櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

「ノーベル物理学賞受賞が示唆する大学改革の見直しの必要性」

2008年10月」の検索結果: 102
2008.10.18 (土)

「ノーベル物理学賞受賞が示唆する大学改革の見直しの必要性」

『週刊ダイヤモンド』   2008年10月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 760 三人の日本人学者がノーベル物理学賞を受賞した。受賞のニュースは、金融危機や株式市場の落ち込みで意気消沈しかけていた日本に、大きな喜びをもたらしてくれる。 若き時代に三氏が取り組んだのは、宇宙や物質の成り立ちにかかわるきわめて根源的現象の理論的解明である。各紙は三氏の業績について、紙面を大きく割…

→続きを読む

2008.10.16 (木)

「金融危機、日本の価値で打開せよ」

『週刊新潮』’08年10月16日号 日本ルネッサンス 第333回 10月3日、最大で7,000億ドル(約74兆円)の公的資金で金融機関から不良資産を買い取ることを柱とする金融安定化法案を、米国下院が可決、同法が成立した。米国発の金融危機が世界恐慌に直結する事態は、とりあえず回避された。 とはいえ、同時期、パリで首脳会議を開催した英仏独伊の4ヵ国は、欧州連合(EU)が歩調を一にする対処策を打ち…

→続きを読む

2008.10.11 (土)

「日本の底力を強調する麻生太郎首相、所信表明の訴求力」

『週刊ダイヤモンド』  2008年10月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 759 麻生太郎首相の所信表明演説をめぐって、メディアの、とりわけテレビメディアの評価が辛らつだ。本来、首相の所信を表明すべきものなのに、民主党に問いかけたのが不満らしい。 メディアは野党や無所属議員の、「こんな演説は異例だ」「品格のかけらもない」(田中眞紀子氏)などというコメントを報じていた。 だが、対…

→続きを読む

2008.10.09 (木)

「中国の脅威を見つめよ、自衛隊」

『週刊新潮』’08年10月9日号 日本ルネッサンス 第332回 中国の軍事戦略の基本を表わすものに、鄧小平の「24字戦略」がある。4文字の成句を6個連ねた文字どおりの24文字の訓示で、鄧小平は命じている。 「冷静に観察せよ、己れの立場を固めよ、冷静に対処せよ、能力を隠し好機を待て、控えめな姿勢を得手とせよ、突出した地位を求めるな」 およそ戦いに勝つための要諦がここに含まれている。強さは、それ…

→続きを読む

2008.10.04 (土)

「民主党の〝高速道路無料化案〟は真剣な議論に値するのではないか」

『週刊ダイヤモンド』  2008年10月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 758 自民党に麻生太郎氏、民主党に小沢一郎氏。真っ正面から闘う構図のなかで、私はどうしても、民主党の高速道路無料化の公約に注目してしまう。 財源はどこにあるのだといって、自民党が、同案をまともに取り上げないとしたら、大きな損失につながりかねない。なぜなら、現行の高速道路会社のあり方、つまり、小泉純一郎首相の…

→続きを読む

2008.10.02 (木)

「政治は国民の心の糧になれるか」

『週刊新潮』’08年10月2日号 日本ルネッサンス 第331回 「人間に与えられたあらゆる才能の中で、雄弁の才ほど貴重なものはない」。確信をもってこう書き残したのは、英国のウインストン・チャーチルだった。当時23歳。彼はさらに書いている。 「雄弁を操る者は、偉大なる王の権力よりも、さらに永続性のある権力を振う。(中略)自己の党から見捨てられ、自分の友から裏切られ、自分の役職をはぎ取られても、こ…

→続きを読む

2008.09.27 (土)

「検査対象外だったメタミドホス 汚染米売却の裏に既得権益」

『週刊ダイヤモンド』   2008年9月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 757 大阪市の三笠フーズに端を発した汚染米転売事件は、その後、なお、広がりを見せている。食用には適さないコメを食用として不正転売していた業者は、 9月17日現在、三笠フーズをはじめ、名古屋市の浅井、愛知県小坂井町の太田産業、新潟県長岡市の島田化学工業の四社、汚染米の販売先は和菓子製造会社や病院、老人ホー…

→続きを読む

2008.09.25 (木)

「拉致、国民の憤りが解決の底力」

『週刊新潮』’08年9月25日号 日本ルネッサンス 第330回 去る9月15日、「拉致被害者家族会」「救う会」「拉致議連」の主催する緊急国民集会が、東京・永田町の星陵会館で開かれた。横田めぐみさんの拉致から32年目、増元るみ子さんも市川修一さんも、拉致されて30年がすぎた。 今年6月12日、北京で行われた日朝公式実務者協議で、北朝鮮が拉致問題の再調査と「よど号」乗っ取り犯5人の身柄引き渡し…

→続きを読む

2008.09.20 (土)

「もう一つの薬害エイズ感染 医療界、製薬業界と闘った母子」

『週刊ダイヤモンド』   2008年9月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 756 世の中に母親ほど強い存在はない。最初の取材から10年以上が過ぎた山本栄さんと語っているとそんな思いになる。67歳、身長140センチメートルの栄さんは、重い病気を抱える末っ子の義則さん(32歳)とともに、病魔だけでなく医療界や製薬業界とも闘ってきた。 義則さんは1986年、満九歳のとき、東京・築地…

→続きを読む

2008.09.18 (木)

「中国、援助外交でラオス侵食」

『週刊新潮』’08年9月18日号 日本ルネッサンス 第329回 「メコン川にマンハッタンのようなビルが並び立ち、ラオスは中国に乗っ取られます。中国のアジア進出を傍観しては、日本の存在感はますます希薄になります」 こう語るのは日本在住のラオス人研究者である。時計回りに、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、中国の5ヵ国に包み込まれる形のラオスを舞台に、ここ数年、凄まじい中国進出が進行中だ。歴…

→続きを読む

このページのトップへ