「 中国には堂々と対峙せよ 」
『週刊新潮』 '05年4月21日号 日本ルネッサンス 第162回 中国で政府公認のデモが続いている。4月3日には深蝨ウ市で、日本の国連安保理常任理事国入り反対の大規模なデモ、9日には北京の日本大使館前で、同じ理由による大規模デモが発生、警官の目前で日本大使館への烈しい投石が続いた。10日には広州市と深蝨ウ市で3万人が終日、荒れ狂った。 デモ参加者を当局がバスで送りとどけたり、デモ隊が進み易…
「 “靖國”問題で内政干渉する中国の作戦に揺らぐな 日本の妥協策は憲法違反 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年1月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 576 このところ、聞き捨てならない話を耳にする。小泉純一郎首相の靖國神社参拝問題で冷却した日中関係打開のために、玉虫色の解決を探る動きが進行中だというのだ。国家の基盤にかかわる事柄で玉虫色の妥協策など、あってはならない。また、靖國神社へのさまざまな働きかけや圧力は、政教分離を謳(うた)う日本国憲法…
「 『尖閣諸島』が危ない!〈後編〉 」
『週刊新潮』 2004年8月26日号 [特集] 日本ルネッサンス 拡大版 第129回 8月、サッカーのアジア杯では、優勝した日本チームに、決勝戦の後、中国の群衆が怒りを噴出させた。日本公使の公用車の後部ガラスが割られ、日の丸が焼かれ、日本人サポーターらが中国人に取り囲まれた。「釣魚島(尖閣諸島)は中国領だ」と書かれた横断幕は当局が没収するまで会場に高々と掲げられていた。 現地に行った…
「 『尖閣諸島』が危ない!〈前編〉 」
『週刊新潮』 2004年8月12・19日号 [特集] 日本ルネッサンス 拡大版 第128回 今年3月24日早朝、日本の領土である尖閣諸島に中国人7人が上陸した。沖縄県警が現地に到着し全員を逮捕したのは同日午後7時09分だった。彼らは十数時間日本の島に不法滞在したが、日本側は同事件を立件することなしに、26日夜、全員を中国に送還した。 5月28日、『東京新聞』が東シナ海の日中の中間線か…