「 軽視できない中国海軍の最新鋭キロ級潜水艦購入 防衛予算は削るより増やせ 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年2月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 581 2月中旬、マラッカ海峡を抜けてマレー半島とスマトラ島のあいだを航行し、シンガポールの南端を回り込んで南シナ海を北上し続ける3隻の船の姿があった。中国のフリゲート艦(駆逐艦)2隻と貨物船1隻である。 フリゲート艦は「江衛(ジャンウェイ)」と「福清(フーチン)」である。両艦に守られるかたち…
「 『個人的怨念』で反日左翼路線を突き進む『盧政権』 」
『週刊新潮』 '05年2月24日号 日本ルネッサンス 拡大版 第154回 特集 「韓国」最新レポート (後編) 盧武鉉大統領は“恨の国”韓国の、“恨(ハン)の人”である。彼の下で韓国はいま、これまでの韓国を作りあげてきた人々と彼らを支えた価値観を全否定し、新たな社会主義的国家を築こうとしている。米国との協力よりも民族協調が大事だと主張して、盧武鉉大統領は反米親北路線をとり続ける。鋭…
「 武器輸出然り、領土問題然り 強硬な態度を示すロシアには揺るがぬ外交姿勢で臨め 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年2月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 580 1月28、29の両日、東京で「新しい日露関係第一回専門家対話」という会議が開かれた。日露双方で約20人が参加して、両国間の問題と発展の可能性を語り合う目的だった。 参加して驚いたのは、ロシア側の強硬な態度だった。たとえば、日本側がロシアの中国への武器輸出について懸念を表明したときの…
「 『メディア規制』に秘められた親『金正日』路線 」
『週刊新潮』 '05年2月17日号 日本ルネッサンス 拡大版 第153回 特集 「韓国」最新レポート (前編) 「冬のソナタ」と「ヨン様」ブームで日本人の韓国に対する印象は大層和らいだものになっている。しかし、韓国の現状はそのようなイメージとは程遠く、「無血革命」「左翼革命」と呼ばれる一連の“改革”が進行中だ。 時代に逆行するこの改革の柱は、盧武鉉大統領が目指してきた言論改革法、私…
「 命がけの行動だったイラクの国民議会選挙 “投票率60%”が持つ重み 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年2月12日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 579 戦いと流血のすえに行なわれたイラクの国民議会選挙は大成功だったといってよい。投票率は約60%と伝えられたが、この数字の意味はきわめて重い。なんといっても、投票に行くのは文字どおり、命がけの行動だったからだ。 選挙が失敗し、米国にダメージを与えることを目論むテロリストたちは、投票に行く…
「 産卵の危機だけは回避か 釣り業界と政治圧力が妨げるブラックバス駆除問題の行方 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年2月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 578 環境省が、日本の生態系保護と政治圧力のなかで揺れている。 2004年5月に成立した「特定外来生物被害防止法」は、日本全国の河川や湖沼池に密放流されたブラックバスの駆除を主目的としてつくられた。にもかかわらず、引きの強さで釣り人に人気が高く、釣り具の売り上げにつながるブラ…