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「国家の土台を蝕む権力と果敢に闘う“言論人の手本”」

2008年11月」の検索結果: 102
2008.11.22 (土)

「国家の土台を蝕む権力と果敢に闘う“言論人の手本”」

『週刊ダイヤモンド』   2008年11月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 765 10月末、韓国の言論人、李度迴ゥ(イ・ドヒョン)氏にお会いした。氏が「髮ゥ南(ウナン)愛国賞」の第一回受賞者に選ばれ、有志によるお祝いの会が日本で開かれたのだ。 同賞の名称は、李承晩大統領の号を取って髮ゥ南とされた。趣旨は「建国60周年を迎え、自由、民主の建国理念を忠実に守り、親北朝鮮・反逆政…

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2008.11.20 (木)

「原潜事故が警告するロシア軍拡」

『週刊新潮』’08年11月20日号 日本ルネッサンス 第338回 北海道積丹半島のあたりから西へ約400キロ、ウラジオストク東のウラジーミル湾付近でロシアのアクラ級の原子力潜水艦「ネルパ」が事故を起こした。 400キロの距離は、東京を起点にすれば西は京都、北は気仙沼の手前あたり。放射能汚染につながりかねない事故は、比較的近いところで発生した。死者は20人、21人が負傷。原因は消火装置の誤作動と伝…

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2008.11.15 (土)

「航空自衛隊の前幕僚長の論文は全体像把握に必要な知的努力」

『週刊ダイヤモンド』   2008年11月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 764 航空自衛隊幕僚長の田母神俊雄氏が、世に発表した論文を咎められて更迭され、退職した。問題とされた「日本は侵略国家であったのか」と題された論文を読んでみた。 ワープロ打ちでA4九枚の小論文は、20世紀初頭の中国や朝鮮半島と日本とのかかわりを追った内容だ。毛沢東麾下の中国共産党がコミンテルンの指導下…

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2008.11.13 (木)

「沖縄集団自決、高裁判決を疑う」

『週刊新潮』’08年11月13日号 日本ルネッサンス 第337回 第二次世界大戦末期の沖縄、座間味島で、守備隊の梅澤裕隊長は住民に集団自決を命じたのか。大江健三郎氏は、著書『沖縄ノート』で、渡嘉敷・座間味両島での集団自決は日本軍、つまり隊長命令によるものだと断定的に書いたが、それは真実なのか。梅澤氏らが、事実は全く逆であり、大江氏の記述は真実ではないと訴えた裁判は、10月31日、大阪高裁でまた…

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2008.11.08 (土)

「米国オバマ大統領誕生で懸念される日本にとっての厳しい時代」

『週刊ダイヤモンド』   2008年11月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 763 小欄が皆さんのお目にとまる頃、米国では新大統領が選ばれている。選挙は最後までわからないものだが、一応、オバマ氏の勝利を前提にすれば、日本にとって想像以上に厳しい時代がくる。 氏が当選すれば、大統領も上院も下院もすべて民主党および民主党の優位で占められる。古くは1933年のフランクリン・ルーズベ…

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2008.11.06 (木)

「日本無視、米中の壁に挑め」

『週刊新潮』’08年11月6日号 日本ルネッサンス 第336回 日々、国会の解散時期についての情報が新聞各紙で報じられる。けれど、激変する国際情勢を見れば、日本に現時点で総選挙を行うような余裕があるのだろうか。疑問である。 麻生太郎首相は今回の金融危機を〝100年に一度あるかないかの危機〟と言った。激変は金融だけではない。日本に大きな影響力を及ぼす米国が文字どおり、激変中である。いまは、日…

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2008.11.01 (土)

「子供にどう語りかけていますか? あるべき意思疎通のかたち」

『週刊ダイヤモンド』   2008年11月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 762 過日、NHKが里山を舞台とする子供たちの教育について報じていた。子供たちが自然のなかで鍛錬され、たくましく育つのが見て取れた。 だが、気になったこともある。里山体験を指導するおとなたちの行動や言葉づかいである。天真爛漫に遊ぶように子供たちに仕向けるあまりだろうか、口に含んだ水道水を先生が子供たちに吐…

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2008.10.30 (木)

「戦略なき日本に、日米同盟の危機」

『週刊新潮』’08年10月30日号 日本ルネッサンス 第335回 10月19日夕方、中国の軍艦4隻が船団を組んで津軽海峡を横断、日本海側から太平洋側に抜けた。 4隻は、ロシア製の駆逐艦ソブレメンヌイ級、中国製で最新鋭のフリゲート艦ジャンカイⅠ級と同Ⅱ級、それに補給艦だ。ソブレメンヌイ級駆逐艦は、米国も恐れる音速の4倍速のミサイルを搭載する。同ミサイルは海面6メートルの超低空で飛行するため、レーダ…

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2008.10.25 (土)

「日本の惨めな外交を予言した中国高官の覆面座談会」

『週刊ダイヤモンド』   2008年10月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 761 「アメリカの外交政策に、拉致問題が影響を及ぼすことなんてありっこない」「最初からわかり切ったこと」「それをあたかも希望があるように報じてきた」「日本人って、その辺はお人好しだよね。われわれにはありがたいけどね」――。 ここで「われわれ」の立場から日本を論じているのは、中国外務省の課長補佐である…

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2008.10.23 (木)

「今、日米関係を前向きに見直せ」

『週刊新潮』’08年10月23日号 日本ルネッサンス 第334回 10月11日、ブッシュ政権が、北朝鮮をテロ支援国家のリストから外したことは、安全保障に関して、米国依存の日本に安保・外交体制の根本的かつ前向きの見直しを迫るものだ。 6ヵ国協議を舞台に、一層進む米中関係の緊密化の結果、日米関係はこれから本当に厳しくなるだろう。日本は自ずと厳しさを増す日米関係の齟齬と摩擦を賢く乗り越え、如何に…

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