「 戦後70年、中国の大戦略に備えよ 」
『週刊新潮』 2015年8月13・20日合併号 日本ルネッサンス 第667回 中国研究を専門とするペンシルバニア大学教授のアーサー・ウォルドロン氏は、いま日本人は13世紀の元寇以来、最も深刻な危機に直面していると警告する。蒙古と高麗軍が壱岐・対馬を占領した当時、日本人は危機を実感した。だがいま、中国が日本を遠くから包囲し、包囲網をじわじわと狭めていることに多くの日本人が気づいていないという…
「 来日の台湾・李登輝元総統を厚遇 日本の国益に合致する人権・人道外交 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年8月8・15日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1095 7月22日に台湾の李登輝元総統にお会いした。お訪ねすると扉のところで迎え、手を取って室内に導いて下さった。92歳になられたが、声も力強く、主張は極めて明快だった。 李総統は同日午後、永田町の衆議院第1議員会館で約300人の国会議員を前に1時間、講演した。総統退任後、今回が7度目の…
「 習近平体制、不安定ゆえの異常弾圧か 」
『週刊新潮』 2015年8月6日号 日本ルネッサンス 第666回 7月26日、NHKの番組、「これでわかった!世界のいま」が「中国で人権派弁護士ら多数拘束・なぜいま弾圧を強化?」という内容を報ずるというので、視聴した。 人権派の弁護士らを次々に拘束する中国の異常さはすでに新聞が伝えているが、なぜかNHKは日曜日の夕方の、誰も注目しないような、子供向けめいた番組で中国の異常な人権弾圧…
「 中国の意向気にして情報を公開しない外務省主導の対中・対北外交の甘さ 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年8月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1094 7月22日、政府は、中国が東シナ海日中中間線のすぐ近くでガス田開発を急速に進めている実態を15枚の写真を基に公表した。菅義偉官房長官は記者会見で2013年6月以降に新設されたプラットホームや土台は12基に上り、開発済みのものと合わせると、16基に達することを明らかにした。 中国による増設…
「 最善策は騙し、中国外交の本質を見よ 」
『週刊新潮』 2015年7月30日号 日本ルネッサンス 第665回 『中央公論』8月号に中国『人民日報』元論説委員の馬立誠氏が「中日の和解なくして東アジアの安寧はない」を寄稿した。同論文で氏は日中間に、➀平和、➁反省、➂寛容を求めている。 ➀で氏は、「ある国は口では平和を唱えて、実際には武力発動を準備する」「こうしたやり方は、平和を謀略とするものであり尊ぶに値しない」と中国批判とと…
「 安保法案が衆議院通過 反対一色の朝日新聞に湧く疑問 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年7月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1093 集団的自衛権の限定的行使容認を可能にする平和安全保障関連法案が7月15日、衆議院特別委員会で可決、16日には衆院本会議で可決され、参議院に送られた。 野党各党はこれを「戦争法案」と呼ぶ。「朝日新聞」は16日朝刊で政治部長の立松朗氏が署名入りで「熟議 置き去りにした政権」の主張を展開した…
「 人類を変えるバイオで日本が主導 」
『週刊新潮』 2015年7月23日号 日本ルネッサンス 第664回 これ程国際的に活躍している日本人が他にいるだろうか。伊藤穰一氏を見てそう思う。しかも彼は組織に属さず、独力で今の彼になった。 親しみをこめて人々は彼を「ジョイ」と呼ぶ。1966年、京都府生まれの49歳。87年シカゴ大学中退後、多数のIT関連会社を起業し、日本のインターネットの発展に計りしれない影響を与えた。2011…
「 日米で翻弄されながら生き抜いたイサム・ノグチの母の生涯 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年7月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1092 私の手元に『レオニー・ギルモア イサム・ノグチの母の生涯』(彩流社)という500ページを超える大部の書がある。著者はエドワード・マークス氏。1963(昭和38)年、ロサンゼルスで生まれた氏は、現在愛媛大学で英米言語文化論を教える准教授だ。 彫刻家、イサム・ノグチは、波乱の人生を生きた山…
「 中国がこの1年、東シナ海に猛烈攻勢 」
『週刊新潮』 2015年7月16日号 日本ルネッサンス 第663回 今年4月10日、『ニューヨーク・タイムズ』が1面トップで、南シナ海の南沙諸島でミスチーフ環礁を埋め立てる中国船の映像を報じた。5月20日には米国防総省が対潜哨戒機P8にCNN取材陣を同乗させて同海域上空を飛び、全世界に映像を公開した。中国の侵略行動に国際社会の抗議を促した瞬間である。情報の共有が世界の世論を動かしたことを示…
「 国際法は憲法に勝るが世界の常識 集団的自衛権は憲法違反の大間違い 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年7月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1091 日本大学教授の百地章氏が6月26日の「言論テレビ」の番組で集団的自衛権および平和安全法制について大事なことを指摘した。民主党以下複数の野党が、多くの憲法学者の考え方を根拠として一連の法案を廃案にせよと政府に迫っているが、そもそも、批判論を展開している人々は国際法と憲法の関係を理解していないとい…













