櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2005.11.05 (土)

「 幾世代にもわたる共同体意識 被災地を歩くと見えてくるこの国の根源的な再生への道 」

『週刊ダイヤモンド』    2005年11月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 615 新潟県中越地震から1年が過ぎた。復興は進んでいるとはいえ、小千谷市や長岡市を歩いてみると、地震の被害はまだ生々しい。仮設住宅には現在も9,000人が暮らしており、自宅に戻るメドさえ立たない人も少なくない。 にもかかわらず、仮設住宅で会った人たちは一様に穏やかな表情である。自宅が全壊…

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2005.11.03 (木)

「 災害列島で成すべきこと 」

『週刊新潮』 '05年11月3日号 日本ルネッサンス 第188回 中越地震から1年、小千谷市と長岡市に足を運んだ。訪れる度に、被災地は少しずつ、しかし、着実に、復興を遂げている。関越自動車道も小千谷・長岡間がようやく開通した。最も激しい被害に見舞われた山古志村にも、来年の春には修復された国道が開通する予定だ。 一方で山々には大きくえぐられ、土が剥き出しになっている個所が幾つも残り、手つか…

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2005.10.29 (土)

「 米軍普天間飛行場移設問題で調整役にすぎない日本政府 いまだ見えてこない長期戦略 」

『週刊ダイヤモンド』    2005年10月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 614 沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題がようやく“最終段階”に入ったと、「沖縄タイムズ」「琉球新報」が報じている。移転先は沖縄県北部の名護市であり、同市長の岸本建男氏は、普天間飛行場の移転先となる新たな基地受け入れに応ずることを公約に掲げて当選した人物だ。 さまざまなプロセスを経て、3つ…

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2005.10.27 (木)

「 首相よ、心の闘いの衣を整えよ 」

『週刊新潮』 '05年10月27日号 日本ルネッサンス 第187回 10月17日、靖国神社の秋の例大祭に小泉純一郎首相が参拝した。批判されるべき理由もない首相参拝に対し、奇妙な非難が沸き立っている。 王毅駐日中国大使は、17日は中国の有人宇宙船神舟6号が無事帰還を果たした日であるとして、同日の参拝は「中国の国民に対する重大な挑戦」で「小泉総理大臣は中日関係を損ねたという歴史的責任を負わ…

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2005.10.22 (土)

「 米軍再編構想を機に問いたい 沖縄・米軍基地問題解決に向けた日本政府の取り組み 」

『週刊ダイヤモンド』    2005年10月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 613 沖縄に集中する在日米軍基地問題が日本に突きつけているのは、日本ははたして独立国か、という問いである。 沖縄に行けば、米軍が使用する普天間飛行場がどれほど民家に近接し、危険であるかが見て取れる。普天間基地の移転はもう9年も前に合意され、以来、沖縄本島北部の名護市辺野古周辺に新たな基地を…

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