「 中国核弾頭1000発の恐怖 」
『週刊新潮』 2021年11月18日号 日本ルネッサンス 第975回 中国の習近平国家主席の毛沢東化、終身皇帝への道がまた一歩、確実に前進した。今月8日から開催された重要会議、第19期中央委員会第6回総会(6中総会)の最終日に当たる11日には習氏の「第3の歴史決議」を採択する。 毛沢東の「若干の歴史問題に関する決議」(1945年4月)、鄧小平の「建国以来の党の若干の歴史問題に関する決…
「 自民大勝利、立民共産大惨敗の意味 」
『週刊新潮』 2021年11月11日号 日本ルネッサンス 第974回 衆議院議員選挙で岸田自民党は予想外に善戦し261議席を獲得した。その岸田文雄首相と選挙前の10月29日、「言論テレビ」で対談した。 岸田氏はコロナ、経済、安全保障を三つの重要政策として訴えたが、焦眉の急は安全保障問題だ。日本維新の会が41議席と大躍進し、公明党も32議席をとり3党で憲法改正に必要な3分の2以上も獲得…
「 「立共合作」に隠された危うい路線 」
『週刊新潮』 2021年11月4日 日本ルネッサンス 第973回 日本共産党の志位和夫委員長は10月25日、BSフジの「プライムニュース」で、中国との向き合い方について、日本は軍事力を増強するのではなく話し合いで対処すべきだと主張した。その上防衛費は今より1兆円も削減すべきだとも語った。 共産党の的外れは甚しい。志位氏はきちんと現実を見よ。中国が南シナ海でフィリピンの島を奪ったとき、…
「 立民・共産一体化の危険を見逃すな 」
『週刊新潮』 2021年10月28日号 日本ルネッサンス 第972回 10月31日の衆議院議員選挙を立憲民主党などは「政権選択選挙」だと言う。自民党幹事長の甘利明氏は「自由民主主義の政権と、共産主義が初めて入る政権のどちらを選ぶのかということだ」と言う。自由民主主義か共産主義かの「体制選択選挙」だというのだ。どう見ても甘利氏の主張が正しいだろう。 日本共産党は立憲民主党の政権が誕生し…
「 バイデンの対中政策に異変あり 」
『週刊新潮』 2021年10月21日 日本ルネッサンス 第971回 米国の対中政策が変化している。「中国とは強い立場」から交渉すると言ってきたバイデン米大統領が、必ずしもその強さを維持できていない。日本にとっては切実な問題である。岸田新政権はこの米中関係の変化を見てとり、全ての面で日本の地力を強める手立てを急がなければならない。 振り返れば、ブリンケン国務長官は上院での指名承認公聴会…













