「 『国家の生存は武器次第』とゼ大統領 」
『週刊新潮』 2025年10月9日号 日本ルネッサンス 第1166回 石破茂首相が日本時間の9月24日、国連総会で一般討論演説を行った。石破氏はXに「(演説は)みなさまに熱心に聞いていただきました」と写真と共に投稿した。が、その写真の総会会場には殆ど人影はなく、がらんどうのようだった。 氏の演説は米国時間で23日のその日最後、夜10時近くに設定されていた。退任間近の力なき政治家の言葉…
「 脅威の中国には為替戦略で臨め 」
『週刊新潮』 2025年10月2日号 日本ルネッサンス 第1165回 石破茂首相はトランプ米大統領の関税を国難と呼んだ。他方わが国の最大の脅威、中国を国難とは呼ばない。石破氏は米中双方の現実を理解できていないのである。 第二次トランプ政権発足から8か月、トランプ氏は予測のつかない言動で世界を振り回す。米国の政治学者、フランシス・フクヤマ氏はトランプ氏が「自らの手で超大国の急速な凋落を…
「 『小泉総裁』では日本は衰退する 」
『週刊新潮』 2025年9月25日号 日本ルネッサンス 第1164回 自民党の新総裁選びが始まった。候補者は5人、党所属国会議員295名の票と党員の295票、計590票を争う。第一回投票で過半数を制する候補者がいなければ、上位2人が決選投票に臨む。 真っ先に立候補を宣言した茂木敏充氏以下、小林鷹之、林芳正、小泉進次郎、高市早苗各氏の内、茂木、小林、林の三氏は第一回投票でレースを降りて…
「 石破氏、嘘と80兆円の負の置きみやげ 」
『週刊新潮』 2025年9月18日号 日本ルネッサンス 第1163回 ようやく辞めた。 9月7日夕方、遅きに失した石破茂首相の辞任表明は、自民党議員によるリコール回避のための窮余の策だった。世の中の多くの人々が歓迎する石破退陣で東京株式市場は急騰し、各種指数は史上最高値を更新した。 会見によって石破氏は徹頭徹尾虚言を弄する人物であることが改めて鮮明になった。辞任表明は典型的な石…
「 自民保守勢力は今、石破氏と戦え 」
『週刊新潮』 2025年9月11日号 日本ルネッサンス 第1162回 「8月31日、官邸前でデモがありました。石破辞めろ!のデモです」 長年の読者が弾んだ声で語った。 「僕も参加したかったけれど、行けなかった。けれどこの前の『石破辞めるな』デモよりずっと大規模で、嬉しいです」と読者氏。 ユーチューブで動画を見ると、多勢が官邸前に集っている。そこにおさまり切れない人々が列…