櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

「 勁い日本、変わる米国の対応 」

アメリカ」の検索結果: 54
2014.02.20 (木)

「 勁い日本、変わる米国の対応 」

『週刊新潮』 2014年2月20日号 日本ルネッサンス 第595回 関東地方に大雪が降った先週末、少人数で中国問題を論じた。その中で、日中関係の現状を心配する中国人学者の言葉が印象に残っている。尖閣問題でも日中外交関係でも、近い将来、中国の対日政策が緩和されることはない、なぜなら、中国はいま、21世紀の国家戦略の調整過程にあり、その中で尖閣問題は中国の戦略転換に必要な梃子と位置づけられ…

→続きを読む

2013.06.22 (土)

「 中国の太平洋進出の野望と焦りが明らかになった米中首脳会談 」

『週刊ダイヤモンド』   2013年6月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 990 6月7、8日の両日、米西海岸の美しい保養地に立つアネンバーグ別荘で行われた米中首脳会談の全容についての情報はいまだ明らかではない。したがって、会談の意味について断定は出来ない。そうした中でも確かなことは、米中両国が友好関係の確立を演出したものの、ほとんどの事柄について、合意が得られなかった…

→続きを読む

2013.06.20 (木)

「 実際は成果に乏しい米中首脳会談 」

『週刊新潮』 2013年6月20日号 日本ルネッサンス 第562号 6月7、8日の米中首脳会談を日本の視点で見れば、国際政治についての複雑な想いが生まれる。 米カリフォルニア州パームスプリングズの美しい保養地サニーランズで開催された米中首脳会談でのオバマ大統領は、恰も、波長の合う友人に会ったかのようなリラックスした様子で度々笑顔を見せた。会談の場としては最高の大邸宅での米大統領と…

→続きを読む

2013.04.25 (木)

「 米外交は親中路線に変質するか 」

『週刊新潮』  2013年4月25日号 日本ルネッサンス 第555回 4月15日、東京砂防会館で開かれたシンクタンク「国家基本問題研究所(国基研)」主催の月例研究会は人で溢れていた。論者は国基研副理事長の田久保忠衛氏、同企画委員で産経新聞特別記者の湯浅博氏、米国で長年過ごした前民主党衆議院議員の北神圭朗氏、それに私である。テーマは「米は変質するか―4月28日主権回復の日、日本の対処は」だっ…

→続きを読む

2013.03.21 (木)

「 米国は日本の自主独立を喜ぶか 」

『週刊新潮』 2013年3月21日号 日本ルネッサンス 第550回 3月10日、南シナ海で中国が「常態化した巡回航行による漁業保護」活動を開始したと、12日付の「産経新聞」が伝えた。 大型及び中型の艦船21隻、要員3,000人余を動員する大規模な監視体制を敷き、南シナ海の北部海域にある西沙諸島周辺には国家海洋局所属のヘリ搭載型監視船「海監83」(3,980トン)など3隻が、また南部海…

→続きを読む

2013.03.14 (木)

「 米国リベラル派の親中的安倍批判 」

『週刊新潮』2013年3月14日号 日本ルネッサンス 第549回 外交専門雑誌『フォーリン・アフェアーズ』(以下FA)の3,4 月号に日本通で知られるジェラルド・カーチス氏が「日本の慎重なタカ派達(Japan's Cautious Hawks)」という題で論文を寄せている。 氏は大分出身の政治家、佐藤文生氏を密着取材して『代議士の誕生』(1971 年、サイマル出版会)を世に問い、流暢…

→続きを読む

2013.03.07 (木)

「 首相初訪米、成功の先に待ち受ける課題 」

『週刊新潮』 2013年3月7日号 日本ルネッサンス 第548回 日米首脳会談は終わってみれば成功だった。政治の勢いとはこういうものかと思わせる安倍晋三首相の訪米で、事前に抱いていた危惧はともかくも、当面は払拭された。 安倍首相はオバマ大統領に「強いアメリカは強い日本をもたらし、強い日本は強いアメリカをもたらす」と語った。宰相による「強い日本」という表現が新鮮に聞こえるほど、従来…

→続きを読む

2013.02.28 (木)

「 首相は自主独立で臨め、対米外交 」

2月21日から訪米する安倍晋三首相の外交は容易ではない。 首相就任以来のスピード感を伴った方針決定が国民の好感を呼び、どの新聞の調査でも支持率は右肩上がりだ。これらはしかし、およそみな、国内政策に対する評価であろう。 外交、防衛分野の課題はいずれも難題である。日米関係は日本にとって最重要の同盟関係であるにも拘らず、普天間飛行場の移設、集団的自衛権の行使容認、環太平洋戦略的経済連携協定(…

→続きを読む

2013.01.17 (木)

「 米国一部に根強い対日歴史批判 」

『週刊新潮』 2013年1月17日号 日本ルネッサンス 第541回 新年早々、『ニューヨーク・タイムズ(NYT)』紙が安倍晋三首相批判の激しい社説を掲げた。「日本における修正主義」の見出しで「もし首相が戦時の性奴隷(sex slavery)に関する公式謝罪を修正(modifies)するなら、地域の緊張を激化させるだろう」という書き出しだ。 これは昨年12月31日の『産経新聞』紙上の安…

→続きを読む

2012.12.01 (土)

「 再選後初の外遊先をタイ、ミャンマー、カンボジアとしたオバマ外交の真意 」

『週刊ダイヤモンド』   2012年12月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 963 再選されたオバマ大統領がタイ、ミャンマー、カンボジアの三カ国を、再選後初の外遊先として選んだことの意味を考えてみる。 新聞には大統領がアウンサン・スーチー氏の肩を抱いて微笑する写真が掲載され、この一葉の写真そのものが非常に大きな政治的メッセージとなった。それはオバマ政権は二期目も、ア…

→続きを読む

このページのトップへ