「 行政府による国民情報の使い回し発覚で露呈した個人情報保護法案の目論見 」
『 週刊ダイヤモンド 』 2003年5月3・10日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 492回 今朝(4月22日付)の「毎日新聞」朝刊一面トップの記事を見て驚いた。 1966年から今日までの37年間、各地方自治体が防衛庁からの要請に基づいて、自衛官への適齢者情報を自衛隊地方連絡部に提供、防衛庁側は同情報に基づいて、適齢者に募集案内のダイレクトメールを送っていたというものだ。 住…
「 フセイン後の世界を睨み 米国との同盟を軸に日本は国内法整備を急げ 」
『週刊ダイヤモンド』 2003年4月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 491回 フセイン・イラク大統領派の最後の砦がバグダッド北部の町、ティクリットだといわれてきた。だが、その町でも「組織的、軍事的抵抗は予想していたよりも少なかった」(米中央軍ブルックス准将)。こうして米英軍は、イラク戦開始から26日目に全土を制圧した。 イラク戦後の世界の勢力図は、どのように変わっていくのか。…
「 ポスト・フセイン政権での主導権争いに動く各国 その冷徹な外交に学ぶとき 」
『週刊ダイヤモンド』 2003年4月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 490回 サダム・フセイン政権の象徴の一つ、バグダッドの共和国宮殿に4月7日、米軍が進攻した。 戦いが予想よりも早期に終結するとの観測が流れ、米国では、フセイン後のイラク復興計画における責任者の人選が進行中だ。 米英軍の勝利が近づきつつある今、イラク戦争に強く反対したフランスなどは、ポスト・フセイン政権で…
「 情報操作に惑わされるな 行ってこの目で確かめた『反戦デモ』の誇大報道 」
『週刊ダイヤモンド』 2003年4月12日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 489回 対イラク戦争は、すさまじい情報戦である。そのなかで何を信ずることができるのか、何が真実なのかを判ずるのは容易ではない。 情報の受け手である一般読者や視聴者は、事実に近づくときに少なくとも2つの壁があると考えるべきだ。 第1の壁は、米英そしてイラクの当事者国政府による情報操作の壁である。 ベトナ…