「 朝鮮総連と結託して違法脱法を支援した元公安調査庁長官らの背信行為 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年6月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 696 非合法のテロや暴力、謀略を用いて日本社会を混乱させたり社会秩序や国家体制を破壊する組織を監視するのが、公安調査庁の責務である。ひと言でいえば、破壊活動防止法(破防法)を特定組織に適用するか否かを決定するのが公安調査庁だ。 その組織の長を務めた緒方重威氏が、日本人拉致にも手を貸し…
「 介護を第二の年金にしないために 」
『週刊新潮』 2007年6月28日号 日本ルネッサンス 第269回 医療、介護を専門とするハンディネットワーク社社長、春山満氏は、折口雅博氏のコムスンは破綻すべくして破綻したと言う。彼らが介護事業に乗り出し、全面拡大方針を採り始めた当初から春山氏は、必ず行き詰まると指摘してきた。 2000年7月9日に、フジテレビで春山、折口両氏のビジネスモデルを比較した『スーパーナイト』という番組が放…
「 東アジアの主導権を激しく求める中国 中国が日米両国に挑戦する時代の幕開け 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年6月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 695 「 東アジアの主導権を激しく求める中国 中国が日米両国に挑戦する時代の幕開け 」 「2007年、中国政治の焦点は秋の党大会よりも経済にある。中国の金融危機はすでに顕在化しており、重要なことは、世界がその危機をいつ認識するかである」 こう述べるのは、台湾前総統の李登輝氏である…
「 李登輝氏に見る旧き佳き日本 」
『週刊新潮』 2007年6月21日号 日本ルネッサンス 第268回 5月30日から6月9日まで、台湾の李登輝前総統が日本を訪れた。後藤新平生誕150年を記念して創設された後藤新平賞の受賞のためである。6月1日に六本木の国際文化会館で行われた授賞式は、立見の人が出る盛況だった。その後、曽文恵夫人とお孫さんらを伴って芭蕉の奥の細道の一部を歩き帰京、都内での講演には、これまた1,…
「 日・台が打ち勝つべきは強硬路線と柔軟路線を使い分けるしたたかな中国 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年6月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 694 6月1日、東京都港区の国際文化会館で台湾の李登輝前総統の講演を聴いた。日本の近代化に力を尽くした後藤新平の生誕150周年を記念して創設された「後藤新平賞」の、第一回受賞者としての記念講演だった。会場には内外の記者団が詰めかけ、立ち見も出る盛況ぶりだった。李前総統は語彙豊富な日本語…
「 第二の国鉄、社保庁改革を急げ 」
週刊『週刊新潮』 2007年6月14日号 日本ルネッサンス 第267回 かつて、旧国鉄の職員らは、昼食時に80分の休憩をとった。夏の暑い日には60分の昼寝をした。日々、30分の入浴をした。 彼らはこれら全てを勤務時間内に行っていた。勤務時間を仕事もせずに過ごしながら、彼らは残業と称して職場に残った。1時間の残業でも、超過勤務手当は一律8時間分が支払われ、加えて翌日の午前…
「 自然を食いつぶしてでも生き残り策図る中国共産党と地球滅亡への道 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年6月9日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 693 関東地方に美しい青空が広がった5月26日の週末、八ヶ岳に登った友人が落胆して語った。黄砂のせいか、普段は美しい姿でそびえる南アルプスの山々はほとんど見えず、淀んだ空だけが広がっていたというのだ。 往時の大気汚染を克服して、日本の大気はきれいになった。だが今、異変が生じてい…
「 年金改革、国は国民を騙すな 」
週刊『週刊新潮』 2007年6月7日号 日本ルネッサンス 第266回 日本国政府の年金管理の杜撰さは犯罪的である。関係者全員が刑事罰に問われても仕方のないような酷い状況である。日本の公的年金資金は、これまで常に官僚の利益を念頭に浪費されてきた。暫く前はグリーンピア事業の、限りなく壮大な無駄と惨めな失敗が注目された。天下り官僚の再就職先となったグリーンピアは潰れ、叩き売られ、年金資金には損…
「 日本を知れば消える反日感情 日中の人的交流が示す可能性 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年6月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 692 過日、久しぶりに25年来の中国の友人に会った。ビジネスで大成功を収め、富豪となった友人夫妻は、文化大革命当時、紅衛兵だった。農村に下放され、現在も農村では日常茶飯の飢えの苦しみを存分に経験したそうだ。 彼らはやがて北京に戻り、大学を卒業し、日本に留学した。私との出会いはそのときで…