櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2024.03.28 (木)

「 人類の希望は混じり合う世界から 」

『週刊新潮』 2024年3月28日号 日本ルネッサンス 第1091回 伊藤穰一氏は心優しい天才だ。2011年から19年まで、科学の分野で世界最先端を走る米マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボでアジア人として初めて所長を務めた。現在は千葉工業大学学長として、社会に大いなる変革をもたらそうと挑戦中だ。伊藤氏の変革は米欧の真似ではない。日本の文化、伝統、哲学を踏まえて、日本独自のあた…

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2024.03.21 (木)

「 台湾有事で米国は軍事介入をする 」

『週刊新潮』 2024年3月21日号 日本ルネッサンス 第1090回 軍人と家族、37万5000人の頂点に立って世界の海の65%を守る米インド・太平洋軍司令官にサミュエル・パパロ氏が就任する。2月1日に行われた米上院公聴会でのパパロ氏の発言からは、中国の脅威に向き合う米国の本音が透けて見えた。 パパロ氏は6人の子の父親である。シングルマザーに育てられたが、母は「理髪店とメークアップセ…

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2024.03.14 (木)

「 無責任体制で自民党の迷走が続く 」

『週刊新潮』 2024年3月14日号 日本ルネッサンス 第1089回 岸田政権の政治には何の脈絡もない。連帯し、心をひとつにして難関に当たる気風がなく、およそ全てがバラバラに動いている。2月29日と3月1日、2日間にわたる国会での政治倫理審査会を見て感じたのはこのことだった。 岸田文雄首相は、われこそは正義の人だとでもいう気持ちで政倫審に出席したのであろう。確かに首相の出席によって清…

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2024.03.07 (木)

「 「もしトラ」でなく「ほんトラ」に備えよ 」

『週刊新潮』 2024年3月7日号 日本ルネッサンス 第1088回 本当にトランプ氏が戻ってくる。 去年9月末に米軍の統合参謀本部議長を退いたマーク・ミリー氏の長時間インタビューを、雑誌『アトランティック』(2023年11月号)で読んだ。元陸上幕僚長の岩田清文氏の強い勧めによる。 トランプ、バイデン両氏に仕えたミリー氏は少なからぬ米軍人がそうであるように日本との関連も深い。父親…

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2024.02.29 (木)

「 清和会は継げるのか「松陰」と「安倍」の心を 」

『週刊新潮』 2024年2月29日号 日本ルネッサンス 第1087回 皇學館大学教授、松浦光修氏の『不朽の人・吉田松陰と安倍晋三』(明成社)は、私自身も含めて安倍総理の遺志を継ぐと表明した人々全員が読むべき書だ。 安倍総理暗殺から1年半、日本国も世界も中心軸を失ったかのように漂流中だ。安倍総理がいらしたら、どんな事態が起きても日本も世界も何とか乗り切っていけると思うことのできた、あの…

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