が橙色地の枠に黒々と「憲法改正」と書かれた画像を添付した投稿を発信した。驚いた。 瞬時にさまざまな想いが噴き出した。まず、「今更?」という興醒め感である。次に、「現実が見えない人なんだなあ」と、嘆息した。…
「 外国人政策は国益を基本に考え直せ 」
『週刊新潮』 2024年6月27日号 日本ルネッサンス 第1103回 埼玉県川口市に集中しているトルコ国籍のクルド人をめぐる問題は広く報道されてきた。佐々木類氏の『移民侵略』(ハート出版)には、法律を守らず近隣の日本人社会のルールも守らない少なからぬクルド人の事例が報告され、不法就労と犯罪が増加中という厳しい現実が描かれている。2023年7月4日夜に起きた「川口市立医療センター」での傷害、…
「 蓮舫氏を都知事にしてはならない訳 」
『週刊新潮』 2024年6月20日号 日本ルネッサンス 第1102回 「蓮舫都政はNGだ」 「小池都政をリセットする、と決めゼリフは抜群だ。けれどその先に何があるかは全く分からない」 これは6月7日の「言論テレビ」で長島昭久氏と細野豪志氏が語った蓮舫氏の評価である。両氏は民主党、民進党の時代に蓮舫氏の身近にいて、共に活動したかつての身内である。蓮舫氏が都知事選に名乗りを上げ…
「 中国の董軍国防相が国際会議で暴走 」
『週刊新潮』 2024年6月13日号 日本ルネッサンス 第1101回 5月31日から6月2日まで、シンガポールで「アジア安全保障会議」(シャングリラ会議)が開催された。会議初日に基調講演を行ったのはフィリピンのマルコス大統領だった。氏は南シナ海における中国との対立に関連して、「一人でもフィリピン国民が死亡するような事態が発生すれば、それはルビコン河を渡った、レッドラインを越えたことを意味す…
「『櫻井よしこ』×『若宮正子』対談 『世界最高齢プログラマー』が伝授するシニア世代の『デジタル生活』」
『週刊新潮』 2024年6月6日号 日本ルネッサンス 第1100回 ジャーナリストの櫻井よしこ氏による本誌連載が1100回の節目を迎えた。その記念対談にお招きしたのは、世界最高齢のプログラマー・若宮正子氏である。シニア世代が敬遠しがちな「デジタル生活」を嬉々として実践する先駆者。その素顔に櫻井氏が迫る。 櫻井 世界一の高齢化社会である日本で輝くような活躍をしておられる高齢者は少なくあ…
「 頼清徳台湾新総統は大の親日派 」
『週刊新潮』 2024年5月30日号 日本ルネッサンス 第1099回 5月20日、民主進歩党の頼清徳氏が台湾総統に就任した。副総統の蕭美琴氏と共に歩むこれからの4年間、彼らは中国共産党の最も厳しい圧力に晒されるだろう。どう乗り越えるか。頼氏を独立派だと敵視する中国共産党に侵略の口実を与えない為に、氏は蔡英文前総統の「現状維持」路線の継続を強調してきた。その上で就任演説では力強く語った。 …