櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2022.07.14 (木)

「 印露大接近で変わる世界の秩序 」

『週刊新潮』 2022年7月14日 日本ルネッサンス 第1007回 石油、天然ガスの供給を軸に国際関係に大変化が生じ、世界はパワーバランス再構築の時代に突入した。 中国がウクライナ侵略戦争の中で親ロシア路線を選んだのはすでに世界的な認識だ。しかし、私たちはユーラシア大陸のもうひとつの大国、インドにも注目しなければならない。中国は親ロシアの立ち位置に一ミリも揺るぎを見せない一方、なるべ…

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2022.07.07 (木)

「 めぐみさんは生きている 」

『週刊新潮』 2022年7月7日号 日本ルネッサンス 第1006回 横田めぐみさんは生きている。 6月27日、「世界日報」一面トップの特ダネ、「全員が平壌市内に居住」の記事が伝えた最重要のポイントだ。北朝鮮工作機関「偵察総局」の元幹部、金グクソン氏が日本人拉致被害者について初めて語ったその核心である。 小泉純一郎首相の訪朝時、北朝鮮側は横田めぐみさんや有本恵子さんら8人は全員死…

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2022.06.30 (木)

「 単独親権維持で法務省リークか 」

『週刊新潮』  2022年6月30日号 日本ルネッサンス 第1005回 「毎日新聞」6月20日朝刊1面トップの記事はどう読んでもおかしい。特ダネ扱いの同記事は、事案についての全体像を欠くために状況が歪曲されている。なぜこんな記事が生まれるのか。考えられる理由は大別して二つ、➀リークされた情報を鵜呑みにした、➁確信犯的に報道した。 ➀の場合、この記者は自身が報じた事案の問題点を把握して…

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2022.06.23 (木)

「 世界激変、経済安全保障が新ルールだ 」

『週刊新潮』 2022年6月23日号 日本ルネッサンス 第1004回 米国切っての中国問題専門家、マイケル・ピルズベリー氏が著書『China2049』(日経BP)で、自分は中国に騙されていたと悔やんだ。氏自身も、氏を重用した米国政府もいまや中国心酔の熱からさめ、現実に目醒めた。彼らは矢継ぎ早に対策を打ち出した。軍事力増強は無論、貿易、技術移転等の制限で中国を締めつける枠組みを強力に推進中だ…

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2022.06.16 (木)

「 法制審の暴走で家族がバラバラに 」

『週刊新潮』 2022年6月16日号 日本ルネッサンス 第1003回 男性は30代の若さで自ら命を絶った。妻が3人の子供を連れて家を出てから、1年と半月後のことだった。 当時小学生だった長男は父親の棺に「大好きなパパへ」と書いた手紙を入れた。横書きのカードに、幼い字で問うている。 「パパ大好き。でもなぜ死んだの?」 父の死を信じられず、こう言っている。「じさつなんてなんか…

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