「 対中戦略なきオバマ大統領の敗北 」
11月の第2週、アジア太平洋地域の首脳陣が中国の北京からミャンマーのネピドー、豪州のブリスベンへと一斉に移動した。北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)、ネピドーでの東アジア首脳会議(EAS)、ブリスベンでの20カ国・地域(G20)首脳会議開催に合わせての動きだが、並み居る首脳の中で最も精彩を欠いていたのが、世界の大国アメリカのオバマ大統領だった。 同大統領は国賓として中国を訪れ、習近…
「 貿易ルール作りで前のめり 大国の座狙う中国の野望 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年11月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1060 戦略的指導者と戦略なき指導者の勝負では、必ず前者が勝つ。北京で行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)での米中首脳会談が鮮やかな事例だった。11月4日の中間選挙で共和党に惨敗したオバマ大統領は決断できない大統領としてすでに死に体だといわれる。大統領が世界観を欠落させているため米国の対…
「 国際金融・経済、中国の野望を日米で超えよ 」
『週刊新潮』 2014年11月20日号 日本ルネッサンス 第631回 11月10日、11日に北京で行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議には、習近平国家主席の「中国の夢」実現への野望が色濃くにじんでいた。 安倍晋三首相との首脳会談冒頭で習主席が見せた振舞いは、非礼ともいえる大人気なさだった。首相の語りかけに一言も答えることなく、笑顔もなかった。カメラの前での短い時間さえ…
「 深い教養と残虐さを持つ中国人 対中外交で押さえるべき基本 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年11月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1059 東京工業大学教授の劉岸偉氏の『周作人伝 ある知日派文人の精神史』(ミネルヴァ書房)は、過去も現在も、中国に素晴らしい教養人が存在することを教えてくれる。作品を読めば、魯迅の実弟で、兄の後を追って日本に留学した周作人も劉氏も、並の日本人よりもなお深く日本を理解する「真の親日派」であることが…
「 拉致問題解決には新たな体制が必要だ 」
『週刊新潮』 2014年11月13日号 日本ルネッサンス 第630回 第1次安倍政権で拉致担当首相補佐官を務めた中山恭子参院議員は、外務省主導の現在の対北朝鮮交渉は拉致問題を横に置いて国交正常化を優先するものだと、10月31日、「言論テレビ」で厳しく指摘した。 「外務省には、拉致被害者が犠牲になっても致し方ないという方針が従来からあります。2002年、平壌宣言を出した当時の国会論議で…
「 平壌に行っても進展なしの拉致問題 足りない外務省の「断固たる姿勢」 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年11月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1058 北朝鮮による拉致被害者の調査は事実上進展がなく、遺骨や日本人妻の調査は進んでいるというのが、彼らが日本政府に伝えた内容のようだ。予想通りの結果だった。当初9月上旬には日本政府に報告されるはずだったが、調査が進展していない、調査状況を説明するから平壌に来るようにと言われ、10月27~29日の日程で…
「 再生エネルギーで日々300億円が消える 」
『週刊新潮』 2014年11月6日号 日本ルネッサンス 第629回 菅直人元首相の負の遺産、再生エネルギー特別措置法に基づく再生エネルギーの全量固定価格買取制度(Feed-in Tariff=FIT)が綻び始めた。北海道電力が11月1日から、家庭向けで12.43%の再値上げに踏み切るように、このところ顕著になってきた電気料金の再値上げの必要性や、驚くほど増えている輸入化石燃料への支払い額を…
「 力で南シナ海を支配する中国 集団的自衛権行使で国防強化を 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年11月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1057 国際紛争に関わるのは最大限避けたいというオバマ米大統領の姿勢が顕著になるにつれ、力による国際秩序の現状変更が加速されている。ロシアのクリミア半島併合は無論、南シナ海の中国支配は取り返しのつかない次元に近づいている。 台湾の情報機関は10月15日、中国による南沙諸島での5つの岩礁の埋…
「 認識せよ、情報と謀略こそ国防の要 」
10月19日、シンクタンク「国家基本問題研究所」(国基研)主催のシンポジウム「国際情報戦をどう戦うか」で明らかになったことは、日本は戦前から現在に至るまで情報戦に完敗してきた国だという、今更ながらの事実だった。 シンポジウムの論者は国基研副理事長の田久保忠衛氏、前防衛大臣の小野寺五典氏、国基研企画委員で朝鮮問題専門家の西岡力東京基督教大学教授だった。 田久保氏は基調講演で春日井邦夫…
「 「産経」vs「朴政権」の本質は日本vs朝鮮半島プラス中国 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年10月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1056 10月9日、産経新聞前ソウル支局長、加藤達也氏はソウル中央地検によって在宅起訴され、15日には出国禁止措置がさらに3カ月間延長された。この明らかな言論弾圧に、日本政府は「民主国家としてあるまじき行為」と強く非難した。 加藤氏は韓国のセウォル号が沈没した4月16日、幾多の命を奪った同事故に…













