「 鳩山外交の陥穽、東アジア共同体 」
『週刊新潮』 2009年10月22日号 日本ルネッサンス 第383回 鳩山由紀夫首相は実態不明の友愛精神で東アジア共同体構想を持ち上げた。東南アジアから賛否の声が起きている。 共同体構想は元々、中国が米国のアジアにおける存在を薄め、あわよくばアジアから排除することを狙って、日中韓+ASEAN諸国で構成するものとして提唱した。 中国は、米国さえ後ろについていなければ、日本を中国の支配下に…
「 鳩山首相と一郎元首相の共通項 甘い『友愛』への大いなる不安 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年10月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 809 鳩山由紀夫首相の唱える友愛外交は祖父・一郎から学んだと、首相は「Voice」9月号で述べている。一郎の友愛は「博愛」を指し、「革命の旗印ともなった戦闘的概念」だという。 一郎は友愛を説くとともに日本の憲法改正と再軍備を主唱した。こうした考えは、後述のように、一郎の信念というより政敵・吉田茂への…
「 『道路独裁』が問う道路改革の真実 」
『週刊新潮』 2009年10月15日号 日本ルネッサンス 第382回 久し振りに読みごたえのある本に出会った。「朝日新聞」経済グループの記者、星野眞三雄(まさお)氏の『道路独裁 官僚支配はどこまで続くか』(講談社)である。 氏は6年前に断行された小泉政権の「道路改革」を取材した記者である。なぜ、いま、6年前の道路改革を取り上げるのか。理由は簡単だ。道路民営化が偽物だったからだ。偽りの改革か…
「 自由と民主主義を守る台湾に“一条の希望”の立法院補欠選挙 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年10月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 808 9月27日、台湾西南部の雲林県で立法院補欠選挙が行われ、台湾人の政党、民進党が大勝利した。 国民党の議員が先の総選挙で票を買収し、当選無効とされたことを受けての今回の補選では、中国系の国民党の公認候補、国民党系の無所属候補、民進党の公認候補の3人が競った。 民進党の劉建国氏の得票は74,30…
「 危うし、民主党国防政策の揺らぎ 」
『週刊新潮』 2009年10月8日号 日本ルネッサンス 第381回 日本最西端の国境の島、与那国島は沖縄本島から約500キロ、九州南端の鹿児島からは約1,000キロも離れている。長径1,000キロとは、東京を基点に北に向かえば北海道の名寄、紋別、網走まで、西に向かえば本州、九州を飛び越して種子島までの距離である。 この広い海域に点在する島々が、日本の排他的経済水域を広大ならしめ、日本を世界第6…













