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「 中国対日工作、過小評価は禁物だ 」

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2020.08.27 (木)

「 中国対日工作、過小評価は禁物だ 」

『週刊新潮』2020年8月27日号 日本ルネッサンス 第914号 戦後75年、大きく変わる世界情勢の中で、これからの10年、20年、さらにその先、日本をどんな国にするのか、私たちはどんな価値観を家庭、社会、国の基盤に置きたいのか。いまじっくりと考えて方向性を決めるときだ。 米中の価値観の戦いは行きつく所まで行くだろう。ポンペオ国務長官は7月に中国に関する主要な演説を4回行い、その中で…

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2020.08.20 (木)

「 対中価値観の闘い、日本も覚悟を 」

『週刊新潮』 2020年8月13・20日号 日本ルネッサンス 第913号 8月3日、産経新聞朝刊一面トップの記事は「中国、尖閣に漁船団予告」「16日の休漁明けにも」だった。 孫子の国の中国が侵略を前もって予告するとは思えない。孫子の教えの基本は相手を巧みに騙すことにある。事実、彼らの成功体験の数々は中国らしい「汚い」やり方ゆえに可能だった。 現在の中国の行動が、彼らの手法を示し…

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2020.08.06 (木)

「 もっと危機感を、逆ニクソン・ショック 」

『週刊新潮』 2020年8月6日号 日本ルネッサンス 第912回 7月24日、米国政府がテキサス州ヒューストンの中国総領事館を閉鎖すると、27日、中国政府が四川省成都の米国総領事館閉鎖で応じた。 ヒューストンの中国総領事館は夜を徹して秘密書類などを燃やした結果、火災を引き起こし、放水する事態となった。同総領事館を米国における中国のスパイ活動の拠点だと断じた、ポンペオ米国務長官の言葉が…

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2020.07.30 (木)

「 日本の好機、米国の対中全面対決姿勢 」

『週刊新潮』 2020年7月30日号 日本ルネッサンス 第911回 「ヒマラヤ山系からベトナムの排他的水域、尖閣諸島とその先まで、北京は領土領海紛争を煽動している。世界は中国の弱い者苛めを受け入れない、その継続も許さない」 7月8日、ポンペオ米国務長官の発言は、世界の屋根から南の海まで、ユーラシア大陸をグルリと囲む全域で、米国は中国の専横を許さないという宣言だった。 米国は長年…

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2020.07.23 (木)

「 嘘と力で押し切る中国の「戦狼外交」 」

『週刊新潮』 2020年7月23日号 日本ルネッサンス 第910回 本来ならあと27年間は続くはずの香港の民主主義体制を突然終わらせた「国家安全維持法」(以下、国安法)は、異常なプロセスを経て導入された。通常は2か月に一度開催される全人代常務委員会が半月の間に二度開かれた。国安法は6月30日深夜に決定され、一時間後の7月1日午前0時に施行されたのである。 慌しい動きの背景に6月16、…

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2020.07.16 (木)

「 真の独立国になれ、ボルトンの警告 」

『週刊新潮』 2020年7月16日号 週刊新潮 日本ルネッサンス 第909回 毎週金曜日の午前中、シンクタンク「国家基本問題研究所」の研究会がある。学者や研究者、ジャーナリストが集い、幅広く意見交換をするが、このところの話題のひとつがジョン・ボルトン氏の回顧録『それが起きた部屋』(以下『部屋』)だった。氏は1年と5か月、トランプ米大統領の国家安全保障問題担当補佐官を務め、2019年9月に大…

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2020.07.09 (木)

「 大平さんは「薬害エイズ」で闘い抜いた 」

『週刊新潮』 2020年7月9日号 日本ルネッサンス 第908回 長年の友、大平勝美さんが亡くなった。亡くなる2日前、氏を自宅に見舞ったとき、苦しそうではあったが明確な意志表示をして下さり、私は安堵した。大平さんが痛みを訴えた胸のあたりを優しくさすっていた女医さんがベッドサイドで語った。 「国立国際医療研究センターに入院していらしたとき、大平さんは痛み止めの薬は要らないと、拒否し続け…

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2020.07.02 (木)

「 敵基地攻撃を可能に、政策転換を図れ 」

『週刊新潮』 2020年7月2日号 日本ルネッサンス 第907号 中国は水のように「侵略の手」を伸ばす。水は低地に隈なく流れ込む。中国は弱い所に隈なく入り込む。米国が武漢ウイルス禍で混乱し、11月の大統領選挙で動きが鈍い現在、中国の侵略の手は日本周辺でも大胆に動いている。その状況下の6月15日、河野太郎防衛大臣が唐突に、「イージスアショアの配備計画を停止します」と発表した。 陸上配備…

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2020.06.25 (木)

「 国恥を忘れるな、中国の暗い原動力 」

『週刊新潮』 2020年6月25日号 日本ルネッサンス 第906回 世界に武漢ウイルスを拡散させ、すでに43万人の命を奪っているにもかかわらず、中国政府も中国人も反省の姿勢を見せないどころか、いまや次の世界秩序を構築し、世界を主導するのは中国に他ならないと主張する。横柄というべきこの態度はどこから生まれてくるのだろうか。 右の疑問は日本だけでなく、多くの国々の多くの人々が抱いているに…

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2020.06.18 (木)

「 燃え尽きた滋氏、その遺志を継ごう 」

『週刊新潮』 2020年6月18日号 日本ルネッサンス 第905回 6月5日、横田滋さんが亡くなった。87歳。めぐみさんをその腕に抱きしめることなく逝ってしまったが、早紀江さんは、滋さんは神様に召され天国に行ったと確信する。 滋さんはどんなときも穏やかだった。ふとした会話のときも、向き合って時間をかけてお話を伺うときも、基本的に笑みを絶やさない。しかしその穏やかな表情とは対照的に、い…

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