「 脆弱な日本のテロ対策を支える男たち 」
『週刊新潮』 2025年12月11日号 日本ルネッサンス 第1175回 『CBRNE(シーバーン)戦記』(産経新聞出版)を一気に読んだ。杏林大学病院の救命救急センター長であり、東京都災害医療コーディネーター、東京DMAT運営協議会会長を務める山口芳裕氏の著書は、日本人全員に火を噴くような勢いで警告を発している。わが国に迫るテロ、安全保障上の危険をもっと切迫した危機として認識せよと訴えている…
「 トランプ氏と語れるか、高市氏の試練 」
『週刊新潮』 2025年12月4日号 日本ルネッサンス 第1174回 米国大統領トランプ氏の言動に戸惑う中、『フィナンシャル・タイムズ』(FT)紙が11月22日の社説でこう書いた。 「ここ数週間、欧州要人らは、戦争終結にはロシアの指導者プーチン氏への圧力強化しかないとする欧州の考え方に、トランプ氏が近づいてきたと思い始めていた」 トランプ氏がロシアの石油企業ロスネフチ及びルクオ…
「 冷静さと勇気で中国を圧倒する時だ 」
『週刊新潮』 2025年11月27日号 日本ルネッサンス 第1173回 対中外交でわが国は歴史的な局面にある。拙著『親中派80年の嘘』(産経新聞出版)で明らかにしたように、わが国は中国に屈服し続けてきた。それを変えたのが安倍晋三総理だった。高市早苗首相は今、中国と真に対等な外交に入れるか否かの岐路にあり、冷静な判断と位負けしない勇気が必要だ。 11月7日、衆議院予算委員会で、高市氏は…
「 財政政策に大変化か、高市国会論戦 」
『週刊新潮』 2025年11月20日号 日本ルネッサンス 第1172回 11月7日、衆議院予算委員会が始まった。論戦でまず注目したのは高市早苗首相の「単年度のプライマリー・バランス(PB)という考え方は取り下げる。数年単位でバランスを確認する方向に見直すことを検討している」との答弁だ。わが国の財政の健全性を、財政が赤字に陥っているか否かによって1年毎にチェックするのが財務省の考え方だ。その…
「 高市首相への期待、只管強い国づくり 」
『週刊新潮』 2025年11月13日号 日本ルネッサンス 第1171回 首相就任からわずか10日余り、高市早苗氏は怒涛の外交日程を見事に乗り切った。地位が人物を創るというが、高市氏は日米、日中の首脳会談をはじめ、国際舞台で予想を超える宰相振りを発揮した。 韓国・慶州での習近平中国国家主席との会談では、高市氏は言うべきこと全てを言った。尖閣諸島海域への中国海警局艦船の侵入、レアアースの…












