「 感性だけの議論では解決出来ない原発問題 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年11月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1011 「原発は即ゼロがいい」と語り、原発再稼働にも反対した小泉純一郎元首相の会見を見て、郵政改革に向けた決意を語った場面を思い出した人は少なくなかったであろう。氏はあのとき、「殺されてもいい。郵政改革を断行する」と語ったのだ。 カメラの前で、短く、きっぱりと心情を吐露した瞬間に、小泉氏…
「韓国人が目を背ける「フェアだった日本の朝鮮統治」」
『週刊新潮』 2013年11月21日号 日本ルネッサンス 拡大版 第583回 対談 ジョージ・アキタ ハワイ大学名誉教授 × 櫻井よしこ 歴史観、慰安婦問題、そして植民地支配……。未だに韓国は「反日」の国際世論作りに躍起だ。日本の朝鮮統治の評価を見直す研究を続けてきたハワイ大学マノア校名誉教授のジョージ・アキタ氏(87)とジャーナリストの櫻井よしこ氏が、日本の「公正さ」を語る。 …
「 日本よ、おまえもか 商人の道徳はどこに? 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年11月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1010 10月初旬、伊勢神宮の式年遷宮に参列の機会を得たとき、名古屋で新幹線から近鉄線に乗り換えた。近鉄線の駅々のホームで目についたのが「赤福」の広告だった。 ホームのベンチというベンチの背もたれには大きく「赤福」と書かれており、学生やお年寄りがリラックスした様子で屈託なく座っている。それを見…
「 福島被災地に新しい町は出来るか 」
『週刊新潮』 2013年11月14日号 日本ルネッサンス 第582回 福島の被災地に新しい町づくりの希望が生まれた。 NPO法人ハッピーロードネット(HRN)の人たちが企画する「夢の町」構想である。同構想のモデルは北海道大学の奈良林直教授が紹介したスラブチッチという町である。スラブチッチはチェルノブイリ原発から50キロの地点に、事故後、わずか1年8ヵ月で完成した「子供のための夢の町」…
「 中国政府のウイグル族弾圧が苛烈さを極めていくのは明らか 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年11月9日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1009 中国の最も政治的な場所、天安門広場に10月28日、車が突っ込み毛沢東の巨大な肖像画近くで炎上、車中の3人が死亡した。翌日、中国当局は共犯者としてウイグル人5人を逮捕し、北京のウイグル人約3,000人の監視のために「ローラー作戦」を開始した。中国政府のウイグル族弾圧がさらに苛烈さを極めてい…
「 米国後退が後押し、安倍首相の積極外交 」
『週刊新潮』 2013年11月7日号 日本ルネッサンス 第581回 かつて、自分の国さえ平和で安全であればよしとする一国平和主義という言葉は専ら日本批判に使われた。いま、その言葉は大国米国に向けられつつあるのではないか。オバマ大統領の米国は超大国としての威信を急速に低下させ、パックス・アメリカーナの時代における世界秩序の崩壊が始まっている。日本にはこの危機を好機に変える意思と力がある。…
「「異質性」から生まれた世界標準になる日本のロケット 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年11月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1008 河野臨床医学研究所北品川クリニック・予防医学センター所長の築山節氏が、プロ中のプロになるために欠かせない豊かな発想を身につけるには、「異質性」のある世界に身を置く必要があると指摘している(「構想力に科学が挑む」NIRA2013年10月)。 氏の指摘は、10年も努力を続ければその分野のプロ…
「 イスラエルとの協調が日本を助ける 」
『週刊新潮』 2013年10月31日号 日本ルネッサンス 第580回 安倍晋三首相が靖国神社参拝をためらう理由に米国の反発があると見られている。中韓の不条理な日本批判よりも、実は、日本人がより深い関心を抱き注目しているのが米国の対日姿勢である。 首相周辺の補佐官や助言者の間でも、首相の靖国参拝で日本が中国や韓国と摩擦を起こすことを、米国が非常に嫌っているとして、日米関係のためにい…
「 ずさんな調査の元慰安婦報告書 河野洋平氏らを喚問すべきだ 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年10月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1007 慰安婦問題に関する河野洋平官房長官談話が出されたときから、私は河野談話の基となった韓国の元慰安婦の人々の聞き取り調査を公開すべきだと主張してきた。10月16日、その全容を「産経新聞」がスクープした。聞き取り調査のずさんさを知るにつけ、あらためて河野氏らに強い憤りを抱く。 元慰安婦16…
「 首相は、今こそ靖国参拝を 」
『週刊新潮』 2013年10月24日号 日本ルネッサンス 第579回 10月17日から20日まで、靖国神社の秋の例大祭が執り行われる。靖国参拝を長年の強い想いとしてきた安倍晋三首相にとって、現下の国際情勢を分析すれば、参拝すべきときは今を措いてない。 首相は今年8月15日、萩生田光一総裁特別補佐を代理として靖国神社に派遣した。そのとき「先の大戦で亡くなった先人の御霊に尊崇の念をも…