「 櫻井よしこ×垂秀夫 今夏、習近平が企む『反日キャンペーン』を斬る 」
『週刊新潮』 2025年8月7日号 日本ルネッサンス 第1158回 本誌発売日の7月31日、中国では旧日本軍を題材にした映画が公開される。これを機に習近平主席は大々的に「反日キャンペーン」を展開するという。その企みをジャーナリスト・櫻井よしこ氏と前駐中国大使の垂秀夫氏が一刀両断。今後の日中関係に警鐘を鳴らす。 櫻井 日中関係は今、新しい局面に入っています。習近平政権になってから、日中…
「 比較第一党論、驚きの卑劣戦略 」
『週刊新潮』 2025年7月31日号 日本ルネッサンス 第1157回 参院選大敗を受けて石破茂首相が放った言葉に驚いた。 「比較第一党の議席をいただいた」「政治には一刻の停滞も許されない。比較第一党としての責任を果たさなければならない」 これまで聞いたことのない「比較第一党」という語が突然出てきた。この悪知恵は誰が編み出したのか。 氏は敗北を受けての記者会見に臨む前に、森…
「 相次ぐ中国発信、又もや欺しの構図か 」
『週刊新潮』 2025年7月24日号 日本ルネッサンス 第1156回 不気味な中国の発信が続いている。一言で言えば、中国は台湾を侵攻できるほど強くはないという発信だ。後述するように、それはある種、既視感のある欺しの発信である。 『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』(SCMP)紙は中国問題を論ずるときに読んでおかなければならないメディアのひとつだ。同紙は4月21日に上海国際問題研究院…
「 創生「日本」よ、石破に取ってかわれ 」
『週刊新潮』 2025年7月17日号 日本ルネッサンス 第1155回 わが国を真っ当な独立国として立て直したいと願ってきた人々は参議院議員選挙を控えた現在、自民党を支えるのがよいのか、突き放すのがよいのか、迷っているに違いない。ここで判断の基準となる大事な要素は、現在の自民党はこれまでの自民党とは全く違う政党になっているという点だ。 石破茂氏を党総裁に選んで以降、氏を選んだ当の自民党…
「 フェンタニル密輸は中国の国家戦略 」
『週刊新潮』 2025年7月10日号 日本ルネッサンス 第1154回 中国による合成麻薬、フェンタニルの対米密輸がとまらない。苛立つトランプ米大統領が習近平国家主席にフェンタニルの密輸を止めよと度々要求しても、習主席は管理を強化すると空約束を繰り返す。まさに21世紀のアヘン戦争の様相となってきた。 トランプ政権が中国との間で最も重視するのがフェンタニル問題なのだが、なんとこの米中の麻…