「 国恥を忘れるな、中国の暗い原動力 」
『週刊新潮』 2020年6月25日号 日本ルネッサンス 第906回 世界に武漢ウイルスを拡散させ、すでに43万人の命を奪っているにもかかわらず、中国政府も中国人も反省の姿勢を見せないどころか、いまや次の世界秩序を構築し、世界を主導するのは中国に他ならないと主張する。横柄というべきこの態度はどこから生まれてくるのだろうか。 右の疑問は日本だけでなく、多くの国々の多くの人々が抱いているに…
「 燃え尽きた滋氏、その遺志を継ごう 」
『週刊新潮』 2020年6月18日号 日本ルネッサンス 第905回 6月5日、横田滋さんが亡くなった。87歳。めぐみさんをその腕に抱きしめることなく逝ってしまったが、早紀江さんは、滋さんは神様に召され天国に行ったと確信する。 滋さんはどんなときも穏やかだった。ふとした会話のときも、向き合って時間をかけてお話を伺うときも、基本的に笑みを絶やさない。しかしその穏やかな表情とは対照的に、い…
「 中国の豪州侵略は、日本への警告だ 」
『週刊新潮』 2020年6月11日号 日本ルネッサンス 第904回 豪州は危ういところで踏みとどまった。殆どの人々が気づかない内に中国に国を乗っ取られるところだった。すでに手遅れの分野はあるものの、中国の侵略は「まだ止めることはできる」。オーストラリア人たちが祖国を守る手立てを講じることは、まだ可能である。中国の魔の手を払いのけるのは容易ではないが、希望は豪州政府、そして一部とはいえ議会が…
「 賭け麻雀報道の裏に反安倍の執念 」
『週刊新潮』 2020年6月4日号 日本ルネッサンス 第903回 安倍晋三首相は5月25日、官邸で、「日本ならではのやり方で、わずか一カ月半で(新型コロナウイルスの)流行をほぼ収束させることができた。日本モデルの力を示した」と語り、東京など5都道県への緊急事態宣言を解除した。4月7日発出の宣言はこれで全面解除になった。 振りかえれば、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員約3700人、…
「 検察庁法、異常なSNS世論の正体 」
『週刊新潮』 2020年5月28日号 日本ルネッサンス 第902回 検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案を巡る動きが急展開した。5月18日官邸で、安倍晋三首相は今国会での成立を断念し、語った。 「国民の皆さまのご理解なくして前に進めていくことはできない」「公務員制度の改革は国民の皆さまの声に十分耳を傾けていくことが不可欠だと、幹事長と意見が一致した」 首相会見前の取材に菅義偉…