「 対中価値観の闘い、日本も覚悟を 」
『週刊新潮』 2020年8月13・20日号 日本ルネッサンス 第913号 8月3日、産経新聞朝刊一面トップの記事は「中国、尖閣に漁船団予告」「16日の休漁明けにも」だった。 孫子の国の中国が侵略を前もって予告するとは思えない。孫子の教えの基本は相手を巧みに騙すことにある。事実、彼らの成功体験の数々は中国らしい「汚い」やり方ゆえに可能だった。 現在の中国の行動が、彼らの手法を示し…
「 もっと危機感を、逆ニクソン・ショック 」
『週刊新潮』 2020年8月6日号 日本ルネッサンス 第912回 7月24日、米国政府がテキサス州ヒューストンの中国総領事館を閉鎖すると、27日、中国政府が四川省成都の米国総領事館閉鎖で応じた。 ヒューストンの中国総領事館は夜を徹して秘密書類などを燃やした結果、火災を引き起こし、放水する事態となった。同総領事館を米国における中国のスパイ活動の拠点だと断じた、ポンペオ米国務長官の言葉が…
「 日本の好機、米国の対中全面対決姿勢 」
『週刊新潮』 2020年7月30日号 日本ルネッサンス 第911回 「ヒマラヤ山系からベトナムの排他的水域、尖閣諸島とその先まで、北京は領土領海紛争を煽動している。世界は中国の弱い者苛めを受け入れない、その継続も許さない」 7月8日、ポンペオ米国務長官の発言は、世界の屋根から南の海まで、ユーラシア大陸をグルリと囲む全域で、米国は中国の専横を許さないという宣言だった。 米国は長年…
「 嘘と力で押し切る中国の「戦狼外交」 」
『週刊新潮』 2020年7月23日号 日本ルネッサンス 第910回 本来ならあと27年間は続くはずの香港の民主主義体制を突然終わらせた「国家安全維持法」(以下、国安法)は、異常なプロセスを経て導入された。通常は2か月に一度開催される全人代常務委員会が半月の間に二度開かれた。国安法は6月30日深夜に決定され、一時間後の7月1日午前0時に施行されたのである。 慌しい動きの背景に6月16、…
「 真の独立国になれ、ボルトンの警告 」
『週刊新潮』 2020年7月16日号 週刊新潮 日本ルネッサンス 第909回 毎週金曜日の午前中、シンクタンク「国家基本問題研究所」の研究会がある。学者や研究者、ジャーナリストが集い、幅広く意見交換をするが、このところの話題のひとつがジョン・ボルトン氏の回顧録『それが起きた部屋』(以下『部屋』)だった。氏は1年と5か月、トランプ米大統領の国家安全保障問題担当補佐官を務め、2019年9月に大…













