「 高市首相、日本国の戦略に集中せよ 」
『週刊新潮』 2025年12月25日号 日本ルネッサンス 第1177回 高市早苗氏の首相就任から約2か月、政権の戦略が見えにくい。とりわけ最大の脅威である中国が攻勢を強める中、対処は第一歩から練り直すほどの大転換が必要だろう。 高市氏が現在の困難な状況を逆に好機ととらえて、歴史の流れに沿った大きな指針を打ち出せばよい。外交は日本を基点に国益を守る為にあるというシンプルな原点に立ち返れ…
「 日米関係強化のため高市首相は訪米を 」
『週刊新潮』 2025年12月18日号 日本ルネッサンス 第1776回 12月5日、高市早苗首相が首相就任からひと月半にして初めて会食した。麻生太郎副総裁、鈴木俊一幹事長ら約20人が出席したそうだ。木原稔官房長官が微笑まじりで語った。 「高市さんは丁度よい具合に、いい意味で鈍感。国際情勢や日本の危機には敏感ですが、しがらみとか関係ない。首相就任後約40日間、外遊以外の日はまっすぐ議員…
「 脆弱な日本のテロ対策を支える男たち 」
『週刊新潮』 2025年12月11日号 日本ルネッサンス 第1175回 『CBRNE(シーバーン)戦記』(産経新聞出版)を一気に読んだ。杏林大学病院の救命救急センター長であり、東京都災害医療コーディネーター、東京DMAT運営協議会会長を務める山口芳裕氏の著書は、日本人全員に火を噴くような勢いで警告を発している。わが国に迫るテロ、安全保障上の危険をもっと切迫した危機として認識せよと訴えている…
「 トランプ氏と語れるか、高市氏の試練 」
『週刊新潮』 2025年12月4日号 日本ルネッサンス 第1174回 米国大統領トランプ氏の言動に戸惑う中、『フィナンシャル・タイムズ』(FT)紙が11月22日の社説でこう書いた。 「ここ数週間、欧州要人らは、戦争終結にはロシアの指導者プーチン氏への圧力強化しかないとする欧州の考え方に、トランプ氏が近づいてきたと思い始めていた」 トランプ氏がロシアの石油企業ロスネフチ及びルクオ…
「 冷静さと勇気で中国を圧倒する時だ 」
『週刊新潮』 2025年11月27日号 日本ルネッサンス 第1173回 対中外交でわが国は歴史的な局面にある。拙著『親中派80年の嘘』(産経新聞出版)で明らかにしたように、わが国は中国に屈服し続けてきた。それを変えたのが安倍晋三総理だった。高市早苗首相は今、中国と真に対等な外交に入れるか否かの岐路にあり、冷静な判断と位負けしない勇気が必要だ。 11月7日、衆議院予算委員会で、高市氏は…












