「 TPP参加で世界に打って出て日本の農業の未来を開け 」
『週刊ダイヤモンド』 2011年10月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 908 野田佳彦首相は11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)までに環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加の結論を出す構えだ。民主党内の反TPP議員らは牽制するが、彼らの主張を見事に論破したのが、浅川芳裕氏の『日本の農業が必ず復活する45の理由』(文藝春秋)である。 氏はこれまでにも日本農業には…
「 30年、日本を見詰めたメア氏の証言 」
『週刊新潮』 2011年10月20日号 日本ルネッサンス 第481回 眼前の摩擦を恐れる余り、誰も言うべきことを言わないで、世界でも稀な現実遊離の脆弱な国家が出来上がった。それが日本であり、この虚構の壁を打ち破らなければ、日本の未来は開けない。ケビン・メア氏の指摘は、とどの詰り、このようにまとめられるのではないか。 氏は米国務省の前日本部長である。3・11の東日本大震災では「トモダチ作戦」を…
「 亡命チベット人が暮らすダラムサラの静かな闇の中で 」
『週刊ダイヤモンド』 2011年10月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 907 インド北部のヒマーチャル・プラデシュ州のダラムサラは、美しい自然に慣れている日本人の私にも、人間と自然が混然一体となってつくり出す精神世界の美を強く印象づけた。 チベット亡命政府のあるダラムサラは標高2,000メートルの高地である。インドへの出張と合わせて4泊5日の旅程だったため、ダライ・ラマ…
「 アジア安保の空白を日印で埋めよ 」
『週刊新潮』 2011年10月13日号 日本ルネッサンス 第480回 米国の内向き志向が強まり、日本は大戦略の練り直しを迫られている。 シンクタンク「国家基本問題研究所」(国基研)副理事長の田久保忠衛氏は、9・11以降の米国の戦争に関して、米国の世論が当初とは様変わりしたことを指摘する。 「アフガン戦争は正しい戦争かとの問いに『正しい』と答えたのは35%、『関わるべきでない』は58…
「 ダライ・ラマ法王14世に聞いたチベット亡命政府の民主主義 」
『週刊ダイヤモンド』 2011年10月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 906 9月19日から約1週間、シンクタンク「国家基本問題研究所」代表団とともにインドおよびダラムサラのチベット亡命政府を訪ねた。デリーではネルー首相が創設した伝統あるシンクタンク「世界問題評議会」で日印合同セミナーを開催し、日本からは安倍晋三元首相をはじめとする自民・民主超党派議員団が同行した。 イン…













