櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2015.06.25 (木)

「 国際政治と安保に疎い“長老”たちの罪 」

『週刊新潮』 2015年6月25日号 日本ルネッサンス 第660回 河野洋平、村山富市両氏をはじめ、山崎拓、武村正義、藤井裕久、亀井静香各氏が日本記者クラブで会見し、気勢をあげた。   財政問題では筋の通った主張を展開し、尊敬を抱いていた藤井氏も含めて、この人たちは安全保障問題になると全員が思考停止に陥るのか。国の基盤は経済力と軍事力である。如何なる国もその2つの力の上に立って、政治を…

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2015.06.20 (土)

「 ウクライナ支援で独・仏を味方に中国を引きずり出した首相の深慮遠謀 」

『週刊ダイヤモンド』 2015年6月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1088  「パックスアメリカーナ」から「パックスシニカ」の世界に変わるのか。   その歴史の転換点ともなり得る会議が6月7日からドイツのエルマウで開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)だった。小ぶりの丸テーブルを囲んで語り合う首脳同士の会話を随所でリードした安倍晋三首相の姿は、日本が国際政治にお…

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2015.06.18 (木)

「 国際政治のプレーヤーの資格を得た日本 」

『週刊新潮』 2015年6月18日号 日本ルネッサンス 第659回 6月7日からドイツのエルマウで開かれた先進7か国首脳会議(G7サミット)での首脳同士のやりとりは、日本が国際政治におけるプレーヤーになったことを物語っている。日本の新しいイメージが生まれたのだ。   アメリカ主導の世界が中国主導の世界へと大きく転換するのかどうか、いま、私たちはその局面に立つ。これから先、人類がどのよう…

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2015.06.13 (土)

「 国益観を欠く安保法制の国会論戦 ニクソン外交に学ぶ戦略的視点 」

『週刊ダイヤモンド』 2015年6月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1087 安保法制に関連する国会論戦はわが国の政治家、殊に野党政治家に国益観が欠けていることを示している。   5月末にシンガポールで開かれた「アジア安全保障会議」で、中国人民解放軍副総参謀長の孫建国氏は南シナ海問題でふてぶてしく開き直った。氏は演説で中国の埋め立てもインフラ整備も「軍事目的」であると…

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2015.06.11 (木)

「 南シナ海強奪で開き直る中国 」

『週刊新潮』 2015年6月11日号 日本ルネッサンス 第658号 5月末にシンガポールのシャングリラホテルで行われたアジア安全保障会議では、大国意識を隠そうともしない中国が堂々たる悪役を演じた。国際社会から如何なる非難を受けても、中国の行為がどれほど非道であっても、動ずることなく突き進むと、事実上、宣言した。 中国人民解放軍副総参謀長、孫建国氏は会議最終日の5月31日に演説した。絵…

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