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「 薬害肝炎訴訟で司法が裁いた国の責任 無意味な控訴は避け早期の政治決着を 」

医療問題」の検索結果: 19
2007.04.07 (土)

「 薬害肝炎訴訟で司法が裁いた国の責任 無意味な控訴は避け早期の政治決着を 」

『週刊ダイヤモンド』     2007年4月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 685 3月23日、東京地方裁判所は薬害肝炎訴訟で、製薬企業とともに国の法的責任を明確に認めた判決を下した。 手術や出産に当たって、止血のために投与された濃縮血液製剤によってC型肝炎に感染したとして、東京、仙台、名古屋、大阪、福岡の全国五地裁で提訴されたのが薬害肝炎訴訟だ。うち、すで…

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2006.07.06 (木)

「 国は薬害肝炎判決を受け入れよ 」

『週刊新潮』 '06年7月6日号 日本ルネッサンス 第221回 提訴から3年8か月、薬害肝炎(C型肝炎)訴訟の判決が6月21日、大阪地裁で言い渡された。大阪訴訟の原告13名の内、女性が12名を占めるように、多くのC型肝炎被害者は、出産時に止血剤として血液製剤「フィブリノゲン」などを投与された女性たちだ。 同様の提訴は、東京、福岡、名古屋、仙台でも行われており、原告総数は97名、大阪地…

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2003.05.26 (月)

「 SARS感染医師の上陸で台湾を責めるより今は助力の手を差し延べよ 」

『 週刊ダイヤモンド 』 2003年5月31日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 495回 4月初めに、日本に住んでいる台湾人医師のグループと会った。皆、SARSの感染拡大を心配しており、同時に、WHOが中国の主張に従って台湾の参加を認めず、情報も十分に伝わらないことを嘆いていた。 5月に入り、台湾の医師が自身のSARS感染に気づかず、日本に観光旅行していたことが発覚した。 この件…

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2002.03.28 (木)

「 バイオテロに勝つ大人の知恵 」

『週刊新潮』 2002年4月4日号 日本ルネッサンス 第13回 今月末、千葉県の血清研究所が閉鎖される。日本で唯一の天然痘ワクチンを製造している研究所であるばかりか、そのワクチンは、「LC16m8」と呼ばれる、世界で最も安全で優れたワクチンである。 元国立予防衛生研究所ウイルス第一部長で、現在富山県衛生研究所長の北村敬氏が語った。 「血清研究所の閉鎖で、日本の痘瘡ワクチン製造能力は消滅します…

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2001.12.22 (土)

「 批判者を排除する老年医学会が担う医療の混乱とムダを憂う 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年12月29日・2002年1月5日 新春合併号 オピニオン縦横無尽 第427回 私にとって今年の収穫のひとつは、40歳になったかならずの優秀な精神科医和田秀樹さんに出遭ったことだ。『日本の病正常な国への処方箋』という共著も出した。氏の問題提起の鋭さは私の問題意識にも火をつけてくれた。 和田さんは高齢者の心にとりわけ関心を抱いており、世界でも飛び抜けて高齢化してい…

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2001.10.15 (月)

「 狂牛病の感染経路不明のまま安全宣言狙う農水省の欺瞞 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年10月20日号 オピニオン縦横無尽 第417回 日本の狂牛病はいったいどこからやってきたのか。 9月10日に明らかになった千葉県白井市の狂牛病の乳牛は、北海道佐呂間町の農場から出荷されていた。が、双方の畜産農家は、牛には肉骨粉を与えてはいないと説明している。特に千葉県の酪農家は、自分のところでは感染源とされている肉骨粉は使用していないと強調したうえで、なぜ、自…

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2001.05.28 (月)

「 “法は人間のためにある”を実践したハンセン病訴訟控訴せずの決断 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年6月2日号 オピニオン縦横無尽 第397回 「もういいかい お骨になってもまあだだよ」 これは岡本県邑久光明園のハンセン病患者中山秋夫さんの詠んだ川柳である。ハンセン病とされれば強制的に隔離され、家族との連絡も断たれ差別され、そして二度と故郷に戻ることは許されない。死んでお骨になっても、まだ故郷に戻ることはできない現実を詠んだものだ。なんと深い哀しみと諦めの歌…

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2001.03.01 (木)

「 頭デッカチな医療 」

『GQ』 2001年4月号 COLUMN POLITICS 精神科医の和田秀樹さんから非常に興味深いことを聞いた。  田中康夫さんが知事になった長野県は、男性の平均寿命が日本の47都道府県中、一番長く78.08歳である。女性は全国4番目で83.80歳だ。一方、長野県の1人あたり老人医療費は、全国で最も少なく、97年度でみると、59万2000円だというのだ。  全国一或いは全国トップ水準の長寿…

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2001.02.07 (水)

「 『鑑定人尋問制限』から『専門参審制』など 医療過誤裁判では改革どころか改悪に向かっている 」

『SAPIO』 2001年2月28日号 司法改革が日本を変える 第8回 医療事故の中でも、医療機関側にその責任がある場合を医療過誤と呼ぶ。1999年1月、横浜市立大学病院では心臓の患者と肺の患者を取り違え、手術後に気付くという信じられない事故が起き、刑事責任を問われた。続く2月、東京の広尾病院では看護婦に誤って消毒薬を点滴され、女性患者が死亡するという事故があり、病院側がその事実を隠していたこ…

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