「 住基ネットで異なる司法判断 同制度の根幹を問う画期的な金沢地裁判決を評価したい 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年6月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 595 住民基本台帳ネットワークについて、金沢と名古屋の地方裁判所が相反する判決を出した。うち、金沢地裁の井戸謙一裁判長は、5月30日、住基ネットからの離脱を求めて訴えた人びとの本人確認情報を、国、地方自治体、住基ネットの要の組織である地方自治情報センターに対して、これを提供してはならないとした。ま…
「 靖国で天皇も政治利用するのか 」
『週刊新潮』 '05年6月9日号 日本ルネッサンス 第168回 中国が靖国問題への批判を続けるなか、自民党中枢部に天皇家の参拝を口実とした分祀分霊論が起きている。一例が国会対策委員長の中川秀直氏である。氏は、私の知る限り2度(5月8日の『サンデープロジェクト』、5月29日の『報道2001』)、“A級戦犯”が合祀されているために陛下が参拝出来ない状態は正さなければならないとの主旨を述べた。 …
「 教育基本法の改正論議で原点を忘れた公明党の主張は対中国政府にこそ展開せよ 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年6月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 594 生まれてくる子どもたちの頭脳には、計り知れない才能と可能性が詰まっている。そしてその脳は、親や周囲の人間が子どもに働きかけ、愛情を注ぎ、教えていくことに反応しながら育っていく。教育がどれほど重要かということだ。 中国政府が反日教育にまい進してきた結果は、一連の反日デモとなって鋭く日本に突き…
「 日露外交は日本が主張すべき時 」
『週刊新潮』 '05年6月2日号 日本ルネッサンス 第167回 日本のロシア外交が変である。5月9日、モスクワでの対独戦勝利60周年記念式典に参列した小泉首相は、プーチン大統領と20分間話し合ったと報じられた。だが、一体何を話し合ったのか。国際情勢を見れば日本は賢く厳しくロシアに領土返還を迫るべき時であるにもかかわらず、首相が迫った形跡はない。5月18日の『日本経済新聞』の取材に応じた町村…
「 投資も友好もすべて“人質” 冷酷非情と現世利益追求 これが中国のやり方だ 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年5月28日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 593 5月16日、小泉純一郎首相が靖国神社参拝問題について「他国が干渉すべきではない」と正当な主張を展開したのに対し、中国政府が即、反応した。17日、外務省の孔泉(こうせん)報道局長が、靖国問題は「いかに正しく歴史に向き合うかの問題だ」「日本の指導者は実際の行動で」「謝罪と反省」を示すべきだ…













