櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

「 気球と無人機で世界を席巻する中国 」

未分類」の検索結果: 885
2023.03.02 (木)

「 気球と無人機で世界を席巻する中国 」

『週刊新潮』 2023年3月2日号 日本ルネッサンス 第1038回 直径60メートル、中国の巨大スパイ気球は南シナ海の海南島で打ち上げられ、太平洋に出てアリューシャン列島、アラスカ、カナダ経由でアメリカ本土の上空に入った。海南島は世界最大規模の水中潜水艦基地や文昌衛星発射センターがあることで知られる。同島の位置する南シナ海は、中国最重要の対米軍事拠点だ。 米軍は2月4日、中国の気球が…

→続きを読む

2023.02.23 (木)

「 安倍氏『回顧録』、戦い続けた生涯の記録 」

『週刊新潮』 2023年2月23日号 日本ルネッサンス 第1037回 『安倍晋三 回顧録』が出版された。聞き役を務めた読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は、本書は1年前に完成していたと語る。にも拘わらず出版が遅れたのは安倍氏自身が待ったをかけたからだ。 「総理を辞めて安倍派の会長になった。体調もよくなり、政治的影響力は強くなる一方だった。そこに本音で語った本書を出すと、余りに影響が強す…

→続きを読む

2023.02.16 (木)

「 少子化対策は未婚化阻止が第一歩だ 」

『週刊新潮』 2023年2月16日号 日本ルネッサンス 第1036回 中国の総人口が前年比で85万人減ったと大きく報道されたのは1月17日だった。それ以前には中国の労働生産人口が10年も前から減少し始めていたなどとも報じられていた。人口問題から国際社会を分析してきた仏の学者、エマニュエル・トッド氏は、昨年11月、シンクタンク「国家基本問題研究所」の招きで来日した折り、こう語った。 「…

→続きを読む

2023.02.09 (木)

「 米軍幹部の警告、2年後に米中戦争 」

『週刊新潮』 2023年2月9日号 日本ルネッサンス 第1035回 「2025年、中国は台湾に侵攻し、米中は戦争に突入する」 これは米航空機動軍司令官、マイケル・ミニハン空軍大将が隷下部隊の指揮官と空軍作戦部隊指揮官に宛てたメモの核心部分である。1月27日に米国のNBCテレビがスクープした。日本にとって他人事ではない。わが国も米台両国と協力して中国と戦う局面に立つ。それが2年後、現実…

→続きを読む

2023.02.02 (木)

「 日韓、感情的妥協の罠にはまるな 」

『週刊新潮』 2023年2月2日号 日本ルネッサンス 第1034回 互いに近い国、日韓間には歴史解決にまつわる問題が絶えない。現在の焦点は戦時中の朝鮮人労働者への補償問題だ。戦時中に徴用されたという人々が日本企業を相手に損害賠償請求訴訟を起こし、その訴えを受け入れて韓国大法院(最高裁)は2018年10月30日、日本企業に支払いを命じた。無論日本は応じない。そこで韓国の公益法人「日帝強制動員…

→続きを読む

2023.01.26 (木)

「 米中戦争で日本も戦場になる 」

『週刊新潮』 2023年1月26日号 日本ルネッサンス 第1033回 米国の有力シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)がこの1月、「次の戦争の最初の戦い・中国の台湾侵略机上作戦演習」を発表した。2年間かけて行った24回の机上作戦演習の総まとめだ。 演習の特徴は同企画の全てを軍関係者が担ったことだ。シビリアンである政治家の参加なしで、中国の台湾侵略に関して厳密に軍事的要素に基づい…

→続きを読む

2023.01.19 (木)

「 楠木正成を討ち死にさせた政軍関係 」

『週刊新潮』 2023年1月19日号 日本ルネッサンス 第1032回 今年、日本の私たちが関心をもって学びたいことに戦略と戦術の違いがある。岸田文雄首相が発表した安全保障戦略に関する3文書、それを解説するメディアの記事や資料には、戦略の二文字が度々登場する。国際関係論の大家、田久保忠衛氏が苦言を呈した。 「国防費の規模やトマホーク導入の可能性などは全て戦術に属する事案です。それも大事…

→続きを読む

2023.01.12 (木)

「 令和5年、日本人は賢く強くなろう 」

『週刊新潮』 2023年1月5・12日号 日本ルネッサンス 第1031回 ウクライナ侵略戦争はプーチン露大統領が戦争遂行を諦めるまで止まない。2022年末のゼレンスキー・ウクライナ大統領の訪米を受けて、米国はウクライナを敗北させない構えを一段と強化した。ウクライナ戦争を終わらせる道はプーチン氏を敗北させ、停戦に追い込む道だ。 ウクライナ戦争が長期化し、プーチン氏が凋落する中で、中国の…

→続きを読む

2022.12.29 (木)

「 戦略3文書、戦後体制への決別を評価 」

『週刊新潮』 2022年12月29日号 日本ルネッサンス 第1030回 12月16日、岸田政権が発表した安全保障に関する戦略3文書はわが国の安全保障の在り方を根本から変えるものだ。戦後日本を特徴づけてきた空想的な平和主義を岸田政権は明確に批判し、その批判が戦略として位置づけられた。まさに歴史的な一歩である。 岸田氏は発する言葉数は多いが、真の意図がよく見えてこないと私は注文をつけてき…

→続きを読む

2022.12.22 (木)

「 習近平、社会主義は米資本主義に勝つ 」

『週刊新潮』 2022年12月22日号 日本ルネッサンス 第1029回 戦略的に見てこれ以上のタイミングはなかっただろう。臨時国会閉幕の12月10日、萩生田光一自民党政調会長が台湾を訪問した件だ。与党三役としては19年ぶりで、台湾の平和と安定を重視する日本の決意を内外に示した。中国には強い抑止力となったはずだ。 安倍晋三元総理の暗殺以降、台湾に芽生えた心細さ、誰が日台関係強化の推進軸…

→続きを読む

このページのトップへ