「 テロには屈しない決意が必要 」
週刊新潮 2004年4月22日号 日本ルネッサンス 第113回 邦人3人が人質にとられ5日がすぎた今、改めて奥克彦大使の残した『イラク便り』(扶桑社)を開いてみた。 外務省のホームページに書き残していた奥大使の『イラク便り』には、多くの人々の死が登場する。2003年8月22日、デ・メロ国連事務総長特別代表の棺は国連旗に覆われブラジルの空軍機によって「凛々しく」迎え入れられ故国に…
「 靖國神社の『見解』が示した『戦犯』問題根本的な誤り 国内法では犯罪人ではない 」
週刊ダイヤモンド 2004年4月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 539 しばらく前にテレビ朝日「サンデープロジェクト」に出演した中曽根康弘元首相の、靖國神社についての発言が気になっていた。「A級戦犯を分祀すればよい」という主旨の発言だった。 私は、東京裁判という、国際法の観点から見れば受け容れられない事後法による一方的な裁判で裁かれた先人たちを、「戦犯」という言葉…
「 いつも行き当たりばったり 」
週刊新潮 2004年4月15日号 日本ルネッサンス 第112回 思わず、「またか!」と思ってしまったのが、山崎拓、平沢勝栄両氏による北朝鮮外交である。 またか!の嘆息の対象は、しかし両氏ではない。その背後にいる小泉純一郎首相その人である。首相は、山崎氏らの訪中を、当初は知らなかったと言い、次に、中国にいる山崎氏から電話をもらって知ったと語ったが、山崎氏が首相の了承なしに北朝鮮側…
「 『週刊文春』の勝訴だけれど どうしても許せないのが地裁判決を支える危険な思想 」
週刊ダイヤモンド 2004年4月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 538 田中家と『週刊文春』の争いは、東京高裁で文藝春秋側の勝訴となった。だが東京地裁のメディア規制の思惑は、当初外に表れた現象よりもさらに厳しかったことも判明した。 田中家の長女の私生活を報じて出版禁止を求められた『週刊文春』3月25日号は、74万部が出荷され、3万部が文藝春秋に残っていた。地裁がその…
「 日本が譲れば、中国は驕る 」
週刊新潮 2004年4月8日号 日本ルネッサンス 第111回 台湾の陳水扁総統は、中国は、こちらが譲れば、さらにより多くを要求してくると述べたが、1972年の日中国交樹立以来の尖閣諸島に関する発言からもそれは明らかだ。 その意味で3月24日に尖閣諸島に不法上陸した中国人7人を、十分な取り調べもせずに送り返したことは、深刻な間違いだった。中国側の思惑に日本がさらに翻弄されていく結…













