「 石破農水族内閣がコメ騒動の元凶だ 」
『週刊新潮』 2025年5月22日号 日本ルネッサンス 第1146回 驚いた。地元のスーパーマーケットには5キロで4000円以下のコメはなく、最高値は7000円台だ。1年前の2倍から3.5倍である。備蓄米30万トン以上を放出したのに、コメ市場は正常化する気配が全くない。石破農水族政権の大失政だ。 すぐに二つの原因が思い浮かぶ。⓵政府が放出米を消費者に近い卸売業者や大手スーパーではなく…
「 危機高まる、実戦並みの中国統合演習 」
『週刊新潮』 2025年5月15日号 日本ルネッサンス 第1145回 世界各地で「醜い紛争」が続発している結果、米中2大国及びその周辺国が戦争勃発の引き金を引く可能性がかつてなく高まっている、と米国の著名な論客、ウォルター・ラッセル・ミード氏が4月29日、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)に寄稿した。 米国のインド・太平洋軍司令官、サミュエル・パパロ将軍は4月10日の…
「 自民党再生へ、萩生田氏の決意 」
『週刊新潮』 2025年5月1・8日合併号 日本ルネッサンス 第1144回 4月18日、自民党元政調会長の萩生田光一氏が「言論テレビ」で語った。 「先日、高市(早苗)さんとゆっくり食事をしました」 高市氏は「めちゃくちゃ元気」で「闘う気力は全然衰えていないと感じた」という。2024年9月の自民党総裁選挙での反省点や感じるところを話し合ったそうだ。 別の日、雑誌『正論』で萩…
「 中国の覇権に連合体制で対応せよ 」
『週刊新潮』 2025年4月24日号 日本ルネッサンス 第1144回 「中国はたった20年で国際社会の商船の半分以上を建造する大造船国となったが、米国はシェア0.1%の国になり果てた」 これは米国を代表するシンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)が先月報告した内容だ。中国が2024年に建造した商船の総排水量は、米国が第2次世界大戦以降の約80年間で建造した全商船の合計トン数を上…
「 中国に屈服する石破・岩屋外交 」
『週刊新潮』 2025年4月17日号 日本ルネッサンス 第1143回 トランプ米大統領の全世界を対象とした相互関税政策が発動した。ノーベル賞経済学者、ポール・クルーグマン氏は「彼(トランプ氏)は完全に狂っている」と、自身のニュースレターで指摘した。 だが、トランプ氏御本人は株価市場の大暴落や諸国の反発はアメリカ再生の「治療」の結果生ずる症状だとして動じず、「私の決意は絶対に揺らがない…